![]() |
発行 サークル花火万華鏡 編集同人 川上信定 武藤輝彦 矢野誠一 奥村 純 小野里公成 発行所 〒201-0003 東京都狛江市 和泉本町2-34-4 武藤輝彦内 定価 年4回発行 1500円(送料共) 郵便振替 00130-9-663056 |
バックナンバーを読む| 磯谷尚孝 愛知(41才) |
| 花火業者は、花火マニアほど花火を見ていません。自分の見た中で書きます。 |
| ●三重芯変化菊(1995年大曲 青木煙火店) 全国競技大会では、95点級の花火は時々見ます。しかし、この花火はそれらと比べ、群を抜いて98点の花火でした。この3点の差がいかに大きいか、思い知らされました。 |
| ●創造花火(大曲 北日本花火興業) 観客を花火にどのように引き込むか、今までと違うアプローチをされたと思います。そして、そのアプローチが正しいことを、証明されました。まさに、製作者の感性を感じます。 |
| 菅野忠夫 福島(67才) |
| ●割物、変芯、八重芯、椰子(長野えびす講 青木多門氏) 芯物としては最高の技術で満点である。 |
| ●スターマイン(長野えびす講 青木昭夫氏) 本当にスターマインの玉の組合せは上手である。 |
| ●割物、変芯、八重芯(各地競技大会 田村藤茂氏) いつも安定した玉である。 |
| ●スターマイン(土浦大会 田畑博顕氏) 当時のスターマインが現在になってもすばらしいものであったと記憶している。 |
| ●割物、三重芯、四重芯(各地競技会 小幡清英氏) 割物で配色がよく、むずかしい芯がよく出る。 |
| ●干輪小割松島(各地競技会 小泉清吉氏) 複雑な千輪の中からきれいに松葉が出る。 |
| 後藤芳次 秋田(49才) |
| ●紅屋青木煙火店 花火全般の完成度の高さと安定性。 |
| ●北日本花火興業 花火の業界に新風を入れた創造花火各種。 |
| ●磯谷煙火店 万華鏡・雪の結晶の創造性。 |
| ●菊屋小幡花火店 四重芯への挑戦と完成。 |
| ●大曲の花火大会堤供シリーズ テーマと演出が各地の花火大会をリードした。 |
| ●片貝の四尺玉 なんといっても世界一 |
| 春野 霞 長野(52才) |
| 20世紀後半にあって、前半にないもの。第二次大戦の戦後にあって、戦前にないものを考えてみた。 |
| ●笛花火 後昭和24年に始まった、東京隅田川の全国コンクールで細谷火工が発表したときいている。 |
| ●ダリア これも綱谷火工の出品。いずれも当時工場長であった清水博士の創始ときく。 |
| ●椰子 昭和37年頃から使用されだしたチタン合金を使って青木煙火が発表した太弁物。 |
| ●錦冠 同じくチタン合金が加わって錦冠も登場した。 |
| ●キラキラ マグナリュウムを活用した断続星。茨城の昭和火工が開発したときいている(註)。 なお型物、顕露物など、創造花火をにぎやかすものの多くは先人が試みたものの温故知新に属している。あえて取上げると新しい配合の「万華鏡」、明るい配合の「光輝星」をくわえるべきか。 (註):昭和火工土浦工場の鶴見七郎氏の作品であった。 |
| 川上信定 東京(54才) |
| 20世紀後半にあって、前半にないもの。第二次大戦の戦後にあって、戦前にないものを考えてみた。 |
| ●昇曲導付三重芯変化菊(大曲 山内煙火) 割物の極致。配色の絶妙さと盆の大きさ。 |
| ●パステルカラーのプルー、イエロー(各地イケブン) 従来にない色を開発。幻想味あり。 |
| ●芯入り三尺玉(小千谷 阿部煙火) 年は忘れました。三尺の一つの到達点と思う。 |
| ●三重芯菊(各地 青木煙火) 芯の大きさ、鮮やかさ、スカッとした消え口、どれも絶品。 |
| ●サウンド・オプ・ミュージック(大曲) 構成の妙。火と音の巧みな連動。 |
| 武藤輝彦(80才) |
| ●八重芯菊 日本の花火を最高に華麗で調和の有る芸術に高めた青木儀作氏。紅屋三代の作品は完壁である。 |
| ●月影の柳 昼の煙を、夜照明で見せる=細谷政夫氏の構想は秀逸。限りなく幽玄である。 |
| ●ぶどう煙 紅と黄と緑の煙色が融和すると紫になる。北島義一氏の発想は卓越。花火が可能にした人為の美であった。 |
| ●音曲花火 「昇音曲変芯なでしこ」長野の山口吉三郎氏が作ったピィーパンパンパン、ドンバリバリという快音。あの威勢のよいリズムは今も耳に残る。花火に音のあることを100%生かしたものだった。 |
| ●万華鏡 青木多門氏の創作した「未来花」「ポインセチア」は新鮮だったが、それを新しい配合で新しい造型に仕上げた愛知の磯谷尚孝氏の新知識は貴重である。 |
| 附)四段返し 落下傘物が禁止されて、昔のポカの細やかな細工物に接することはなくなった。戦争直後の両国のコンクールで、岡山の小田巧氏が出品した釣物花火は不思議な作品だった。1つの吊傘から2つの傘。その傘から更に2つの傘。4つの傘からまた2つずつ8つ傘になって色火が吊られる。5号玉の中からまるで手品のように変化する。中国地方(鳥取?)の花火師の秘伝ときいたが、今だに?が残る。もう一度見たいものの一つである。 |