花火野郎の観覧日記2009

観覧日記その1 1/2
ツインリンクもてぎ 花火の祭典〜新春〜
  
栃木県・芳賀郡茂木町

newyeargate.jpg 宇都宮に向かって北上する国道4号パイパスの対面区間で流れが悪く、時間がかかるかなぁと思ったら午を過ぎないうちに着いてしまった。正月くらい家族連れで観覧と提案したが、暗いうちから出発するわけでもないのに「早起きはイヤ」とあっさり却下される。
 さすがに年明け早々の2日、夏の祭典と違って車も少なくてすんなり中央エントランス近場のPにイン。それ以外に他に一切やることがないので三脚を運んで観覧予定場所に直行。時を同じくして到着したであろう愛好家諸氏も順に思い思いの場所を確保している。
 例年通り場内の西側ならびに東コース側は立入禁止となっていて、グランドスタンドを中心に決まった範囲しか入れないので事実上観覧場所は限定されている。だから風向きに合わせて立ち位置を選ぶことが出来ないのでそれが悪くても仕方ない。少しでも風上寄りにと思ってもこんどは花火に近すぎて無理と、観覧予定場所といっても現地で迷うほど選択の余地なんかない。結局いつもの第2ターン側の客席上部ということになる。
 場内にパンポラパラ…と流れ続ける箏曲の調べが正月ムードをあおっているが、中央エントランスを飾る門松以外は正月らしい感じは薄い。あちこちに置かれた焚き火の煙が充満し薫製になりそう。
 立ち入れる範囲の観覧席上部を行ったり来たりしてセッティングとショーセンターを確認。見える範囲では10号の筒と100発一斉打ちの100本の筒口だけだが、これで100発の左端右端が判るので構図を決めることができる。
 午頃まではお早いお着きの愛好家諸氏と新年の挨拶や歓談をして過ごし、昼食に暖かい物を食べてからは暇なので初めて場内の「ハローウッズの森」を散策。山とはいえない程度の起伏の森に散策路や遊具が据えてあるハイキングコースでけっこう広い。散策自体は無料だが短時間の散歩でも受付で入山登録カード(本格的!)を記入して番号のついたパスを受け取り携帯しなければならない(帰るときに返却)。まぁ遭難するような森じゃないけれど管理がしっかりしているのはマル。迷子が出たときなどの対策なんだろう。
 冬枯れの櫟(クヌギ)林の小径は足下に敷き込まれたかのような落ち葉が心地よく、陽射しに溢れ快適な散策路だった。カメラザックを背負っているので出で立ちは見事にハイキングモードだ。山を離れて久しい身にはこういう起伏のある森の中を歩くのは思いの外楽しい。
 陽射しはあるものの空気は冷たく、登り下りを繰り返した身体に心地よい。小一時間歩いて車に戻ってからは温室のような車内でしばしお昼寝タイム。15時過ぎに機材を運んでそろそろ準備態勢。
 午前中はさすがに閑散としていたがこれくらいの時刻になるとお客さんが増えているのに気が付く。あちこちの飲食ブースでも列が目立ち始めた。そうして次第に陽射しも落ちると風が冷たくいよいよ寒い。もちろん完全防備だがそれでも建物の影で風除けをしていないと冷える。北側からやや差込む風向きは宜しいと言えないが選べないから仕方ない。
 やがて場内の灯りが次第に落とされ開始ムードが高まる。「お早めに席にお着き下さい」のアナウンスに促されるように、客席にお客が満ち始めた。あまりお早めに席に着きすぎても樹脂の椅子はとても冷たい。
   

ハローウッズの森

ハローウッズの森

オープニングスターマイン
   

スターマイン

新春の願い1発目
錦冠菊緑小割浮模様

新春の願い2発目
銀芯紅青染分牡丹

新春の願い3発目
八重芯錦先青白点滅

新春の願い4発目
三重芯菊先三度変化
5hanakamuro.gif
新春の願い5発目
芯入金閃花かむろ菊

新春の願い6発目
青千輪菊

新春の願い7発目
芯入錦花かむろ点滅

新春の願い8発目
八重芯変化菊

新春の願い9発目
三重芯青紅点滅

新春の願い10発目
四重芯変化菊
   
 開始のアナウンス後は開幕ワイド一斉もなく、備えていた段取りは肩すかし。打上スタートの合図雷に続いて、最後に7号を上積みするまで一カ所から徹頭徹尾錦冠というスターマイン。
 第2パートは「新春の願い」。10発の珠玉の尺玉が抽選で当たった人の願い事を天空に運ぶ。
 第3パートは単発打ちから和火中心の展開。
 新春恒例の100発ワイド一斉打ちについてはアナウンスでそのことに触れられもせず最終(第4)パートが始まった。昨年は第3パートの最後に入り、しかも100発一斉打ちをやるとアナウンスしたのだが……。
 いったいどのタイミングで入れてくるか?一瞬も気の抜けない最終章がスタートした。今回パートの出だしで必ず開始雷を打っているので、まずはその直後にレリーズするもハズレ。メインはいわば音楽付きワイドスターマインでとりどりの玉が2箇所打ち3カ所打ちと繰り広げられた。これとても玉の打ち変わりの隙間とか、ほんの一瞬に「来るんじゃないか?」と緊張感が高まる。しかし途中でも無く、結局「それ」はワイドの終幕、錦冠系のパートの最後で間髪を入れず放たれた。結果としてこのパート、いやパートだけでなく本日の花火の祭典〜新春〜の締めくくりが「100発一斉打ち」だった。
 いつもの小幡花火なら、直前の打上での星が完全に消えてからのタイミングで出すのだが、まだ燃え残りがあるところに出してしまった。風向きの関係で点火操作の位置から風下側の燃え具合がよく見えなかったかも知れない。100発一斉打ちのレリーズボタンを任された我が黄金の左親指(爆笑)は、100発一斉のザラ星の出を視認するとともに利き手であるだけに反射的に押してはいたが、撮りの方は一瞬遅れたなというところ。この最終パートが始まった時点ですでに28ミリ側は縦位置で主たる打上を追い、予め100発一斉にフレーミングも露出も合わせて横位置にセットしてあった24ミリ側のカメラはそれに備えて、それだけのためにレリーズのタイミングを待っていた。途中思わず釣られるようなフェイントもなく進んだが、実はタイミングは「この星が消えたところで出る」と読んでいた。しかしこれまでの小幡花火観覧経験で錬磨されてきた発射タイミングの読みより、出の方が早かったのだ。うーん。これは小幡花火の演出にしてはいつになく僅かに「打ち急いだ」なという感触。急いだといってもほんのごく僅かのタイムでの感じだけど、いつもはフェイントをかけながらもこの辺りはきっちりしているから、ちょっと“らしくない”。とはいえ翻弄されるのが小幡花火と考えればいつもながらといえるかもしれない……。開幕スターマインと星を揃えての演出かオール錦の100発一斉打ちで、終了感としてはアリか。しかし風向きと直前の燃え残りの中に大量に放ったものだからクリアーとは言えないのが残念。花火の祭典だとこのあと銀冠のワイド一斉掃射で終了、という流れだけど、なぜかこの日はすんなり「これで終わりなんだな」と思えた。見納めだ。
 しばらくはこれほどの内容の花火イベントも見あたらないからなぁ。残りのフィルムをどうしようか?この日フイルム2台とデジタルカメラ1台という体勢だった。メインはフイルムの28ミリ縦。これが結局殆どを撮った。超展開の小幡打ちだから、画角を変えたフィルム2台をコントロールするのが精一杯で、デジカメ君はワンカットも出番が無かった。撮影にはレリーズするだけでなく、カメラを正しい方向に向けたり、画角を微調整したり、露出を変えたりと付随する操作が多い。残念ながらデジカメ君にかまっている余裕が無かった次第。ズームは便利だけど、応じた画角に変える、というひと手間が入る分だけ手数が増える。
 まぁどうしてもデジで撮りたいというでもなく、デジ修行中だからフイルムと同時に押さえておけば、習熟が早いのじゃないかしらんと言う程度だが、2カットは押せたえびす講以上の放置プレイとなってしまった。手は2本だから同時撃ちは2台まで。それ以上に増やす手だてについてはこの日愛好家諸氏で話題にしたが、現在はデジタルカメラをはじめとしてシャッターボタンは「電気的なスイッチ」に過ぎないからこの辺は工夫しやすいと思う。
 帰りはオール下道で123号から4号パイパス。快速走行で18時30分スタートで、途中の食事休憩を入れても21時帰宅と早かった。

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