土浦全国花火競技大会
(茨城県・土浦市)

全国の花火業者約60社が競い合う屈指の競技大会

開催日時  毎年10月第一土曜日
打上場所  桜川学園大橋下流
問い合わせ先 土浦市役所商工観光課 TEL0298-26-1111

人にやさしいまちつちうら -土浦市ホームページ
土浦市観光協会
   
概要

 大曲と並び称される競技花火大会(コンクール)として有名だ。開催時期からも夏の納涼花火大会とは一線を引いている。大曲が指定業者のみなのに対し、ほぼ自由参加である点が異なっている。毎年50あまりの煙火業者が参加して盛況である。花火玉を仲介するバイヤー、ブローカーの観覧も多く、良い新作ものなどはすぐさま商談がかかるという。参加業者にとっては商売に直接結びつくこともあるだけに、その意味では見本市のような性格もあるといえる。

アクセス

 観覧にはJR常磐線電車、マイカーいずれも利用できる。JR土浦駅からだと徒歩約30〜40分(けっこう歩く)かかるのでタクシー利用もいいだろう。その場合は、「花火会場」とか「学園大橋」と指示すればよい。土浦駅前から会場付近までの臨時送迎シャトルバス(有料、往復)も午後1時から運転される。駅への戻り(乗り場は学園大橋上)はシャトルバスは専用道路を走るので速い。マイカーの場合は、常磐自動車道で「桜土浦」または「土浦北」I.Cを利用する。料金所でも交通規制図や駐車場の地図を配布している。インターを降りてからは20分以内。市内各所に相当数の臨時駐車場(ほとんど無料)が用意されるので、市役所などに予め駐車場所や交通規制について問い合わせたい。ただし終了後の駐車場や土浦市内脱出にはかなりの時間がかかることを覚悟しておこう。所定の駐車場に入れた場合は最低でも2時間は身動きとれないと考えた方がよい。マイカーの場合もメイン観覧場所から徒歩で30分以上かかる場所に駐車するのが決めてである。

観覧場所

 打ち上げ場所は、霞ヶ浦につながる桜川の学園大橋下流側河川敷だ。右岸側が打ち上げ場所、反対側が観覧席となっている。観覧席後方は田畑となっており、また周囲には特に高い建物はなく、打ち上げ地点半径500メートルくらいの範囲で360度どこからでも良く見える。
 桟敷席のある河川敷と堤防一帯がメイン観覧場所といえる。大会本部や審査席もこちら側にある。以前は毎年場所を変えていた桟敷席も落ちつき場所(学園大橋下流河川敷)が定まった(写真左・堤防の一般席から桟敷を観る。正面の水門から右側がスターマインの打ち上げ方向)。桟敷の総延長は前後2列で約450メートルほどあり、堤防道路からいくつかの桟敷入場口が設けられている。桟敷は地元で販売され、購入に際しても早くから行列するなどの努力が要求される。しかしながら営利優先か桟敷席は肥大を続け、かつては一般席と共存していたが現在では、桟敷席周辺では河川敷いっぱいに桟敷が仮設されるため一般席がきわめて少ない。そのため一般席の場所取りは特に桟敷より下流側の河川敷の平らな部分で熾烈で、大人数のグループになると2週間以上前からシートを敷くなどはザラであった。
 近年は先進の花火大会ではそのようにしているところが多いが、ここ土浦でも開催当日の一定時間にならないと場所取りをさせない。土手や河川敷、桟敷後方の土手などの一般席エリアをロープで仕切り、ガードマンを巡回させて場所取りを監視している。観覧客は当日の正午(2002年度)にならないと一般席に入ってシートを敷いたり荷物を置いたり出来ないようにしている。撮影目的であってもこの時間になるまで目的の撮影場所に三脚を立てられないので注意しよう。好きな場所で撮りたいなら遅くとも14:00くらいまでには三脚を立てたい。これらは桟敷近辺の一般席エリアのだけの話でそのほかではこのような規制はないだろう。
 混雑タイムは16時前後からで、この時間には既に一般席となる土手のり面は座り客で満杯となり、通路であるはずの堤防上の道路も基本的に幅が狭いため、人がようやく通れるほどの余地を残してびっしり両側に座り込まれてしまうのが常である。したがって夕方にはトイレや買い物のための移動も困難になる。できれば観覧場所は解禁時間から遅くとも15時くらいまでの間に確保しておきたい。
 学園大橋の上からの観覧はできないように、打ち上げ方向の欄干にはベニヤ板などで目隠しの壁が設けてある。
 
花火について
 
 競技は3部門。尺玉による割物一発、スターマイン、創造花火(7発規定)、である。全ての参加業者がこの全部門に出品するわけではなく、割物だけ、スターマインだけ、などの業者もある。創造花火は5号玉で、変わり種の新作などを披露する。一時期スターマイン部門の質が低下(物量で優勝する)したが、玉数や筒数にルール上の制限を設けたことが奏功したか、ここ近年再び盛り返し、目が離せない状況になってきた。使用される玉数も大曲よりは多く、スターマインに限れば、いまや日本で最高にシビアな(玉の構成、点火コントロールなどにおいて)競技ではないだろうか。スターマインでは打上ピッチがおおむね高速で、スピーディに次々に打ち出してくる出品業者が多い。スチル撮影などでは、展開に遅れずに短めの露光時間で撮っていこう。
 大会進行や玉名、煙火業者名などは必ずアナウンスされるが、プログラム冊子は土浦駅構内、大会本部などで配布されているので必ず手に入れておきたい。
 他には、競技の中盤で「大会提供花火-土浦花火づくし」として、ワイド打ち上げのプログラムが行われる。これは近年では、3箇所からのスターマインと、一番下流側の打ち上げ場所からの8号玉連打という内容になっている。
 競技の合間にはさらに広告仕掛け花火(枠仕掛けと裏打ちスターマインなど)が挟まる。
  
撮影ガイド
 
 撮影場所は色々考えられるが、桟敷席後方または周辺の土手の上の一般席、あるいは土手から後方におりた田圃の中(畦道など)がよいだろう。例年の風向きはほぼ桟敷側後方から、または霞ヶ浦から川に沿ってであるので桟敷席側で観るのが妥当であろう。風向きによっては桟敷席側といわず、打ち上げ場所のある対岸の土浦バイパス沿いの観覧場所も考慮できる。
tuchiura_hoko.gif 3部門の競技は打ち上げ場所がそれぞれ異なっている。
 花火の配置の上で土浦には大曲より優れていのはこの点で、3部門の設置場所、つまり打上場所を明確に分けて、かつ離しているところだ。地形的、つまり保安距離などの関連で結果としてそうなったか、予めそのように計画されたかはわからない。全ての業者が割物とスターマインの両方を打つ大曲と違って、それぞれが離れた場所であるのは演出上の問題かもしない。
 保安距離が絡んでいると思うのは、大会提供の3箇所ワイドが等間隔ではなく、実に変則的な位置に設置してあるためだ。これは中央近くの教会の建物を避けているのだと思われる。
 しかし土浦のように大曲よりスターマインの物量が多い大会では、発煙量も凄いから、これに続く単発がもしスターマインの設置場所近くにあったらかなり煙の影響を受けるだろう。実際、大曲ではスターマイン設置場所の奥に全ての10号筒がセットしてあるため、前の組のスターマインの煙が次の組の割物を隠してしまうことは実に多くあるのだ。土浦でも風向きによってはありうるが、過去の例からはスターマイン側から割物の方へ風が吹くことは少ない。
 各部門設置場所は、学園大橋に一番近くがスターマイン、下流に向かって、割物、創造花火と続く(上図参照・桟敷裏から観た場合のだいたいの概念図。右側が学園大橋方向、図の幅は桟敷の幅として)。学園大橋寄りなら、割物と創造花火はほぼ同じ位置で上がるように見えるだろう。観覧や撮影はこの3カ所が全て見渡せる場所でなければならない。桟敷席後方の土手の上からはいずれの打ち上げ場所まで約350メートル前後。結構近い方だ。スターマインは28〜50ミリで全方の桟敷などを入れて雰囲気を出そう。割物は玉だけを撮って35ミリ、地上も入れるなら28。全て縦位置。創造花火は下から撮ってやはり50〜70くらいだが、玉が小さいので作品に合わせてアップで狙った方が見栄えがする。大会の進行は、割物5業者、スターマイン2業者、創造花火3業者が1セットになってこれが繰り返される。もし3部門全てを撮影するなら、この3方向へ順次カメラ方向を変えて撮らなければならない。
 大会提供では、3箇所の打ち上げ幅はゆうに500メートルはあり、スターマインの打ち上げ場所から10号割物の打ち上げ場所までめいっぱいに使う。桟敷後方の一般席あたりではまず横位置にしてそれなりの広角を使っても入りきらない。一画面に収めるには、学園大橋側の端からハスに撮らないと無理である。
 季節的に、夜の打ち上げ時間帯にはけっこう冷え込むので防寒対策を忘れずに。ヤッケやウインドブレーカー、カーディガン、フリース類、使い捨てカイロなどは必携品といえるだろう。夏の大会のつもりで観覧しないことだ。近年は雨に見舞われるケースが多く、雨具とカメラ関連への雨対策も忘れずに。

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