花火野郎の観覧日記2008

観覧日記その8 7/20
横浜港開港記念みなと祭り 第53回 国際花火大会
  
神奈川県・横浜市


10号・昇曲導付八重芯銀冠菊
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サマーナイトフィーバー

夜空のブーケをあなたに

夜空のブーケをあなたに
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花火コレクション・篠原茂男作

トロピカルフラワー

横浜港に満天の星

よこはまジャンボファンタジー
 
 昨年は台風がらみで結局私がこの大会を見始めて以来初の開催中止となってしまった。準備に尽力してきた関係者の無念はどれほどだったろう。二年ぶりの今回は朝から晴天に恵まれて、開催には何の支障もなさそう。それだけに会場は猛暑に見舞われて場所取りに始まる待ち時間を過ごす観覧客も覚悟が必要だ。
 さて今日は訳あって、少々高見の見物である。これもまた一期一会の機会かも知れない。思えば20年程前に山下公園近隣の地上高のありそうなビルに屋上で撮らせてください、とお願いしたけれど何のツテもコネもアポも無いどこの馬の骨?という身でそれが通るわけもなかった。なかでも警察の建物は、民間人は絶対に入らせない、ということで一番ガードが堅かった。
 だから今こうしてそれらのビルのひとつの上に居るというのは、実にありがたいことだった。そこは花火協賛者の招待席が設けられ、700名ほどが見物する仕様になっていた。私はその一角に地元ケーブルテレビと並んで三脚を連ねている。
 さて眼下には、赤煉瓦倉庫、大桟橋、山下公園、山下埠頭そして打ち上げ台船が一望できる。
 特に赤煉瓦倉庫はその周り全てを観客がびっしりと座り込み、さながら人の波間に浮かぶ島のように見えた。山下公園は相変わらず隙間なくシートが敷かれて壮観だった。同時にこれら全ての見える範囲にいる観客が一斉に帰るのかと思うと怖いとも感じる。
 あまり歩き回ると消耗するが、木陰の多い山下公園だけ端から端まで歩いてみた。みっちり場所取りされているようでいて、元町方向なら午後3時過ぎでもまだ場所を取れそうだった。そこからフェンス越しに観る山下埠頭自由席もびっしりとシートと待機客で埋め尽くされていた。
 大桟橋と山下埠頭に設けられた高価な折り畳み椅子の席は、入場が午後5時からなので、この一帯では最後に客が入ったエリアとなった。
 日中の風は当初南方向で空も快晴。しかし夕刻から南側から雲が一面に拡がり、花火の背景に最適な漆黒の夜空を奪ってしまった。風も山下公園に平行に流れる東寄りと変わり、大桟橋、そこに接岸している飛鳥2、赤煉瓦倉庫一帯がすべて 風下となってしまったのは残念。打ち上げ途中は風も一時やや停滞気味で、山下公園など正面エリアからでも良好な視界で観られたのは高島屋のスターマインが入る中盤くらいまでだろうか。
 国際花火大会には進行アナウンスが存在しないと思っていたが、協賛者招待席には専用?の回線が通っていて、プログラムとスポンサー名が終始アナウンスされていた。
 直ぐ目の前に大型のものを二隻連結した台船が見えるので、近そうに感じるのだが、実際の間合いは700〜800メートルもある。開幕の10号を35ミリレンズで撮ったら画面の半分強までしか上がってこないのだった。だからスターマイン系もほぼ標準ズームの望遠端くらいともなかなかの距離感。
 7号、10号を中心にほぼ例年並みの国際花火大会だが、名物の釣りモノは姿を消している。いつもは終盤に入る「錦の花絵巻」仕様の3色のワイドが開幕スターマインとして打ち上げられた。
 花火を観るために新規に設けた膨大な有料席から少しでも花火代金に回ってくれば、肝心の出し物の花火がもっと充実するのではないかと残念でならない。例年並みかやや減と感じるのだから、数千万をゆうに叩き出す有料席収入が少しも花火に反映していないのだろうか。
 撮影はポジとデジタルカメラの同時撃ち。その場で写りは確認できるのだが、やはり煙が浮き気味ですっきりとした絵になっていない。ベイブリッジが背景に入りそうだが、横位置で撮らないと自然には同居しない。
 この日上から観ていても判った残念な光景は、山下公園の打ち上げ方向海際は例年通路としている。警備員も等間隔で点在している。のだが、なんと開始間際になって、その海際の手すりの内側に端からどんとん後からやってきた客が座り込んでしまったのだ、警備員も退かしにかかっていたが、多勢に無勢。手すりに沿ってその内側にズラリと客が腰を下ろしてしまった。これでは通路前に早朝から場所取りした客はたまったもんじゃない。こんなことが通るなら最初から通路は後ろに設ければいいのだ。それと今年は座りこんでしまえるほどに通路幅が広すぎたように思う。
 終了後はみなとみらい線の日本大通り駅を狙っていたが、片づけに時間もかかって建物から出たときには、警察などから「既に駅構内は混雑」のアナウンスが。それで第2案として、JRの関内駅までひた走る。
 帰りの大群衆の本体が駅に達する前にその先端部の疎らな群衆のところに素早く紛れてしまわなければならない。果たして関内駅は順次入場できるほどの混雑で難なくホームに達した。大群衆の本体が駅まで届くと駅前に人が膨れ上がりもうお手上げである。幸い関内までは距離があるのでさらにばらけて駅近くでは疎らになっていく。
 横浜で乗り換え21時30分に湘南新宿ラインを掴まえて、初のグリーン車を奢り、無事に帰路につく。私の最寄り駅を過ぎても横浜で乗った花火客がまだその先を目指す、国際花火大会もはるか北関東から集客していることに驚く。


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