花火野郎の観覧日記2008

番外特別編4 12/24
STAR★LIGHT REVUE2008 スターライト☆HA・NA・BI
  
愛知県・名古屋市


開幕カウントダウン
5color.gif
八重芯

錦牡丹

銀千輪

ミルククラウン

光の宝石

光のオブジェ

万華鏡

ミラーボール

万葉花系?

三重芯・・・ありゃ

オパールスターマイン

フィナーレ
  
 週中の平日。昨年に続き当日中強制送還の観覧だ。
 地下鉄から地上に出て、すぐ気が付いたのは生彩を失ったイタリア村の建物だった。収益が上がらなかったか、違法建造物発覚だかでイタリア村は廃村となってしまった。保守点検されなくなった建物は、塗装が剥がれ晴天下にあって痛々しいほど寂れた佇まいだった。一部では取り壊しが始まっているという。
 私がスターライトを見始めて今回が5回目。そして確かこの集いの広場にイタリア村開村を告知する宣伝ブースが出来ていたことがある。つまりこの5年いや正味4年のうちに生まれ、栄え、潰れたことになるほとんど期間限定公開。
 イタリア村だけでなく、ここにきての急速な不況ムードを反映してか、集いの広場にはかつてあったスポンサーのブースもなく、販売用のテントも一つだけになってしまっていた。入り口にあった電飾のゲートも廃止。しかしゲートが無くなったことで、写真的には構図の選択肢が増えたので僥倖といったところか。ツリーだけは同じ様に立っているけれど、巨大さゆえにかえってこんなに広かったっけと未だ客もまばらな広場は妙に殺風景に感じられた。すでにあちらこちらに三脚群が建ち並んでいるのは例年通り。台船を望む海縁に出てみるとこちらもずらりと三脚。しかし持ち主の殆どは真冬だからか車とかどこかに避難中のようだ。
 それからとくにどこかに行くもなく、各地からの愛好家と歓談したり集いの広場と海縁の間を入ったり来たりで日がな過ごす。立ち位置を何度もチェックするが、上がってみなければわからない、と何度か来ているとそこらへんは深く追求しない。
 夕刻になってツリーが灯ると辺りが一気に華やぐ。これだけの高さのツリーは少し遠くからでも見えるから誘蛾灯の如く人を呼び寄せる。音楽に合わせて色々な点灯パターンを見せる、という例年の演出が廃止されて1種類のみになった。これまでのやり方や雪を降らせる仕掛けは費用がかかるらしい。とはいえ色とりどりの灯りが明滅するのは最も好ましい点灯パターンだ。こうしたいくつもの削減分を花火に集中させたということで、昨年好評だった台船を連ねたワイド打ちを盛り込むことができているらしい。
 平日だからあまりお客が来ないかというのは思い違いで、やはり花火が始まる30分前くらいからは、どんどんお客が増えて、ツリーを前にする集いの広場はみるみるお客で埋まっていった。前の方、つまり海縁の方は空いているのだが、集いの広場はツリーを中心に植え込みの中まで人が入り込みぎっしりだ。まぁ無理もない。この素敵なツリーが視界のどこかに入る程度の場所で花火も観たいと人は(私も)欲張るものだから。
 花火が始まるとツリーの前にまるでモーセが紅海を割ったが如く(なんと大げさな例えかと)客が割れて無人地帯ができていた。号数の低い玉の時はツリー自体がそれが隠してしまうので、ツリーを避けるようにお客が動いた結果だった。
 三脚は2本別な場所に立てていた。カウントダウンで出所を見て移動という段取り。移動は構図もあるが目の前にびっちりお客に立ち塞がれたのでより少ない方に移動した。序盤でクリスマス恒例のスター、ベル、トナカイ、ツリーなどの形をした型物が登場した。残念ながら滞留した煙の中に打ち込んだことと、正向きになるものが少なくて少々わかりずらかった。どうやら風模様はよろしくないようだ。序盤にしてすでにコンディションに難あり、となってしまったので撮りの方はシャカリキにならず軽く流しモードで。タイミング的な撮りのミスは無いけれど、こういうコンディションなので写真は参考までに。心技体、じゃないけれど、花火、コンディション、撮りの技術、モチベーションがうまく融合し、高次元での最良の結果を生む瞬間というのはそう多くない。とくにここでは過去にそういう希有な瞬間に恵まれたから、その時に撮られた作品を自ら塗り替え超えるのはなかなかに難しいと思うのだ。
 集いの広場でツリー入りのアングルだと8号以上の玉が上がらないとキマらないが、絵柄はご覧のようなオーソドックスな配置。日中は立ち位置を何度も検討したが次第に気楽に行こうと……気楽過ぎてデジカメ君上で盆プレーが発生したがそれもまたデジカメ修行。カメラは2台体勢だがウェイトは銀塩中心で。しかし途中で、はりゃ?なんか高くない?盛大に突き抜けているような気が……とデジカメ君の写りをチェックすると10号時には上がはみ出しているじゃないすか……。当然それより狭い画角の銀塩もそれなりに。それもまぁいいかとそのまま続行。中盤で光のオブジェ、光の宝石、万華鏡、ミラーボールなどと名品の連続にキタキタキターーーとテンションが上がる。
 ラストは錦冠ではなく金閃冠かな……ちょっとしんみりと終わる。見た目には綺麗な金色だが、これは写らないな、とあきらめ(掲載画像はRAW現像時に救済処置)。
 コンディション的にはベリーベストとはいえないけど磯谷煙火のラインナップがひととおり観られて満足だった。袋井や豊田に行かれなかった今期は、同煙火店の作品をまとまって観るのは夏の名古屋港以来だから嬉しい。昨年比でご不満の方も居ようが、100周年記念の前回は特別だからむしろこれで普通くらいといえる。なによりも色々なことが不安定な昨今、この場所でこの花火を観られるそのことに感謝したい。
 三脚が1本多い分片づけに手間取った感じで、多分昨年より遅く地下鉄に乗ったと思うが、東京駅着は22時15分頃と若干早かった。新幹線を除いては乗った電車全てが混んでいて驚いた。
 翌日の毎日新聞の1面(全国版?)にこのスター☆ライトHANABIの写真が載っていた。名古屋を代表するクリスマスイベントとして広く知られ定着して欲しい。いや地元では既にそう受け止めらていると思う。

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