花火野郎の観覧日記2009

観覧日記その4 5/30
ひたちなか「大草原の花火と音楽」
  
茨城県・ひたちなか市

 ……フロントグラスをせわしなくワイパーが往復する。自宅周りは本降りの雨だったし、ひたちなか市に向けてはうっとうしい視界を縫ってのドライヴ、今日はそんなスタートだった。
 暗いな。重くたれ込めた雲は陽が昇っているとは思えないくらいだ。それでも常磐自動車道で土浦辺りでは晴れ間が見えてきた。本格的に降っているのは都内近郊らしい。途中で高速道路に架かる橋にこのイベントの横断幕が掲げられていた。なかなか費用のかかったイベントだなぁと通り過ぎる。
   
 今年になって急遽開催情報が入った。「日本の花火」の掲示板に愛好家氏が最初に書き込みしてくれたのは3月下旬。だから4月20日に主催者筋から開催情報の掲載依頼が来た時点では既に当該ページに掲載済みだった。
 内容はコンサートと10,000発の花火イリュージョンとをジョイントした大がかりなものだ。当初から公式HPを展開し、なかでも我々愛好家が観覧に向けて反応したのは、花火2強コラボと銘打ってコンサートがアーチストで客を呼ぶように、花火会社と花火師の名前を最前面に出して宣伝していたからだった。
 花火2強は沖縄海炎祭や常総市の花火リュージョンで知られた丸玉屋小勝煙火店と地元茨城県からは野村花火工業。ワイドコンピュータ打ちと珠玉の10号のコラボとなれば、花火ファンとしてはとりあえず観ておかねばと考えた。
 都内を走るJR各線には開催告知の社内吊り広告が掲げられ、主要駅構内には大型のポスターまで張り出されていた。それというのもJR東日本は協賛の一社であるから、都内から電車を利用しての客を運びたかったのだろう。有料観覧のみという仕様はこうしたイベントとしては珍しい。チケットはコンビニの端末で購入できるシステムで便利だった。しかしコンビニで支払って発券してもらう段にならないと観覧場所の位置がわからないというのが難点であった。
 公式HPにはその後も追加情報が並び、チケットの販売も11区画ということがわかった。内容は有料自由エリアということで、仕切られた広場の中で先着で好きな場所にシートを敷くという方式でこのレジャーシートも主催者が用意する(チケット代込み)。
 それから写真や録画を楽しむ愛好家にとってはどの区画をゲットするかが悩みだった。とにかく初めての場所なので航空写真などで現地を見ても、広い草原のどこにどういう風に観覧区画ができるのか不明だった。
   

ロープというより紐

メインステージ

オープニング。明る過ぎます
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……………。客席も霧の中
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野村花火パート・三重芯エメラルド光露
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白点滅芯彩色八方咲
盆はきちんとしているが
前の玉の煙で一部消されている。
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二度咲千輪菊

黄金点滅錦八方菊(玉名推定)

フィナーレ。なにも見えません
    
 イベントの観覧場所開場時間は正午になっているのでそれまでに着けばいいのだが、どうやら自宅からは90分ほどで現着してしまいそうだ。時計はまだ午前10時過ぎ、途中のPAで少し休憩して時間を潰し、現地の指定駐車場には11時頃の着。そこはだだ広い空き地で未だ駐車している車も多くなかった。開催が近づくに連れて、天気予報が悪化し梅雨のはしりとなってしまった感がある。ずいぶん気をもんだが午前9時前に開催決行が公式発表された。肝心の現地の天候は再び曇り空となっていたが雨は降っていなかった。雨天決行なので装備全てが完全雨仕様。また予報をみて気温が低めなので防寒防風の対策もしている。
 会場のある国営ひたち海浜公園は予定総面積350ヘクタール(現在はその4割約152ヘクタールがオープン)という超大規模公園だ。空撮などで見てもその広大さが良く解る。晴れていれば各所を散策したいところだ。公園自体はとっくに開園している時間なので、簡単にデジタルカメラや雨具と三脚1本だけ持ってロケハンがてら観覧会場の大草原に向かう。メインゲートで指定券を区画毎に色分けされたリストバンドと交換する。それが通行証となりゲートの再入場も可。チケットは当日売りもあり、最後列のD2とD3区画を3500円で販売していた。
 ゲートから大草原までは1キロメートル弱。思ったより近かった。この時点で11時30分。大草原入り口にまた入場ゲートがあり、リストバンドを見せてレジャーシートやプログラムを受け取って入るというシステム。入り口では簡単な手荷物検査が行われた。
 既に50メートルほど入場待ちの行列が出来ていて、見知りの愛好家の顔も見受けられた。あと30分程度なので行列に加わる。風は予報通り北東。モノの見事な向かい風だ。しかも寒い。曇り空のせいか海に近いせいか、歩いてきて小汗をかき並び始めるとたちまち冷たい風に晒されて寒気がする。降っていないが風よけのためレインウェアを出して着込む。
 地元茨城県在住の花火愛好家があらかじめ海浜公園を下見して、会場の大草原全景や予想打上場所、観覧区画などの写真をアップロードしてくれたおかげで、Googleの空撮でしかわからなかった花火会場の様子が事前に把握出来たのはありがたかった。
 こうして実際を見ると大草原には各所に大小の立木があり、なかには一抱え以上の幹の太さをもつ大木もあったりで、そうした障害物は避けて場所取りしなければならない。立木があるせいで後ろの区画だとところによってはステージなどまったく見えない場所もあった。足下は背丈のない草で大半がシロツメクサの白い花で埋まっていた。
 私など写真屋は他の観客へ配慮し立木を背負うか、区画の最後列で三脚を立てるつもりだったので、ゲートオープンとともにチケットの区画の最後列に三脚を置いた。行列をしている段階で双眼鏡で花火の配置を確認済だったので、だいたい花火列が立木で隠れないであろう場所を確保した。一般客は当然ながら区画の最前列から座り始めるわけで、前の方の区画だと、最後列に三脚を立ててもそれは、その後ろの区画の一般客の目の前というわけで通路は挟むもののそこらが難しい。
 ステージは大草原の中で少し北寄りにいわば後ろから見て斜め左方向に設置されていた。5号までの花火列は逆に右方向の角で、10号玉はさらに右奥の駐車場に設置されている。ステージ近くまで進むと10号までの配置の様子がよくわかる。
 音楽イベントを行うステージは……ロックフェステイバルとか野外コンサートで思い浮かぶような巨大なものではなく、非常にコンパクトだった。それでもオーロラビジョン(いや単なる投影スクリーンかもしれない)を備えているが後列区画からそれが見えるほどは大きくはない。
 ざっとひとまわりして様子もわかったので、さっさと昼食にする。飲食ブースは会場の北西側、B1とC1区画脇に一列に店を連ねているが、正午のゲートオープンに合わせていたようで既にフル稼働だった。イベントの開催時間を考えれば昼と夕と、2回の食事時間分を販売できるからどの店もそれなりの準備だろう。
 いわゆる露天商ではない飲食ブースは地元の飲食店などだろうか、魅力的なラインナップで目移りしてしまう。今回は公式HPのグルメ欄を見たときからターゲットとしていた「しらす飯」を食した。初めて食べたが美味しかった。しかし12時オープンと同時に入り、ひととおりロケハンして直ぐに昼飯をこのブースで買って食べたのが良かった。その時はまったく空いていたわけで。ところが夕方にはもう飲食ブースは大変な行列になっていて、花火開始頃には並んでいるうちに花火が終わってしまうだろうと感じられた。この寒さでは気の毒だったのは、フラッペやアイスの店で倍盛りサービスで健闘していた。惜しむらくは水戸納豆など地場の土産品の扱いが無いことか。
 せっかくだからステージを入れた写真にしたいとロケハンしたが、ステージと花火は結構離れているのでB区画左端のスポンサー様お席あたりでないと難しい感じだった。区画の外側の通路からでも行けるかと、夕刻再びロケハンしにいくと、どの飲食ブースも行列が通路を塞いでおり、一番奥の店舗では行列がA1区画内にまで入り込んでいた。つまりちょっとその辺りに三脚を立てる空気じゃなかった。で大人しく最後列でお店を開くことにしたわけだが、結果から言えば正解か。
 この日の予報ではこの雨のない曇り空は長続きしそうもなく、降らないうちに残りの三脚や機材を運ぼうと車に戻る。食事もしたせいで車内でウトウトしていると雨が落ち始めた。やがて屋根を激しく叩く本降りになり、これで夕方まで閉じこめられた。レインコートに身を包んだ観客がぞくぞくと引き返してきていた。園内には雨宿りできるところが少なくいったん車などに避難するのだろう。なんか寒いと思って携帯で天気概況を見ると、0〜1ミリ程度の小雨予報は7ミリと増えているし、気温も16度と予報より低かった。
 雨が上がって機材を運ぶ。ようやく開店準備だ。この間に区画最後列にはズラリと三脚が並んでいた。近郊の知り合いの愛好家が勢揃いといった感じだった。打上情報などを交換し各所で歓談しながら一回り。見れば私の立ち位置の目の前には某煙火業者一行が座を設けていた。そこを訪問する某々煙火店と、つまり各地から花火屋さんが視察に来ているらしい。夕方、花火コラボの一人野村氏も通りがかり、しばし歓談させていただいた。やはり天候と風向きを気にしている様子だった。10号は雲間に打ち込んでしまうかと懸念されたが空の方は好転傾向で、機材を運んでから後はどんどん雲が高くなり、見通しもよく、やがて晴れ間も見えた。しかし問題なのは風向き。
 有料の花火にどれほどの客が集まるのかと思いきや、雨が上がってからは入場の人波が途切れず、やがてほとんどの区画がほどほどに埋め尽くされ草地が見えないくらいになったのには驚いた。同時に目の前の観客を見て、帰りはどえらい混雑になるだろうと、逃げにかかる段取りも考えなければならなかった。早くも浴衣姿の女性が通りがかったが寒そうだった。私はといえば開場前の行列で寒かったので中を厚手のシャツに着替え、正面から吹き続ける冷たい海風を避けるためレインウェアを上下とも着ていた。5月下旬とは思えない格好だ。
 チケットは20,000枚強が売れたようで、収支からいえば良い結果だったらしい。会場設営によほど費用がかかっているかと思ったが、ステージと音響を除けば、観覧場所の設営は思いっきり金がかかっていない。「各区画はロープで仕切られています」とスタッフに聞いたが、ロープというか殆ど紐ですかこれは。配られるレジャーシートは大スポンサーの景帯電保会社のロゴ入りの提供品だし。区画内に迷惑な投光器が一切無いことは一番誉められることだろう。
 しかし入り口で配られたプログラム誌、「花火と音楽」のもうひとつの目玉であるはずの花火については2大花火師の紹介としてインタビューと共に紹介が載っているのは良いとしても、肝心の打上内容とスケジュールについてはいっさい表記無し。撮りの方はぶっつけ本番の出たとこ勝負ですか、そうですか。

hitachinaka.jpg 18時50分開幕のはずが、レリーズを握って待ちかまえるも、オープニングを告げるアナウンスもなにもなく、M・ジャクソンのフイルムコンサート状態を10分間。おいおいおい、何よ、こんな懐かしのメロディを観に………といいつつも曲に合わせて脚でリズムをとってしまう。ち、ノリのいいのも困ったものだぜ。ポゥッ。
 19時をやや過ぎたあたりでいきなりワイドトラ打ちなどで花火部分が始まった。しかしダメダメだ。空が明るすぎる。しかもワイドで始まった花火が発する膨大な煙が向かい風に乗ってたちまち風下の会場全体を覆い尽くしてしまった。この後終始逆風条件の凄さを思い知らされた。とはいえ順風で観るなら海の中ですかねぇ………。
 そして花火から一番離れたD区画どころか大草原エリアを越えた外にまで、驚くほど早くバラバラと降灰する有様。気象条件は仕方ないとはいえ、絵に描いたように見事な逆風にして風下の事例研究。頭上を通過する煙が収まると、開場全体は高原の朝霧のようにもやに包まれて良く言えば幻想的とか言っている場合ではなく、もう筆舌に尽くしがたい観覧条件。なにをどう打っても厚い煙でまともに見えません。距離を置いた一番遠い区画だから、まだ煙の上に覗く花火もかろうじて見えるけれど前のステージに近い区画ほど視界全部が煙ではないだろうか。これで序盤にして中途で引き上げる客もいたが、前売りである以上こういう顛末では損をするのは客ばかり。
 私の立ち位置は一番後ろのD区画のさらにその一番後列。この位置からでメインの打上場所まで約400メートル。10号打上場所まで450〜480メートルほとどと思う。だーっと広く一望できるこういう場所だと距離感を錯覚しやすい。
 で、10号までのだいたいの使用レンズの見積もりとしては最大でも35ミリでいけるかと思っていた。もちろんもっと広角も用意しているがさしあたり最初にスタートするレンズとしては35ミリからの標準ズームとした。ワイドの全体なりとしては5号まで打つと正方形くらいの打上空間で縦でも横でも良さそうだった。5号が入ると意外に高さがあり幅も目一杯なので臨機応変ということで途中で一段広角の45ミリに換えてそれで最後まで撮りきった。意外と近いと感じたのには向かい風という条件もあるだろう。全ての開花した星はこちらに向かって迫り来るように開くのだから、見かけの高さもボリュームも増してしまう。結局、最後列のD区画でも近いと感じられたので、場所決めとしては正解だったわけだ。
 撮りはフイルムカメラとデジタルカメラの2台体勢。とはいえほとんどの撮りをデジタルに任せてフイルムの方は開店休業状態。この向かい風では消費が勿体ない。もちろん最初の30分間は明るすぎて無駄なので殆ど観ているだけ。ときおりデジタルで撮ってみるがモニタに出してみると、はぁぁぁぁぁぁ〜と脱力する明るい空に煙幕。
 進行はなにをやるのかわからないが、録音された楽曲やステージ上での生歌に合わせて打っている感じだ。コンピュータ打ちであるからか、シンクロ度合いはよいのだが、ワイド打ちの演出にいまいちバリエーションがないようだ。メインのワイド打ちはトラも大型のものを使って迫力を出しているが、全体としてはやや単調であるし、同じ事の繰り返しが多いように感じた。それでも複数箇所での5号上乗せが入ると全体形としてはスケール感もあって見栄えは良かった。
 コラボ2強の一人、野村花火の10号打ちは何処で入るか?と待ちかまえていた。今回10号30発が続けて打ち上げられる、という事前情報だった。中盤を過ぎ、生歌にあわせて実にゆっくりしたペースでそれは始まった。出だしは三重芯で事前にトラ打ちなどが入ったが、10号の曲導が昇ることだけに注目していたので釣られることはなかった。この三重芯がこの日最初の10号なので開花直前まで上がる高さを確認している。それで1発目には曲導が写っていない。結局出だしの三重芯が最高で、それ以上の多重芯は無いではないかと、お嘆きのディープな花火愛好家もおられるだろうが条件を考えればそれは勿体なかっただろう。
 しかしせっかく野村花火を擁し尺玉30発を打つのにプログラム誌には玉名の記載も無し(実際はオーロラビジョンに表示したらしいがそんなの後ろから 見 え る か よ )。一般客には無用かもしれないがせめてアナウンスして欲しい。煙火店と花火師を宣伝しているのだからこういうこと(花火内容を記載)もきっちりして欲しいと願う。
 一発ずつかなりゆっくりと上げたので逆風の影響も少なかったが前の煙が次の玉に被るのは避けられない。この日はけっこう変わった傾向の玉も打っていてそれは目を楽しませてくれた。終盤は野村花火の10号にメイン側で野村花火のスターマインが競演となり、撮りの方も画角を振って合わせた。この日唯一フイルムカメラがフル稼働したのはつまりこの10号打ちの間だけだった。
 フィナーレのワイド掃射は分厚い煙のカーテンの向こう。殆ど何も見えない中で終了した。なんらかのアナウンスが入り、終幕を告げていた。

 終盤でスタッフがすぐ後ろにある企画割の紐を外しにかかった。なぜそんな必要があるかわからないが、帰り客が足をひっかけないためかもしれない。既に区画の外にもつまり最後列の私の後ろにも観客がびっしり座り込んでいた。暗くなってから来て、もう場所がわからないからそのまま後ろに座った人や煙で見えないからと引き上げてきた前の方の客が「ここからの方が見える」とそのまま座りこんでしまったりと。
 デジタルカメラの最終カットは19時53分と記録されている。だから終了時間はそれくらい。今回はチケット代などにそれなりに投資しているから権利として言わせていただくが、申し訳ないが開始から20分間はまったくの無駄玉だといえる。勿体ないのう。打上スタートはどう早くても19時20分にしなければどうにもならないくらい空が明るい。それから40分間の打上にしても終了は大差あるまい。今回はステージとの兼ね合いもあるのだろうがインターバルや間を取りすぎているし時間を詰めて進行することも可能だった。
 家族連れが実に多かった。もし好天ならピクニック気分で楽しく過ごせるイベントと考えたに違いない。気象条件は仕方ないとしても、では別の日なら、晴れた日だったら順風になるのだろうか?もし常に海風となる条件ならそれはもう花火の開催そのものが問題在りってことになる。
 このイベントは4月に行われている沖縄海炎祭とプロデュースや花火会社は同じらしいが、沖縄を観た見巧者によれば会場の広さも違うし比較にならないということだった。第一回ということで割り引いて考えると、運営自体はまずまずだと思う。スタッフも多いし特に混乱があったようにも思えなかった。花火部分は煙火店と花火師の名前を出して集客している(つまり我々愛好家はこの部分に反応して観覧を決めているわけだ)わけだけれど、それは初回としては一般観覧客向けには必要十分な内容だったと考える。向かい風でなければもっと好印象だったに違いない。しかしここはそも確実に順風で観られる場所なのかどうか?それが気になる。このイベントでは通常の無料の納涼花火大会に一部有料席が在るというのではなく、ツインリンク茂木のように「有料席しかない」観覧料金を取るイベントなのだ。ならば、金を払ったものだけに観られるよりスペシャルな出し物を期待する。予定枚数以上チケットが掃けて利益が出たからそれで目的達成でお仕舞いというのではなく、金を払ってまで観た甲斐があったと思わせてほしい。目先の利益よりも出し物そのものが評判になるようなそういうイベントを目指してほしい。有料の花火大会が普通の花火大会と大差ないのでは、無料で観られる花火はいくらでもあるのだから。
 初回を無事に終了し課題もたくさん出たので次回以降があるならそれは回を重ねるたびに改善されていくだろう。なにより開催場所のひたち海浜公園は花と緑も多く快適だ。花火までの待ち時間に散策しても半日で回りきれるかどうか。好天でこの地に順風条件があるのなら再び訪れたい気がする。
   
 終了後ただちに片づけに入り、愛好家諸氏への挨拶もほどほどに脱出にかかる。既にメインゲートに向かう道は大河のごとく人が埋めている。その脇をすり抜け群衆の頭に出なければ。
 このイベントでは、車で来るには駐車券が必要だし券に記載された駐車場に入れることになっている。第1から第3まである駐車場はメインゲートには近いが、大草原には遠い位置。指定駐車場は公園の施設ではなく近くの空き地?ですか。公園にもともとある駐車場で大草原に近いところは使えないはずだった。しかしイベントはやってみなければわからない。第3までの駐車場がオーバーフローし、溢れた分は大草原に近い南駐車場へ。それなら最初から会場に近いこの場所に駐車したかったというのが本音だが、まぁ主催者も予想外のことなのだろう。というのもメインゲートを出るとすぐのところがシャトルバス乗り場で、係員がさかんにバスの案内と乗車を促しているけれど乗り込む客は本当に少なかった。人の波は左右に分かれてそれぞれの駐車場に向かう。つまり大部分の客がマイカー利用だったわけで駐車場が溢れるはずだ。後で電車組の愛好家に聞くとJRの最寄り駅もひどく閑散として、押し寄せる乗客に備えて臨戦態勢を敷いていた駅員達は手持ちぶさただったらしい。JRは協賛社だけどツアーは売れたのだろうか。なによりスーパーひたちその他を駆って都心から電車でどれほどの客が来たのだろう。
 広大な駐車場から出るだけで途方もなくかかるかと思ったが脱出は意外と早かった。高速方面は右折をかけるが、右折車線を使用禁止にして警察官の誘導でスムースに右折してそのまま高速へ。初回のイベントとしては車さばきも良好な印象だった。車を出すとお客の傾向がわかる。水戸方面へ向かう地元客が圧倒的に多く、ついで大洗方面に南下する客。高速に入ると追随する車がほとんど居ない。あれほど広大な駐車場を埋めていたのはほとんど近隣の客だったというのか!
 朝と同様に、またせわしなくワイパーが往復している。21時前に高速に入ると同時に間欠ワイパーでは足りない降り。それからしばらくの間雨中の走行となった。海浜公園の外は直ぐに高速入り口だから、本当に公園の上空だけ雨雲が無かったというわけか。帰宅は22時20分。思ったより早かった。
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