花火野郎の観覧日記2008

観覧日記その2 1/2
ツインリンクもてぎ花火の祭典〜新春〜
  
栃木県・茂木町

 年末から新年と、連続3日間の贅沢な観覧となった。仲間を途中でピックアップしてメインエントランスに着いたのは13時過ぎ。東北自動車道にINするといきなり車5〜6台大破の事故渋滞に遭遇し、待ち合わせ時間に間に合わないかと焦った。すでにエントランス近場の駐車場は満車でそれなりにお客が入っている模様。
 車を駐車場に入れてから入場すると広場には既着の愛好家仲間の姿が見えた。新年の挨拶を、と近づくとその中に今宵の花火担当、菊屋小幡花火店の小幡清英氏がいらした。三脚を借り置きした後、愛好家仲間数名と小幡氏を囲んで年始の挨拶から、しばらく花火関連の話を聞かせていただいた。
 現場に戻る小幡氏を見送り、さて観覧場所をどうするか。風向きは北方向で、オーバルを打ち上げ空間に向かって左から横切る風。本当はグランドスタンドの西側(左側)に行くのが筋なんだけど近年は風向きに合わせて場内どこにでも自由に移動、というのができなくなっている。一般入場者が立ち入れるのはごく狭い範囲に限定されているためだ。全域を開放してしまえば、それを管理するスタッフも警備員も膨大になる。お客の行動範囲を限定してしまえば、最小限のスタッフで管理できるからだろう。だから撮影ということになってもグランドスタンドの南側(花火に向かって右)か北側(左)かの範囲しか動けない。両サイドの仮設スタンドも閉め切りとなっているし、それ以外は立ち入れない。だからグランドスタンドが風下であれば全滅ということになる。
 結局いつもの南側に位置したわけだが、それにしても凄い三脚の数。
 今宵は3部構成で、オープニングとの第一部、新春の夢と称して年始の願い事を込めた尺玉10発が打ち上げられる第二部、新春の花火の祭典ならではの、100箇所同時打ちの入る3部そしてフィナーレ。
 私的に今夜の目的は100箇所同時打ち。他は一切目もくれず(撮らず)唯一このワンカットのみ。という意気込みだ。なぜなら昨2007年度新春でこの撮りを惨敗しているからだ。この撮影のために専用にカメラ1台振り分けたのに、レリーズもできないくらいの虚を突かれた外しっぷり。1年待ったリベンジだ。
 第○○部はこれとこれをやりますよ、とアナウンスした後は休み無く消費するのに、100箇所同時打ちの前に「さぁこれからですよ」とアナウンスが入るかと錯覚して、出るタイミングを完全に逸した。誠に悔しい。
 で、今日はさすがに二度も同じ過ちを犯す訳にはいかないのだ。
  
玉名は暫定です
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新春の願い
八重芯変化菊
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新春の願い
八重芯花かむろ

新春の願い
三重芯ピンク牡丹
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新春の願い
彩色千輪菊

新春の願い
四重芯変化菊
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新春の願い
八重芯錦冠先紅点滅
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新春の願い
八重芯ピンク光露
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新春の願い
八重芯キラキラ菊
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新春の願い
八重芯錦先変化

新春の願い
四重芯変化菊
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 カメラ3台を連ね、100箇所同時打ちに2台振り分けるという徹底で望んだ。幸いなことに先に小幡氏と話したときに3部の最後であることは聞いていた。しかし小幡花火のタイミングはそう単純ではない。それだけでは足りず、さぁ今、という一瞬が何時なのか?それが最大の関心事なのだ。その瞬間は情報だけではわからず身をもって感じとるしかない。
 オープニングは渋く、「派手ないつもとは趣を変えて」と全編殆ど和火という構成。カウントダウンでこれだとセッティングの関係から撮り続けるわけにもいかず観ているだけとなった。
 第二部は珠玉の10号10発。オーロラビジョンに玉名も出るので判りやすい。
 さて、来た来た肝心の第3部、どこで、何時、どのタイミングで来る?ただその一点に集中し、他のプログラムはほとんどスルーして備える。
 2本のレリーズを両手に緊迫した時間が過ぎる。
 しかし「ぬんっ」「あ゛ーーーっ」とばかりに外される。いや面白い楽しい。ここか?ここか?それらしいタイミングに翻弄される、釣られる、撮らされる。
 ここだっ、今だっ、もらったぁ、んがぁ、ぐは、と何度もレリーズするも外される、すかされる。焦る。シャッターをチャージ、巻き上げているその間にも出てしまわないかどうかヒヤヒヤ。気のせいか近隣の三脚群の間からも何度と無く似たような叫びが聞こえる。ふ、みんな釣られているというわけだな……。
 結局釣られて撮らされること10カットあまり、正月から小幡さん楽しませてくれる。スリリングさにヒートアップして寒さなんか感じないもの。2台で20カット無駄弾にしたわけだがそれで唯一のワンカットを逃さなければ必要な投資。
 中央で小規模な花雷打ちが入ったところで、いよいよ怪しいと待ちかまえた。
 開始前の小幡さんとの会話で、某花火大会で目玉と目玉の繋ぎの部分が面白くない、などど話したら、「一番見せたい物を引き立てるために、一見大したことのないものも必要なんですよ」。という意味の演出上の工夫を語ってくれた。あらゆる物に意味がある(ん?)なら今がその時だろう。
 「それぇっ!(レリーズ)」、ズズズズーン、「いゃったぁぁぁぁぁ」。ふふん、花火野郎、同じドジは二度は踏まないのだ。
 続くフィナーレは、錦冠に葉落を散らした豪奢な打ちから、ひと呼吸置いて銀一斉ワイドという流れ。このタイミングも久しぶりにうまく合った。合うときは魔法のようにうまくいくのに、外すときの救いの無さといったら……。そして反省繰り返しつつ今年も観覧し撮ってゆくのだなぁ。とか年頭にあたり思うのであった。

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