花火野郎の観覧日記2007

観覧日記その7 7/27
町制50周年記念 たまむら町夏まつり花火大会
     
群馬県・玉村町

「今年は町政50周年記念で、例年の5割り増しで打ちますから期待して下さい。青木さんの玉もお願いしました。宣伝の方よろしく……」と小幡氏から連絡があった。ううむ。もはや玉村は宣伝の必要もないほどに知れ渡っているが、5割増しの件くらいはと日程表に書き足した。
 宣伝はお安い御用だが再び金曜開催になってしまったことで、地元以外でどれだけの人が観覧できるだろうか。当日最寄りのショッピングストアに涼を求めてみれば、各地からの愛好家も多数参集し、お店付近の一般観覧客の場所取りも例年以上に凄かった。
 ショッピングストアに向かう前に風上側のいつもの農道に昼前に到着すると、既に三脚が、ではなく一般のガムテープやシート類による場所取りが凄くて、三脚を差す合間が容易に見つけられないくらいだった。こちら側でこういう事態は初めてのことで焦った。
 炎天の晴天下、三脚を持って右に左にウロウロしていると倒れそうだった。いつもならサクッと三脚を置いてさっさと反対側のショッピングストアに涼みに行くのだが、今年はしばし途方に暮れた。後で知り合いの愛好家が好位置をキープして三脚を置いているので訪ねたところ場所取り時間は午前7時!……つかもうそれ、花火観覧の時間じゃないってば……私にはもう無理。
 結局三脚を立てたのは最前列に場所取りした人の後ろであり、ほかにどうにもならなかった。
 永い待ち時間は涼しい場所で歓談して過ごす、繰り返しそこで飲み物や食べ物を買っての長っ尻。
 何度かこの間、場所取りした所を確認したりして外を歩き、それでずいぶん消耗してしまった。つか到着時の場所取りで疲れたのかも知れない。夕刻は日陰にへたり込んでいた。
 遠くに盛り上がった積乱雲が夕日を映してそびえていたが、どうやら玉村の会場は雨や雷の心配はなさそうだ。
 定刻、ズドドーッと開幕スターマインが打ち出され、我に返るように観覧に入る。
 中盤過ぎの見せ場は、招待枠の紅屋青木煙火店製の10号5発。そして同パート内では菊屋小幡花火店の10号5発という珠玉の10号競演プログラム。いずれも息を飲む開きだった。菊屋小幡花火店は五重芯まで繰り出した。最中心の出がいまいちだったが、芯は同心で綺麗に出ていて完成度は高いと思った。
   

特大スターマイン・白鷺の群舞

色当てクイズ/青牡丹

10号5発・八重芯/青木煙火
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10号5発・四重芯/小幡花火

10号5発・五重芯/小幡花火

特大スターマイン錦冠一斉第一弾

特大スターマイン錦冠一斉第二弾

特大スターマイン錦冠一斉第三弾

特大スターマイン錦冠一斉第三弾
昇り抜き
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特大スターマイン
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特大スターマイン

特大スターマイン銀一斉
  
 途中の錦一斉はタイミングを読んでレリーズしたものの「低いな」と思ったら次の昇りがドッと出て、錦冠花雷浮模様、錦冠先紅点滅、銀芯錦冠先割の三段重ねであった。「5-7-10の積み上げか」と読んだが、冠の引きが消えるかどうかで次の10発が出るくらいのピッチ、これは分離して射出の瞬間から撮るには「巻き」が間に合わない。モーターも追随しない。
 しかも銀芯の最後の10号はいまだかつてないほど高く上り詰め、完全にフレームから外れるかと思うくらいの高さだった。銀芯の10発に関しては出来るだけ早く対応した昇りが写っている1枚と、中途半端に途中から写るくらいならギリギリ短くしてしまおうという1枚と両方掲載してみた。
 こちらでは音楽が聞こえないせいもあるが終盤の7号50発は単に25発ずつの対打ちにすれば良かったのでは無いかと思う。対で打ったり、同種続きの玉を左で打って続いて右で打ってというのは、そういう演出なのか点火ミスなのかわからない。いずれにせよ対で打てば効果的なものを片方ずつというのは解せないしもったいない感じした。
 全体として物量を擁している割に間延びした感じであった。スターマインのタイミングも妙に間が空いていた。
 終わったと思わせて、駄目押しの一斉、というのも小幡花火ではよくやる演出だが、思わせて……以降の間が空きすぎて本当に終わったかと思ったら、けっこう経ってからやはり一斉という感じでいつもより間が空きすぎていた感じ。プログラム同士の合間も空きすぎで、5割増しという割には、待たされ間が強く、周囲の観客も何度も「もう終わりか?」と訝る感じだった。とくにたった5号10発しかない「おめでとう花火」は、おそらく1発ずつメッセージを読み上げているのだろうが、あまりに時間を取りすぎていた。結局4ステージあるプログラムの最期の部分が未消費にもかかわらずそこで終了時間の21時になってしまい、5分から10分の遅れである。
 玉村の時はカメラ3台体勢としている。メインはズームで単発の7〜10号スターマイン。サブは28ミリ相当でワイド系や7〜10号が入るようなスターマイン。3台目は途中の錦ワイド、終幕の銀ワイド専用である。3台目はあらかじめ全幅のワイドが出たときにフレーミングに収まるように構図を決めて固定したままである。これはまだ地上の目標が見える時間帯にやっておく。昔より灯りが増えたとはいえ田圃のど真ん中の打ち上げなので、ワイドの両端がどこからどこまでかを見極めて(風の流れとかも多少考慮して)予め構図を決めておくのだ。あとはワイドの時それぞれの露出を設定してレリーズするのみである。
 ラストはいつもより確実にたっぷり多め延々と続くフィナーレ銀一斉の前振りワイドからワイド一斉銀掃射という一連の流れ。ここだけで何カットもフィルムが流れていく。
 露出が違いすぎるので銀一斉は専用にセッティングした3台目のカメラでワンショットのみ待ちかまえている。これはモーターで巻けないカメラなので下手踏んで読み違えたら、巻き直している暇は無いかも知れないから、絶対の一瞬のみワンショットだけのレリーズをするのである。
 逆に前フリを追いかけているカメラは銀一斉のために露出を変えている間が無いから、切り替わりで最後の一瞬が出るその時にカメラもバトンタッチするのである。だから両手にレリーズを持って緊迫のタイミング読みをしているわけだ。ともすれば片方のレリーズに釣られてもう片方を押してしまうから、集中力の勝負。なんとか銀一斉の切り替わりのタイミングは読み切れた。しかしレリーズのストローク分遅れたという感じ。
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