宮島水中花火大会
(広島県・佐伯郡 宮島町)
瀬戸内海上に展開する魅惑の幻想花
開催日時 毎年8月14日
打上場所 安芸の宮島、厳島神社沖海上
問い合わせ先 宮島町観光協会 TEL0829-44-2011
宮島町-ようこそ日本三景の島宮島へ
宮島新発見伝
宮島観光協会
概要
大会名にもなっている水中花火は全国の様々な花火大会で見られ、色々な点火方式がある。宮島のものは、点火した花火玉を走行する船の上から順次海中に投げ込んでいく、という方法で行われている。これはたとえば松島灯篭流しや鎌倉花火大会のそれと同じ方式で、この方法で開花させる花火大会は数多い。有名な厳島神社の鳥居の沖合いで展開する水上の花々はたとえようのない幻想美に満ちている。
アクセス
JR宮島口駅下車で、同じくJRのフェリーを利用するのが一般的。宮島では当然こうした船便でしか本土復帰できないので大会終了後の乗船は阿鼻叫喚となり相当の混雑と時間がかかることを覚悟しなければならならい。乗船切符は往復で買っておこう。広島駅に帰るだけでも午前零時を回ることもある。
花火について
ここも近年の10年あまりの間に何度か担当煙火業者が代わっているが、基本的な打ち上げプログラムは一貫しているようだ。すなわち全体をいくつかのテーマに分け、それぞれのイメージにあった花火を展開するというもの。大会名のとおり、それぞれのパートでは水中花火が中心となった構成をしている。全体の総玉数からすれば各パートはそれほど玉数が多いわけではない。各パートどうしも間があいている印象だ。
ガイド
観光客もさることながら、この花火大会の日に限っては、ここほど写真愛好家の集まる花火大会は全国の花火大会の中でも、いや花火以外のジャンルでも全く類を見ないのではないだろうか。その数、数百人か千人規模か、とにかく凄まじい量のカメラの放列だ。午前中から場所取りをする膨大な数の三脚に、外国人観光客が多い場所であるがみな一様に眼を白黒させる。
あまりの撮影者の多さによる緊迫感で、写真愛好家同士は一触即発のピリピリの雰囲気。不用意に三脚の位置を変えたり(前に出したり、高さを上げたり)しないようにしたい。ここでは絶対の早い物勝ちの世界で、後から三脚の列に入り込む余地は無い。とくに潮が引いているときに鳥居の根本に立ったりしないように。誰もが鳥居と共に他の撮影者の姿と三脚のシルエットなど写したくないのものだ。
厳島神社の張り出し舞台のある場所はU字型の入り江になっていて、ちょうど口の開いた所に例の「鳥居」が立っている。宮島で花火の写真を撮る上での最大の「点景」がこの鳥居であり、これが写っていてこそ「宮島」の写真になるのである。おそらくは全国どこへ持っていっても鳥居があるがゆえに誰にでも「宮島」あるいは「厳島神社」とわからしめる唯一無二の「絶対の象徴」である。これがなければただの海上花火であり宮島で撮る意味はまったくなくなってしまう。何とも「絵になる」この鳥居を入れて撮ればいわゆる「パターン」、「類型」を外すことは困難だ。しかしこの鳥居を目の前にすると麻薬のような「この鳥居をどうしても画面に入れたい」呪縛にとらわれてしまうのである。
ゆえにこの花火大会ではあえて類型を恐れず、正攻法でいきたい。以上のような理由から当然ながら「鳥居と花火が同一画面に入る」ような撮影ポイントは場所取りの超激戦地帯となる。しかも海岸線から鳥居までの距離が近いのでこのような好ポイントは非常に狭い範囲にならざるを得ない。上記のU字型の入り江のあたり、平舞台を挟んだ両サイドが望ましい。しかしこの場所一帯は凄い。この入り江の形に沿って三脚が防波堤のようにびっしりと隙間無く立ち並ぶ様を誰が想像できようか?
以上のような理由から、観覧のために訪れた客にとっては到着が遅ければ、この三脚の防波堤の後ろが一般席になってしまう。神社後方に山があるがこの中腹の展望スポットも当然カメラの放列となっている。この宮島花火大会で好みの場所で観たい、撮りたいと思ったなら、確保した場所で余裕で朝飯を食べるくらいの覚悟で行こう(打ち上げ開始まで約8〜12時間)。予算のある人は前日から宮島入りし、陽が昇らないうちに場所取りをしよう(前日以前からの場所取りは禁止)。
ここでの撮影上欠かせない知識は「潮の干満」である。花火大会開始時点での潮の干満により撮影場所も変われば、アングルも変わってくる。つまりは撮影年度によってまったく違った写真になるということだ。打ち上げ時点の潮位については当日、神社か近くの土産物屋に潮位表があるので聞けば良い。満潮時には平舞台の下まで海水に浸かるし、干潮なら鳥居の先まで歩いて行けるくらいなのだ。干満に合わせて、時には三脚の位置を波打ち際に合わせて「三脚を立てた全員で一気に」ずらさなければならない。だからここでは、三脚を放り出したままにして長期不在にすることは戦線離脱とみなされる。
使用レンズは水中花火と鳥居主体なら、横位置で50ミリ前後から上。尺を狙っても35ミリ程度の縦位置だ。大鳥居をシルエットとして写すには、当然のことながらカメラと大鳥居を結んだ延長線上で、鳥居の背後で花火が開かなければならず、水中花火の全体数から考えるとそうシャッターチャンスは多くない、といえる。また水中花火船(花火を投下する船)の走行ライン(船がどこから花火玉を落としはじめ、どこで投下を終えるか)が生死(?)いや作品の成否の分かれ目になる。投下ラインが鳥居の背後を確実に通過するように見える位置ならば、シャッターチャンスが増えるが、入り江内の撮影場所によっては投下ラインがまったく鳥居と絡まない地点もあることをあらかじめことわっておこう。第一回目の水中花火投下時にそれは判明する。何度も観ていれば予想がつくが、初めて撮る場合は地元の場数をこなしている写真愛好家に教えてもらうとよいだろう。一概には言えないが、平舞台から離れるほど不利と言っておこう。
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