教祖祭PL花火芸術
(大阪府・富田林市)

開催日時  毎年8月1日
打上場所  光丘カントリー倶楽部
問い合わせ先 PL渉外課 TEL 0721-23-6625
      

 名実ともに日本最大規模の花火大会である。打ち上げ数はもちろんだが、花火内容、演出ともに素晴らしく、競技大会を除いては(通常花火大会とコンクールは同基準では比較できない。)他に比べることのできない最高の花火大会だ。これほどの花火が一宗教団体の行事として行われるのだから驚くばかりである。
 開催場所は近鉄の富田林駅から向かうが、駅前から教団本部行きのバスが出ているのでこれを利用する。バスを下車して駅とは反対方向に歩く、後で紹介する有料観覧場所も同じアクセスである。
 打ち上げ場所はパーフェクトリバティー教団のゴルフ場のコース内に設けられている。花火は打ち上げ場所周辺のどこからでも見えるが、教団の敷地内および建物には一般人は入れない。信者のみである。開催時期が近づくとテレホンサービス(録音もの)も行われるが、教団の行事ということもあり、一般向けに積極的に花火開催について宣伝や広報をしているわけではない。また教団側が一般向けに観覧場所を用意することもない。
 一般客が観覧可能な無料の場所というと、最寄りの富田林駅から教団本部へと続くなだらかな坂からゴルフ場の外周道路(府道35号線)、というのが例年のパターンのようだ。近年は交通規制が厳しくなっているが、午後4時に車両通行止めとなるのに伴い、外周道路の歩道ならびに車道とも実質上一般観覧場所と化すことになっている。ちなみに近年は混雑回避のため、教団側もこの外周道路での観覧は控えるようにとアナウンスしている。
 近鉄が用意する有料観覧エリアもおススめである。料金は3000円程度だ。近鉄(ローンパーク観覧場)のは往復乗車券とセットになっている物もある。だいたい写真愛好家はこの辺りに集まっているようだ。もちろん他に地元ならではの場所もあろう。しかし他府県、近隣からの観覧客に対し、さしあたって確実に推薦できるのはこの有料席である。
 花火芸術は客の出足が早い。上記観覧場所にも14:00頃までには入って場所を確保していたい。開催日が土日に当たっている場合は、もっと早くても良い。撮影ならこの練習場のずっと後ろまで下がって他の観覧客の後方で三脚を立てたいところだ。残念ながら2006年に建設されたPL病院の建物が花火を一部遮ってしまっている。
 花火は進行アナウンスとBGM(場所によっては聞こえない)を伴って繰り広げられる。現在は、したがって一般に配布するプログラム冊子は無い。
 尺玉や大型のスターマインが主体の打ち上げだが、このローンパーク観覧場からで尺玉は下から入れて28〜50ミリ程度。スターマインは寄せて50〜85ミリと標準ズームの範囲内。画面下部に写りこむ要素がほとんどないのでスケール感をどう出していくかがポイントといえる。
 打ち上げプログラムは実に計算された演出である。毎年演出や使用される玉の構成は変えられるが、一番の目玉は芯物や冠菊、千輪菊などの尺玉の連発。これだけは組み合わせる玉は毎回微妙に違うものの4〜8ケ所から同時にこれでもかの連続打ち上げが圧巻。ワイドな展開に加え高度もあるので、天空を埋め尽くすかのような大輪の連打は豪華絢爛。写真を撮る上ではフレーミングの力量が問われる。6x6や6x7など幅のある縦位置が適している。35ミリでは上がる玉だけを横位置で狙うなどの思い切りもいい作戦だろう。この尺玉連打の他には規模の大きいスターマインが見逃せない。また幅約1キロのナイアガラを架けるが、教団正殿の方に向けて張られているため、この一般有料席からはほぼ真横になってしまうのが残念。プログラム半ばで10分程度のインターバルが入ることもある。また風向きなどによって煙が停滞したような場合も、煙が晴れるまで次の打ち上げを待つ。もとより一定時間内の打ち上げ量が多いので、良好に風が吹いてもやはり煙が溜まるのでこうした配慮は嬉しい。近年は警察などの指導により終了時間厳守(交通規制などの解除時刻)となっているため、終盤でまとめて消費してしまうような進行も見られる。
 ラストは約8000発の花火を地鳴りとともに連続して一斉に打ち上げる、これはもう……絶句、見てからのお楽しみ!
 終了後はスムースに歩けるまで1時間は撮影場所を動かない方がいい。すぐに観覧場所を出ても以下に記す、過密行列状態をより長く味わうだけだ。富田林駅に至る道路は、歩道も車道も打ち上げ中はびっしり人が埋め尽くして座って見ているので通れない、したがって早めに切り上げて帰るのは不可能。
 混雑するのはどこの花火大会でも同じだが、例年、唯一の最寄り駅である富田林駅頭ならびに付近の道路上での、炎熱の整列迂回乗車規制(駅前ロータリーでぐるぐる迂回させられる。下図例参照、図面上では一本の赤線だが、実際は隙間無く人で埋め尽くされている。黒い線は迂回路を形成している仮設のフェンス。駅への流入を規制するためわざと幅が狭いボトルネック部分をいくつも設けてある。最終的に駅直前で4列ほどになる)は、長時間の過密行列状態でのノロノロ歩きを強いられ、苦痛このうえない。はっきりいって、花火終了後にこれほど酷い体験と長時間の我慢を強いられる花火大会は、ちょっとほかには経験が無い。近鉄は5分から10分のピッチで臨時列車を出しているが追いつかない。まず電車に乗れるまでこの状態で最低2時間はかかるだろう。いったんこの行列に巻き込まれたら途中下車も容易ではなく、毎年倒れる人が続出する。
迂回路 小さな子供(乳幼児含む)が居る家族連れ、高齢者、体力に自信がない方、心臓や血圧に不安のある方、妊産婦、貧血気味の方、着慣れない浴衣を着ている女性、翌日が仕事の方、あべの橋より先に宿を取っている観光客、などの方にはこの帰路を含む現地での観覧はお勧めできない。観覧された場合は、終電ぎりぎりまで乗車を遅らせた方が無難である。この点をふまえて教祖祭PL花火芸術観覧には、自分で想定できる覚悟の10倍くらいの覚悟と無限の我慢が要ると言っておこう。大阪駅に戻るには開催日が平日なら3時間、土日なら4時間はみた方がいい。切符を買っておかないとたいへん後悔する。地元の人間でなければ車は止めた方が良い。宿は大阪や新大阪、できれば天王寺などに確保したい。富田林駅での乗車時間が0時を過ぎたら、天王寺からのJR線は終電に絶対に間に合わない。体力と足に自信がある方は、富田林から上りあるいは下り方向に1駅から2駅、直接歩いた方が絶対に早く帰れる。

●厳選全国花火大会目次に戻る
INDEXホームページに戻る