花火野郎の観覧日記2007
観覧日記その6 7/27
第41回 葛飾納涼花火大会
東京都・葛飾区
なんて快適な宵。快晴にして順風で抜ける風は心地よく、涼しい。花火の晩だなぁと思う。
思えば、葛飾の花火も何度も訪れているけれど、2〜3回くらい柴又側で後はほぼ全て対岸の矢切側で観ている。それは例年の風向きに因ることが大だけれど、平日開催が普通の葛飾では仕事帰りの時間帯ではもうメイン会場の柴又側は満員御礼で好みの観覧場所確保は無理なのだ。
最初に来た時はJR金町駅側の新葛飾橋の付け根や川縁にある撮影の定番スポットだった。ここは今でも多くのカメラマニアが三脚を連ねている。定番と呼ぶ所以は、金町浄水場の特徴ある二基の取水塔が前景として入るためで、葛飾の花火らしい場所感が出しやすいからだ。しかし反面、花火から極めて距離があること、風下率が高いこと、そしてワイド設置された最新の打ち上げに対し完全に真横に近くなってしまうというデメリットがある。
花火写真は常に進化する花火とその打ち上げ方法とともに在る。1〜2箇所からの単発打ちやスターマインであるならともかく、今現在の葛飾の目玉プログラムはデジタルスターマインに代表されるスピーディなワイド打ちである。つまりこのプログラムがワイドとして見える位置で見て、撮らなければされはすなわち現在の葛飾納涼花火大会の花火写真ではないのである。その点を考えずに取水塔にこだわるということは、花火よりも(撮った場所を説明するための)前景を大事にしたということで、つまりそれはもう花火写真ではないのである。
花火写真が新しいこと先端であることは、デジタルカメラを使ったかどうか?カメラやレンズの操作がどうか?という機材周りことなどではなく、つまりこうした考え方の違いであり、そこの現在の花火がどのようなものであるかを考えて撮影場所を決め、花火を切り取らなければと思っている。

グランドオープン |

戦国花絵巻 |

幻想・新緑のしだれやなぎ |

単発打ち |

スペシャル花火・星の砂 |

スペシャル花火・星の砂 |

デジタルスターマイン
ロマンス オブ プリンセス |

デジタルスターマイン
ロマンス オブ プリンセス |

デジタルスターマイン
ロマンス オブ プリンセス |

デジタルスターマイン
ロマンス オブ プリンセス |

グランドフィナーレ
葛飾の花火交響曲 最終章 |

グランドフィナーレ
葛飾の花火交響曲 最終章 |
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水戸街道を新葛飾橋で渡り、18時30分頃、打ち上げ場所を正面に見る辺りにまで歩き進んだ。風は予報より東寄りで江戸川を直角に横切るような感じで、予想していた立ち位置を微調整。
ざっと付近を散策すると、やややこれはいったいどうしたことか。と驚くばかりの三脚の壁、レンズの砲列。こっちにこんなにカメラマニアが居たかなー。それでも壁の途切れ目に余裕で場所を取れるところが、こちら側のいいところなんだけれど。たとえこのまま堤防道路が三脚で埋まっても、堤防斜面にも河川敷にもいくらでも余裕があるし。当初はほとんど警察や警備員も居なかったけれど今は違う。それだけお客が増えたのだろう。今は矢切の堤防道路も柴又側と同様に舗装されてしまったけれど、自然の土と草に覆われた堤防道路の頃が好きだったなぁ。
皆さんやはり風を読んでのことか、愛好家諸氏も対岸に勢揃いしているのだった。
対岸と言っても実際は最寄り駅からはどこからもかなり距離がある。JR金町駅からメイン会場と相対する正面に達するまででも普通に歩けば40分はかかる。直近に車で乗り付けるのでなければ対岸はなかなか不便な場所なのだ。その代わりに開始間際にのんびりと会場に着いて、周りにもゆったりとスペース取って観覧できるという、なかなか昨今の花火大会では(特に東京近郊などでは)味わえないくつろぎ感が良いところ。カウントダウンの頃に現着しても余裕で座って観る場所がある。
まだ空に日没後の明るみが残る中でスタートしたが、それもまた良い風情だ。いつもながらスターマインと良質な単発玉の繰り返しであるが、担当煙火店のオリジナル玉、得意玉がふんだんに散りばめられて良い内容だ。プログラムに記載されたタイトルのある出し物の合間は、三箇所からの単発早打ちで繋がれ、ほぼ切れ目なく花火が打ち上がっている風だ。
終盤を締めるのはデジタルスターマインだが、これはこれはたっぷりの物量である。終わったかなと思ったらまだまだ続く。いつもより多めに打っていますというのはありがたい。小型煙火類も多めにかつ効果的に使って目に新しく、スピーディな演出はきっとお客さんを満足させているはずである。
台風が来たりして、何か出だしからノリきれない今期だが、ようやくいい環境ですっきり花火大会を観たなぁという晩だった。帰路は途中の駅まで愛好家諸氏と和気藹々と同道した。思えば葛飾の対岸と言えば一人で帰るばかりで、こういうことも無かったことだ。
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