花火野郎の観覧日記2008

観覧日記その23 12/31
2008 第16回 年忘れ那珂川花火大会
  
茨城県・水戸市


四重芯引先紅光露
(ポジとデジを比較)

五重芯冠菊先緑点滅

四重芯引先青光露

スターマイン・蕾から花へ

白点滅芯彩色八方咲
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スターマイン・銀盤のワルツ

三重芯黄金点滅

雪の華(芯入二度咲千輪)

水戸玉・保和苑の紫陽花
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スターマイン・流星群
(星降る水戸の夜)

彩色錦八方菊

彩色八方芯引先緑銀乱
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スターマイン・雪降る水戸の夜

エメラルド芯紅三重輪星

白変化芯錦冠八方菊

八重芯菊先エメラルド光露

三重芯錦冠銀乱
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ワイドスターマイン
パノラマ花火百景

ワイドスターマイン
パノラマ花火百景

ワイドスターマイン
パノラマ花火百景

ワイドスターマイン
パノラマ花火百景
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ワイドスターマイン
パノラマ花火百景
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ワイドスターマイン
パノラマ花火百景

ワイドスターマイン
パノラマ花火百景

ワイドスターマイン
パノラマ花火百景
   
 毎年大晦日というと、正月を迎える準備などもあり、水戸に到着できるのは午後1時過ぎくらいがやっと。
 今年は子供達が代行してくれて出発も早く、渋滞もなかったので午前中に会場に着いた。車を奥まで突っ込んで三脚を立てようとしたら、その場所に既に置かれていてびっくり。皆さん早いなぁ。過去に風で三脚をなぎ倒されているので風上側に重心を倒したふんばりの姿勢で立てておく。
 撮影画角の兼ね合いからいつもの正面外しの位置取りだ。風向きは良いが予報通り日中は強めに吹くようで、堤防道路に立っていると寒い。
 既着の愛好家の皆さんとの歓談も河川敷に降り、堤防を風よけにしないと耐えられないくらいだ。
 午前中に着いて時間を持て余すので、初めて車で水戸駅方面に出張ってみる。とはいえ駅周辺を車で流しただけ。向かう途中で愛好家の面々に評判の某蕎麦店を発見。名店かどうかは存じないが水戸駅からは結構離れている。しかし花火会場からは徒歩5分の距離。一人で来ていて自分だけ贅沢な蕎麦をいただくというのもなぁ……というわけで、道を挟んだ反対側に同店の年越しそば臨時販売所ができていたので、そこで持ち帰り用の蕎麦を買った。次々に車がやってきては蕎麦や天ぷらが売れていく。
 昼を過ぎれば続々と愛好家の車が到着する。そして正面辺りは例年の光景だが長い三脚の壁になっていった。少し離れた上流側にまた小規模な壁ができて二分される形になるが、これは岸沿いの立木が対岸の打ち上げ地点を隠すように連なっているためだ。筒の根本からきっちり観たいという心理。とはいえ広角側主体の撮影や録画となればそんな立木の高さは物の数に入らないほどのスケールなのだが。河川敷に降りて話をしていても冷えるので暖かい車内でしばらく仮眠。
 夕方からは主催者により蕎麦と豚汁、甘酒の無料サービスが始まり、長蛇の列になった。この頃になるといつしか河川敷はかなりの車で埋まっていた(写真上)。これまでなら夕方のこの時間でも駐車車両の殆どは他府県の花火好きの車で、地元の観覧客は打ち始めてようやく河川敷に入ってくるような感じだった。しかしもう愛好家の車以上に一般の車が既に入っている。中には正面にフロントを向け、車内から観るであろう位置取りの車もみられた。
 サービスの蕎麦は1000人分が用意されたというが、それもほどなく底をついた。願わくば以前から所望しているが、大会本部で水戸の物産、とくに納豆の販売をして欲しい。せっかく水戸まで来ているのだから土産に納豆を買いたい。駅まで出張ったのも物産販売センターでも道ばたになかろうか?と思ったからだが、コンビニなどにも物産は置いてないしなぁ。
 開始まで1時間ほどというところで機材を運ぶ。今日はカメラが2台。一方はデジカメ君で、割物を上から下まで撮るのはデジに任せることにした。だから今回はフイルムとデジとでほぼ同じカットを同じ量だけ生むことになる。フイルムの方はラストのワイドまで標準ズーム一発。ラストで28ミリ相当にチェンジ。デジカメ君のズームは両方の領域をカバーしているからこちらは楽チンだなぁ。
 主催者の挨拶などがあり、定刻を5分ほど過ぎて打上が始まった。四重芯、五重芯、四重芯とスタートからいきなりレベルが高い。出だしの四重芯は凄く出の良かった土浦のものと配色は同じだが、芯の寸とか微妙に造りが違う別物だった。これらプログラムひとつひとつに野村陽一氏の解説と感想が入り、時に自賛したりとほのぼのと楽しい。
 今年は放送設備がグレードアップしたようで、私の居る離れた上流側にもこうしたアナウンスが例年より明瞭に聞こえて良かった。
 プログラムのひとつひとつ。割物の一発ずつが見応えがあり、凛とした存在感だった。過去に玉一発ずつを本当に大切に打ち上げていた時代のように、深く味わい、余韻を楽しむ打上だ。単発の割物は水戸玉や型物を除いて全て10号というのもこの時世では贅沢の極みとさえ感じられる。
 競技会に出して賞を獲ったスターマイン作品を再現する、というものは(とても金額的に同じになるわけはないが)玉数の多すぎる競技会バージョンからエッセンスだけ残して削ぎ落としたという内容だった。それだけに主題たる玉が際だち、むしろテーマが判りやすい内容になっていたと思う。
 割物系では千輪物と八方先系に新しい玉が観られた。千輪では二度咲き系が2発入っていて目新しかった。八方先系はこれまで親星に錦冠を使用したものが多かったが、今回はパステル色星を使った玉や、芯にパステル彩星を使用したものがありいっそうにバリエーションが増えたようだ。
 八重芯〜三重芯あたりではキマりの良い玉が殆どで、その度に声を上げていた。
 打上幅250メートルに設置されたワイドスターマイン「パノラマ花火百景」が締めくくりとなる。音楽は伴わないものの、発射音、開発音それ自体リズミカルなメロディを奏でているかのようだ。前半早くも大玉を打ち始め、中盤で少し大人しく、再びラストに向かってドカドカ量で圧倒する。トラやザラ星の設置数も昨年より多めで、華やかなワイド仕立てで楽しませてくれた。
 開催途中で車を出す客が減った。以前はワイドスターマインをやっている頃には相当な河川敷出口渋滞となっていた。年末の素晴らしい花火イベントとして地元にも認知されてきたのだと感じて嬉しい。
 おかげさまで、あわただしい年の瀬に素晴らしい花火を観られ、幸せな気分で新年を迎えられる。主催者並びにスタッフの方々に感謝申しあげたい。
 この先の見えない時世にあって、今はともかく花火の咲く元でそれを観ていられる。花火を観ることの出来る小さな幸せを噛みしめている。
 自分の身の回りも、給与カットやリストラの荒らしが吹き荒れている。自分もいつ巻き込まれるかわからない。そうなれば明日の暮らしがどうなるかわからない、もう悠長に花火見物どころじゃないだろう。花火は平和の象徴であるとともに、世が穏やかであることの証。人が無心に花火に集まり、花火に元気と感動、少しのもの悲しさを感じて幸せな気分で散会できる。花火大会はそんな場だけれど、花火観覧は暮らしや生きていることの余裕の部分にある。生活が厳しければ旅行や花火観覧に出かけようなとどいう心のゆとりが無いし、先行き不安や、疑心暗鬼のある心でどうして花火を楽しめよう?
 新年を迎えるにあたり、花火を楽しめる世で在り続けてくれると良いのだが、と夜空に咲く花々に心で手を合わせるのだ。
  
 30分ほどもすると車が流れ始めたので、周りの愛好家の皆さんに挨拶して河川敷から脱出。途中から高速を降りて節約し、21時前には自宅に着いた。さっそく年越し蕎麦を作って家族で食す。むむ、なんとこれは旨いのう……。蕎麦の出来は上々で香りも良かった。お店で食べればいっそうに旨いのだろうな。とはいえ年越しに蕎麦を食べるのは我が家では久しぶりだ。

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