熊谷花火大会(埼玉県・熊谷市)
遥かに轟き渡る炸裂音。尺玉の良さを実感できる
開催日時 8月第三土曜日(2005)
打上場所 荒川河畔
問い合わせ先 熊谷市役所観光課 TEL0485-24-1111
埼玉県内では歴史があり、花火大会としてはもっともこなれている内容だ。一回きりで済むイベントとしての花火ショーならともかく、恒久的に客を呼ぶ良い花火大会になるには大会運営の「熟成」に時間がかかるものだ。その意味では安定して良い大会である。打ち上げ場所は広大な差し渡しの荒川の中州。したがって両岸から観覧できる。メイン会場は熊谷駅側で対岸は東京・県南方面からのマイカー客が殆どで臨時駐車場も十分だ。
花火はスターマイン、6業者(2005)によるスターマインコンクール、尺までの単発玉だ(1994以前は20号玉まで打ち上げ)。とくに尺はスターマインに内包される玉を数えればゆうに100玉以上が打ち上がり、やはりいい存在感だ。あたり遮る所ない広大な荒川河川敷にすばらしい残響で爆発音がとどろき渡る。これぞ尺玉。花火も大事だが、打ち上がるロケーションも重要だと感じさせてくれる。尺を混ぜたスターマインは規模も大きく見応え十分だ。
ここは両岸に撮影ポイントが多いので、もっともポピュラーな場所にしよう。この熊谷側河川敷へは駅から徒歩でほんの5分程度。土手に上がればもうそこが絶好の撮影場所だ。しかも客の出足はゆったりとしていて、東京都内などの凄まじい混雑を考えると実にほのぼのとして、花火大会本来のくつろいだ観覧が出来る。土手の上で撮るも斜面でも、また河川敷に降りてもいい。河川敷には相当数の夜店が軒を連ねており、これを前景として使わない手はない。河川敷を降りて川筋に近づいていくと、開催本部や招待席がありこの辺が正面というわけだ。
土手の上に戻る。熊谷大橋から2〜400メートル位の距離の土手の上や斜面がベストポイント。レンズも標準ズームの範囲内で収まる。広角側は28を持っていれば保険となる。尺玉でも縦35で入りきるが、フレーミングによっては(画面下部をたくさん取り入れるなど)もう少し広角でも良い。スターマインは35〜70の間で幅広くフレーミングする。なにも熊谷に限ったことではないが、スターマインはたいてい次第に規模が大きくなるように組まれているモノ。したがって1セットにつき何カットか撮るなら、だんだん広角になっていくというわけだ。故にレンズ交換の要らないズームが重宝する。スターマインによっては(つまりスポンサーが費用を掛けているもの)尺玉入りとなり、打ち続くスターマインの脇からいきなり尺玉が打ち上がり驚くことだろう。こうしたときもズームレンズなどで冷静に対処したい。
さて荒川大橋を渡った反対側の土手は近隣住民やマイカー客が主体となる。パーキングスペースもこちらの方が圧倒的だからだ。また電車で来て徒歩で橋(約700メートル)を渡り、対岸に向かうのは不可能ではないが少々つらいところだろう。マイカーで東松山方面から来ると、荒川大橋の直前で土手の上を経て河川敷に至る道がある。駐車は主に土手上か、河川敷だ。こちら側にもかなりの数の夜店が出ている。本部側ほどの賑わいはないがその分のんびりと花火に集中でき、風向き的にも実はかなり良い場所なのである。
荒川大橋の上流側の場合、縦画面の手前に荒川大橋を大きく取り入れて、スケール感を出した絵造りが可能となる。おおむね橋はシルエットとなるが、車のヘッド、テールランプがうまく光跡を描いてくれると文句なしだ。フレームはやはり縦位置となろう。何セットかのスターマインやいくつもの尺玉を一画面に写せる実力があれば横位置も面白い。前景として入り込む橋が、画面に奥行き=立体感を生み出してくれる好撮影ポイントである。煙をうまく扱えるならダイナミックな構図がモノにできるはずだ。スターマインの打ち上げ地点までは約500メートルあまりでスターマイン中心なら標準前後のレンズで良く、橋とのバランスや入れ込む位置に注意したいところだ。やはりここでも尺玉を含めても35〜70ミリ程度あればたいていの花火に対応できると思う。
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