やつしろ全国花火競技花火大会
(熊本県・八代市)
秋空に咲き誇る全国の名花の数々
開催日時 毎年10月第3土曜日
打上場所 球磨川河川公園
問い合わせ先 八代観光協会事務局 TEL 0965-33-4115
熊本県八代市松江城町1-25
(八代市役所商政観光課)
八代市ホームページ
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概要
九州には4月に行われる、「全九州花火競技大会」があるが、これはいわば内輪(九州の業者だけ)の大会である。九州の花火が劣っていたわけではないが、安全な消費ということを含めてもっとその技術や芸術性を向上させたいと願う地元八代の煙火業者が、ついに昭和62年、本州の名だたる煙火芸術協会クラスの煙火店を招聘し、初めて「全国」と銘打った「やつしろ全国花火競技大会」を現実のものとしたのである。以来、八代の秋の夜空を彩る風物詩として、熊本県内はもとよりうわさを聞いて九州各地から観覧客を集め盛大になりつつある。
九州の花火、というと本州の花火どころとは、全く別な花火技術の進化をしたのではないか?と思うほどの、数々の「荒技」が特色となっていた。土地柄だろうか、音、光、火の迫力という点を最前面に出した花火作りと、打ち上げ演出が特徴だ。
たとえば、15センチ玉(5号)をよりサイズの大きい玉に感じさせるため、正規の到達高度より低く開花させる、音ものや光り物(雷)を花火玉以外にもザラ星などに多用し、大きな爆発音と強い光を繰り返す。
などである。さすがに現在では平均して品質のよい花火玉が、仲介業者などによって全国流通しているせいもあって、こと花火玉本体(特に7号以上)に関しては、安定している。しかし打ち上げ(点火や筒同士の連絡)技術などは相変わらず独自の(本州ではやらない)やり方が見受けられる。これも電気点火の普及によってしだいに安全な方法に移行するだろう。とくに「やつしろ全国花火競技大会」では、点火は電気で統一されているので、かなり洗練された打ち上げを見せるようになってきた。それでも花火の仕込み(スターマイン)のセッティングなどは独自の「九州流」で行われるので、初めてこの競技に参加した本州の花火師の中には、その発射時のド迫力に驚愕した者もいたという。
アクセス
JRなら博多駅を起点とすれば、特急つばめで八代駅下車。車なら九州自動車道八代I.C利用。飛行機なら熊本空港から熊本駅まで約1時間、熊本・八代駅間は特急利用で20分である。現在は大会終了後、八代駅はかなり混雑となるので、帰りの切符は必ず買っておくようにしたい。
観覧場所
打ち上げ場所は、この日だけ整地した球磨川の中州で行われる。だからこの中州が見通せる川の両岸から観覧することが可能だ。風向きを見てどちら側に陣取っても観覧に支障はない。製紙工場(日本製紙)のひときわ高くそびえる煙突からは絶え間なく白煙が放たれており。風向きを見るには絶好の目安となる。
メインの観覧場所は、八代駅からだと橋(新萩原橋・橋の上から観覧は出来ない。)を渡った反対側の左岸河川敷と土手の上になり、大会本部、警備本部や臨時駐車場などもこちら側。八代駅からはゆっくり歩いても15分程度だろう。右岸である駅側の川沿いには舗装された土手上道路はあるが、河川敷が殆ど無いので肥薩線にも沿ったこの土手上道路で観覧することになる(夕刻より車両は通行止め)。いずれにしても混雑度は本州の都市近郊の名だたる花火大会に比べればゆったりしているし、多少出動が遅くても立錐の余地もないことはまず考えられない。とくに駅側の土手上道路は新萩原橋から上流側に離れるほどにスカスカである。
花火について
大会プログラム冊子は熊本駅、八代駅や大会本部で手に入る(有料・100円/2000年度)。基本的には競技会なのでプログラム通りに、きっちりと進行する。進行はアナウンスが伴うし、川のどちら側でもアナウンスがよく聞こえる。また、「エフエムやつしろ(76.5MHz)」による会場からの実況中継放送が行われるので、これも頼りになる。FMではゲストの花火師による解説も伴うので、観覧の参考になるだろう。
競技以外では、開催年によってインターバルに挟まる競技以外の目玉プログラム(たとえば、余興スターマイン、昼花火や外国の花火、7号割物の競技など)に変更がある程度である。
競技内容は、九州の煙火業者と九州以外(本州、北海道など)とで一部違っている。
九州の煙火業者は5号単発5発とスターマイン。
九州以外では、5号単発5発と10号割物1発、と5号単発5発は共通で全出品業者対象で競われる。
つまり次の3部門となる。
●九州の部 スターマイン
●全国の部 10号玉(1発)。
●全国・全九州の部 5号玉(5発)。
競技開始時に前年度優勝業者が標準玉を担当する(競技プログラムにも出品する)ので最初から目が離せない。
競技以外で、恒例になっているのは15号玉の打ち上げ(写真上)、本州の名人クラスの逸品が毎年3発披露される。他にはやはり終幕余興花火として3箇所ワイドスターマインが用意されている。
撮影ガイド
観覧場所でも書いたように、両岸から風をみて撮影場所を決めよう。本部側からの撮影距離は土手から、中州まで、360メートル(正面)から500メートル(やや斜めに見たとき)。対岸では中州を正面に(大会本部を正面に)見る最も近いあたりで350メートル程度とほぼ両岸から等距離にある。本部側では河川敷に降りればもうあと50メートルは近くに観ることが出来る。対岸は土手の下は殆ど余地が無く眼下はすぐ川になっているうえ、道路脇からすぐに立入禁止区域となるので、それ以上は接近できない。川に映る花火もまた美しいので、茂みがとぎれて川面が見通せるような場所を探したい。
使用レンズは撮影距離によるがほぼ標準ズームの範囲にとどまる。10号をめいっぱいフレーミングしても35ミリまでいかないだろう。スターマインでは規模に合わせて引きつけて撮るようになる。15号玉は撮影距離によるが、本部側、対岸どちらからも28〜35ミリだろう。打ち上げ筒に近ければ28ミリで玉だけ撮ってもハミ出すし、距離を確保していれば下から上まで撮ることが可能だ。
ただ両岸で花火を正面に見て撮る限りは、花火以外に写るものが少ない。もし球磨川の佇まいや街の夜景、製紙工場の明かりなどを入れて八代市らしい絵造りをしたいなら、上流側でしかも市内を一望できるような山の中腹辺りで撮らなければならない。たとえば地元新聞やプログラムなどで夜景や新萩原橋、球磨川の川面などが写っている写真はこうした位置から撮られている。当然花火からの距離は相当離れる(750から800メートル)ので、こうした場所は地元向けといえるだろう。
宿泊
市内宿泊施設は、花火大会といっても満室であることは少ないと思う(一部大手ホテル、旅館は早期から満室がでるので注意)。近隣もしくは九州でも遠方在住ではないかぎり十分帰宅可能だからだろう。事実九州の他の地域からも大型バスによる、ツアー客が動員されているようだが、日帰りコースであるようだ。九州以外からの観覧の場合は、八代市内あるいは空港に近い熊本市内に宿を取ればよいと思う。または八代近郊の日奈久(ひなぐ)温泉でくつろぐのもいいだろう。
日奈久温泉観光案内所 TEL 0965-38-0267
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