花火野郎の観覧日記2007
番外特別編2 11/24、12/1、15、29
お台場レインボー花火
東京都・中央区
このイベントはお台場地区に位置するホテル日航東京、メディアージュ、アクアシティお台場、フジテレビジョンなど16社が協賛し、冬のお台場の新しい風物詩として本2007年に始まった。第一回は11月10日で以降毎土曜日、2008年1月12日まで10回の打ち上げが予定されている。一回の打ち上げは10分間で、11月17日と24日のみメディアージュ・メッセージ花火の打ち上げが加わり、15分のスペシャルバージョンになっている。
花火を観るだけでなく、参加することも可能で、全国の花火大会でもうすっかり定着している「メッセージ花火」を専用のWEBサイトから依頼することも可能。
レインボーブリッジとその向こうに拡がるベイサイドの美しい夜景とともに打ち上がる花火は、どうしてこれまで無かったのかと思うくらいベストマッチングな光景だ。この地域での花火打ち上げというと真っ先に東京湾大華火祭が上げられる。花火の規模はもちろんそちらが上だが、写真屋としてはレインボーブリッジと花火が同居する絵を撮るならば今回のイベントの方が「自然」な見た目でかつ易しいと断言できる。東京湾大華火祭はなかなかレインボーブリッジと無理なく同居させるのが難しい位置での打ち上げなのだ。
えびす講の翌日。長野泊まりの後はツインリンクもてぎのバルーンイリュージョンという選択肢もあったけれど、帰り道というわけじゃないし、家の近くまで帰ってきて東北道に乗り換えというのも気が引けた。なにより交通費も入場料もかかるしなぁと結局お台場を選択。装備も軽めで気軽に都内に出かけた。しかし……

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縦位置で撮ってみたくて…… |
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高いところから撮ってみたくて…… |
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………こんな敗北感は………久しぶりだ………_| ̄|○
打ち上げ台船が見つからないなんて。
あちこちの階段を上り下りし、双眼鏡で目を懲らすがどこにもそれらしき物はない。ゆりかもめ線で、台船があると思われる海上を見ようと窓際を陣取ったがどこにも見えなかった。普通はそんな暗くなってから曳航しないだろうし。
お台場の様々なショッピング&レジャー施設を訪れるのは、初めでではないけれど相当に久しぶり。なんとなくぶらりと来るには遠いし、用もない。しかし人の多いことは凄い。建物の中もぎっしりだ。季節柄、屋外の海側に設置されたクリスマスツリーは全体をLEDのイルミネーションに彩られひときわ輝いている。その周りでは入れ替わり記念写真を撮る人だかりが絶えない………。
しかしそんな賑わいは関係ねぇ。打ち上げ位置がわからなければ、写真を撮るに構図を決めようがない。基本中の基本だ。花火開始は迫るのにどう捜索してもその場所がわからない。そんな捜索を3時間近く。カップルが行き交う賑やかな場所を避け、建物の一角で疲れて座り込み沈むばかり。「もう、階段はイヤだ……」。
でも経験上、ツリーのあるあたりはおかしいと感じていた。自分がこの企画のプランナーなら、もっとレインボー花火なのだからブリッジの近くに打ち上げ場所を設定するだろう。しかしそこには台船はなかったし……。
それと気になるのは屋形船の配置。当然ながら規制区域の範囲で「よく見える位置に」停船するから、花火はこれらが集結している近く。既に3回目なので屋形船は花火の出所を承知しているはずだ。
撮影場所も決められず4階のデッキでクリスマスツリーを眺めていた。もう18時だし「どうすっか?」。
「閉鎖しますから3階に降りて下さい」と警備員が促したのでその警備員に(経験上当てにならないが)「何処から打ち上がるか?」と聞いてみると、
「自由の女神の所です」
「ほう、であなたはそこから見たんですか?」
「いえ、見ていません」
「………………(なのに即答でそう言い切れるその自信がうらやましいぞ)」
「上の者からそう聞いていますので……」
というやりとりのあと、自由の女神近辺に移動(おいおい)。ああも自信たっぷりに言い切られてはな。藁にもすがるというヤツだ。あーもうわからない。今日は偵察飛行でいいや。と海上が広範囲に見渡せる場所に三脚を立てて陣取る。さーどこからでもいらっしゃい。カモーンですよ。
というのが約1時間前の18時過ぎ。もうあたりは暗い。と、なにげにブリッジ脇の海上を見ると鳥の島の脇に台船らしき影が……。「な、あれはっ」ただちに双眼鏡で確認すると、おお間違いない。なかなか警備員の上の者もやるじゃないか。
船上は真っ暗だが、ヘッドランプを灯した人影が動く。台船前後を別の船が挟んでガードしている。付近は航路が交錯している場所なのできりぎりに曳航してきたのか。打ち上げ後にレインボーブリッジ上、帰りのゆりかもめ車内から未だ停泊中の花火台船を眼下に見ると、その周りを5隻の警備艇が囲んでガードしている配置になっていた。台船の位置はだいたい図の+のあたりで、打ち上げ位置までの距離はホテル日航東京あたりの海縁からだと450メートル前後と思われる。二度目の観覧で確認したところ所定位置に曳航されて来たのは17時30分過ぎだった。
まぁこれでひと安心。構図を微調整して開始を待ちますか。良い企画だけど台場からだと冬場は風下気味になる点と、都心方向にレンズが向くので快晴に近くないと(撮影には)条件が悪い。今日だって終日快晴で冬場の大気状態が相当良い方のコンディションなのにビル群の上空はなんとなく空の色が悪い。それでも曇っていたらたちまち空が明るく写るだろう。
とくにアナウンスもカウントダウンもなく、きっちりと定刻に打ち上げが始まった(二度目のとき12/1からは5分ほど前にお知らせ花火を打ち上げていた)。最大で5号以下の単発とスターマイン。それとこの距離ではどうかと思うが、足下を華やかにして小型煙火類が多数使われている。
さすがに近隣の大スポンサーの集合体であるためか、1回の物量、開催日の数、それに毎回台船を使用しての打ち上げと費用をかけたイベントと見受けた。15分バージョンは意外と長く、物量もそれなりだった。スチル撮影なら40カットはいくだろう。カメラ内にはえびす講の残りのフィルムがあり、ふふん、それで間に合うだろうと思っていたら。途中でフィルム交換したほどだった。10分バージョンなら30カットくらいかな。
横位置写真の作例で35ミリ相当(銀塩の135ミリカメラ換算で)なので、あとは寄せるなり引くなり各自で工夫願いたい。
終わってからせっかく来たのだからと少し花火抜きの夜景を撮って帰る。前景を賑わせていた屋形船だが、経験上これらは打ち上げが終わるとアッという間に引き上げるのだ。花火前に食事も酒もたけなわを過ぎ、もう見せるものものないので速攻帰港。以前レインボーブリッジで東京湾大華火を見たことがあるけれど、撮影後の片づけをしているうちに蜘蛛の子を散らすように無数の屋形船が居なくなってしまった。
撮影位置を変えて、あと何度か楽しめるかな。しかしよほどたくさんの撮影シチュエーションがありそうだけれど、ロケハンの結果実はポイントは限られることがわかった。レインボーブリッジとバランス良く納まる範囲はそれほど多くないし、アクアシティ〜日航東京あたりの遊歩道や階段などでは構造的に不安定(揺れる)な場所が多く撮影には使えない。だから下の海縁に降りる方が安定した地面が確保できるだろう。
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