花火野郎の観覧日記2008
番外特別編2 3/8
雪原カーニバルなかさと 2008
新潟県・十日町市
撮影枚数が少ないので現像待ちの間、デジカメ撮りの分を先行暫定掲載。
今期、冬の新潟観光キャンペーンのポスターにはこの雪原カーニバルの写真が使われている。花火抜きではあるが雪面に無数のキャンドルが並ぶ光景は実際に一度見たら忘れられない。東京都内の各駅にも張り出され、通勤通学に気ぜわしく行き来する私どもをはっとして立ち止まらせるほど印象的なポスターとなっている。
私が前回初観覧したのは2000年度となんと8年ぶりになる。この間、様々な事情によりイベント存続の危機さえあったがそれを乗り越えて、冬の新潟を代表するイベントのひとつとして開催され続けていることは感慨深い。
毎冬このイベントに出かけようと思いながら、天候が悪かったり私自身の都合が悪かったりとなかなか実現せずとうとう8年も経ってしまった。最寄りの駅構内に貼られていたポスターを見て「またこの光景を見たいなぁ」という思いが強くなった。冬の花火イベント観覧はいくつか計画したものの、3月のこの日までことごとく天候が悪くて断念した。せっかく高価なスタッドレスタイヤを新調したのに宝の持ち腐れというか活躍の場がないまま関東地方はすっかり春めいた陽気。幸いに雪原カーニバルの開催日は天気も良さそうで出かけることにした。
しかし関東の豪雪地帯水上辺りで早くも雪が舞い、高速道路脇の「トンネルを抜けると雪国」という看板を読むまでもなく谷川岳の向こう側はしっかり雪が降っていた。それでも好転の予報どおり中里に向かう途中で晴れはじめた。
ううむ、春めいた関東から一転、見事な雪国風景に感嘆する。途中何度も車を止めて撮影したり雪の量に見とれたりとなかなか進まない。東京近郊でいくら雪が降った大雪だと騒いでもこれに比べればふふーんと比較にもならないわけだなぁ。
過去の記憶をたよりに、なかさと清津スキー場に向かう。道の両脇は雪の壁でこういうところを走るのはわくわくする。スキー場近くではその雪の壁にイベントスタッフがいくつもの穴を造っている最中。夜になってここにもキャンドルを置いて灯すのだろう。
晴天の現地は、昨日から明け方にかけて降ったという新雪も眩く、そして暑いくらいの好天だった。長靴に履き替えてざっとロケハンするに汗ばむほどのポカポカ陽気。ゲレンデ下部には仮設テントが立ち並び、地元物産や温かい食べ物を提供してくれている。
午後になって陽が陰り、小雪がちらついたりするとさすがに一気に冷えてきた。上下ともしっかり防寒したが外気に触れている手や顔が痛いほど冷たいほどでもない。おおむね今日は気温が高めの方ではないだろうか。
日中はゲレンデ下部を使ってさまざまなイベントが行われ、色とりどりのウェアをまとった子供達も楽しそうに遊んでいる。天気が良いこともあるのか会場全体のお客もかなりの数だ。肝心のスノーキャンドルを設置するのはこうしたイベントが終了した後、だいたい15時30分を過ぎてからだった。まずキャンドルを並べるエリアの下限の境界線を引き、等間隔にポールを立ててそこにロープを張る。すなわちそれが観覧場所の最前列になる。だから撮影や録画のために三脚を立てたりするのはこうした準備が終わってから。それを待っていたかのように三脚が並び始め、たちまちズラリと壁になるのだった。

道路脇は雪の壁です。 |

陽射しは春ぽいですね。 |

子供達も楽しそう |

スノーキャンドルを並べています |

最初のスターマイン |
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キャンドル群横方向から |
三脚を置いてとりあえずの場所を確保してから、さらに打ち上げ位置を確認したりのロケハン。その途上でちょうど準備中の間担当煙火店さんと遭遇し、打ち上げの様子を聞かせていただく。立ち位置を微調整してあとは暗くなるのを待つばかり。
ゲレンデの一角ではSnow チュービング用のU時型のコースが設けてあったが、それらも圧雪車で馴らして雪面を綺麗に整えてキャンドルを並べる準備。ゲレンデ中央に松明滑走のコースを引いたあと、数十人のボランティアスタッフがゲレンデに散り、手作業で一斉に残りの場所一面にスノーキャンドルを並べていく。ひとつずつそれ自体は紙コップにローソクを入れ炎上防止に口元にアルミホイルを巻いた構造。長い時間をかけてざっと3万個のコップが少しずつゲレンデに拡がっていく。
18時、カウントダウンと花火の合図とともに各所で一斉にスノーキャンドルへ点火が始まる。これほど膨大な数だがいつの間にと思うほどおよそ30分ほどで全体に火が灯るのだ。点火ボランティアはこの後花火が始まるのでいったんキャンドルエリアから外に出ることになる。ああ、素晴らしい。綺麗だ。天候に恵まれてまたこの光景が観られて嬉しい。花火に合わせてカメラを設置したにもかかわらず、目の前の幻想的な光の海をやはり何度も撮影してしまう。
雪国にあって、無数のスノーキャンドルの灯火ひとつひとつがここに生活する人々の心の温かさの象徴であるかのように、ほっと和む優しい明かりだ。
18時50分。スタート合図の花火とともにゲレンデ上部から松明滑走のスキーヤーが列をなして滑り降り始める。友好姉妹都市の埼玉県新座市と地元のスポーツ少年団総勢80名による炎の帯が次第に近づいてくる。やがてスキーヤーはスノーキャンドルの並ぶ雪原の真ん中に設けられたコースを蛇行しながら抜けていく。撮影には目の前にスキーヤーが通過する辺りから露光がかかる。予定では全スキーヤーが通過して本番の花火、ということだったが、傾斜が緩い下の方で速度が落ちて渋滞気味となり、そこで花火がちょうどスタートした。つまり別露光しなくても花火の最中も松明スキーヤーが通過中で一発撮りでいけたというわけだ。
花火は数セットのスターマインで正味5分ほどなので、撮影は3〜5カットくらいが精一杯と思う。花火だけを目当てには物足りないと感じる方もいるだろう。しかし花火が終わった後はこの素晴らしいキャンドル群が格好の被写体になる。下から上から横からとアングルを変え、時を忘れてフイルムが尽きるまでメモリーが底をつくまで、撮りまくってしまうに違いない。
花火打ち上げは2回あって、松明滑走の直後だいたい19時頃のこの打ち上げと、この日は20時45分に2度目のメモリー花火がある。初観覧の時はこの2度目を待って両方観たが、残念なことにキャンドルが2時間も持たない。だから2度目はキャンドルからみで撮影しようとするなら、燃え尽きたキャンドルが多い中で少々寂しい光景になってしまうと思う。
私も一回目の花火の後片づけて、すこしキャンドル群を撮影して引き上げることにした。この後別のスキー場の花火イベントに誘われたが(つまりハシゴ)、それは若い衆に任せることにして久しぶりの長距離運転に疲れておとなしく帰る事にした。やはり少し気温が高いのか帰路もさほど路面凍結箇所は無かったようだ。
次の週も塩沢石打近辺ではスキー場のイベントがいくつかある。そのうちのひとつで、花火イベントはあるものの最大の目玉プログラムが諸般の事情により残念ながら取りやめになってしまったらしい。私も予定していたがそれを聞いて早々に不参を決める。南房総にお花摘みにでも行きますか………。
主催者サイドで公式にアナウンスしていないので、こちらで勝手に詳細を明かすことはできないが、観覧を予定されていた方は再確認されると良いと思う。
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