花火野郎の観覧日記2008
観覧日記その1 1/1
熱海元気ですよATAMIX 08新年海上花火大会
静岡県・熱海市
ははは、こりゃヤラレタ……ははは、情けねー…………シクシク。
だがこんな負けっぷりなら大歓迎だ。10号入りフルサイズの開幕ワイド。このところ絶えて久しく熱海ではこんな光景は見られなかったからだ。10号が7号になり、さらに5号。ひどいときには4号入りスターマインと、近年は開幕を飾るにはあまりにも貧弱な内容になっていた。
特に打ち上げ場所が外防波堤に移ってからというもの、観客から遠ざかることの見返りに10号がふんだんに打てる環境になったはずなのに逆進。距離の遠さも相まってよりいっそう貧相なオープニングだった。
だからつい「どうせこんなものだろう」とタカをくくって控えめにフレーミング。カウントダウンで打ち始めると3箇所からの錦冠によるみるみるせり上がる打ち上げ空間。開幕からいきなりフィナーレクラスの怒濤の打ち。ちょ……ま……ヤバ…イかなこりゃあっ。だめ押しのように10号芯入り錦冠が積み上がるとその分殆どが画面外に逃げた………。ありゃーーータハハ。俺としたことが………サンビーチから観るときより今日はさらに300メートル以上も離れているのに は み 出 し か よ ! ぐおおーこりゃ久しぶりに「熱海本来」。往時の熱海(打ち上げ場所を移す以前。しかも90年代)を彷彿とさせるオープニングじゃありませんか。愛好家仲間より既に終了した12月25日分の評判を聞いて、どんなものかと正月早々観に来たわけだが嬉しい誤算。驚いた。どうしてコレでいつもやらないの?
このイベントは「熱海元気ですよATAMIX実行委員会」主催によるもので、開催時間も20:20〜20:35と通常より短く内容を変えたスペシャルバージョンらしい。しかしながら規模としては同等でこの2回分だけ予算が多いというわけじゃないらしい。したがって単位時間当たりの物量が多い目ということになる。協賛しているのは日本コカ・コーラ株式会社、サッポロビール株式会社、ヒビノ株式会社、岡本ホテルグループなどだが、この実行委員会によって今回の花火大会だけでなく2007年度中にその他の関連イベントを多数開催しているようだ。
同じ打ち上げ場所を使いながらも、旅館組合が主催する熱海海上花火大会の年間打ち上げスケジュールにはない別の日取りになっている。それどころか観光協会のホームページでもトップにも熱海海上花火大会のページにも当初は日程が掲載されていなかった。案内が出るようになっても、同時に、「この件に関しての問い合わせは受け付けない」と宣言している。ようするにATAMIXの花火の事はイレギュラーなイベントのためか“積極的に広報する気がない”としか思えない。あるいはスポンサーの意向で内輪で楽しみたい故に広報を望まなかったかのいずれかだろうか。12月開催の熱海海上花火大会会場では場内アナウンスで25日と新年1日の開催について広報アナウンスをしていたらしく、仲間がその情報を「日本の花火」に掲載してくれ、と連絡してきたのだがその時点では熱海観光協会のHPには記載がなかった。地元のHPで取り扱っていないイベントを勝手に載せるわけにもいかずそのままになった。少なくとも観光協会のHPの目に付く場所にいちおうの開催案内が掲載されたのは12月27日以降と思う。パンフレットのようなものもあるらしいが、肝心の駅周辺で探したが見あたらなかった。先に行われた25日の打ち上げも同等の内容だったわけだが、平日のしかもクリスマスの晩、親水公園には一般客は数えるほどしか居なかったらしい。観る人の居ない花火のなんと寂しいことか。
主催やスポンサーが違うせいなのか、後援者に名を連ねているはずの旅館組合がこの打ち上げに協力していないのかな?と思った。というのは熱海は花火開始に合わせお約束として、一貫してホテルや旅館は外にある大きな屋号のネオンサインを消灯することになっている。しかしこの晩消灯したのはサンビーチ〜親水公園のライトアップ、街路灯と高層ホテルである後楽園ホテルの緑色のネオンサインだけで、後は熱海城から秘宝館、その他全てのネオンは点けっぱなしだった。永年熱海を観覧している者としてネオンが消されないままの打ち上げというのはたいへん奇異に感じる。どうして同じ熱海でその熱海を盛り上げるイベントなのに同じ対応をしないのか不思議だ。

開幕ワイド |
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海上スターマイン |

デジタルスターマイン |

デジタルスターマイン |

デジタルスターマイン |

デジタルスターマイン |

デジタルスターマイン |

デジタルスターマイン |
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空中ナイアガラ |

空中ナイアガラ |
開催時間は15分で5分ずつ3ステージ。オープニング、デジタルスターマイン、10号対打ちから空中ナイアガラという組立になっている。これらの繋ぎとして複数箇所からの単発のランダム打ちが入るが、この繋ぎのパートでも一番真鶴寄りの打ち上げ場所では10号を繰り返し打ち、これに三重芯や四重芯も入るという内容だった。いつもなら繋ぎの乱れ打ちは乱れ過ぎて観覧も休憩タイムだが、やはり今回は比較的程度の良い10号の存在感が大きく要所を引き締めている。この繋ぎの部分で打たれるスターマインも時間の長い大型のものだった。
デジタルスターマインもいつもと違って、打ち上げ場所全幅を常時使い物量も多いという豪華版仕様。通常も最近は一部にマインの高速打ちなどで全幅を使っているが、主体は中央から左半分(真鶴側)という感じだ。冬場の打ち上げでも花火によるクリスマスツリーをはじめとして左半分がメインだった。
また熱海としては久しぶりの海上打ち出し(海中スターマインとまでは言えない)が行われた。これは岸壁から湾内海面に向けて小玉を斜めに打ち出す、という仕掛けで玉は空中か海面に届くかどうかというところで開いていた。
10号の対打ちが3組のあと空中ナイアガラだが、まず斜め打ちトラなどが前振りで入って豪華なオープニングになっていた。それから6箇所からの打ち上げはいつもより一箇所足りないが、これまで最終に最大でも7号が数発程度だったものが今回は数十発の10号芯入り銀冠が上乗せで連打されて怒濤の空中ナイアガラに仕立てられていたのだ。
やはり10号が入ると高さも拡がりもボリュームも桁違い。もちろん前防波堤で、観客の直ぐ頭上で開花していた頃の迫力と同等の印象とは言えないが、その頃の見事さや驚きを感じさせるに充分な空中ナイアガラといえるだろう。
熱海は自宅からの距離と交通費、遅過ぎる終了時間、日曜や平日という開催日などが打ち上げ場所を含む花火内容、上演時間などに見合うのか?を総合的に考えるともはやなかなか観覧に出かけるのをためらう大会だ。2006年春季に打ち上げ場所が移ってからは数える程しか観ていない。しかし今夜のこの内容でやってくれるならたとえ15分でもこのスペシャルの日だけは何度も観たいと思わせた。12月に3度(2日、9日、23日)あった通常開催日と同じ煙火業者が担当しているのに印象は全く違っていた(つまり3回のうち少なくとも1回を観覧済)。
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