花火野郎の観覧日記2010
観覧日記その3 6/2
第29回横浜開港祭 ビームスペクタクル in ハーバー
神奈川県・横浜市
梅雨入りはまだ先らしく、今日は朝から快晴の好天だ。日中から場所取りあるいはイベント見物をしていた観客はずいぶん焦がされただろう。ウイークデーということもあり、またまた仕事帰りで日没も近い頃に現着。
今年は昨年に続いて、みなと祭り国際花火が無くなり横浜での花火は神奈川新聞までお預け感が強い。だからというのではないだろうけどきっと臨港パークはぎっしりだろう。昨年は無駄と思いながらもそこで場所を探して果たして時間を無駄にしたので、今回は最初から新港パークに向かう。新港パークは昨年観覧したコンチネンタルホテル直下の護岸と運河を挟んだ対岸にある。ここに決めれば通算2度目の観覧になる。1度目は神奈川新聞花火大会で、まだこの場所が新港パークとしては整備されてなかった頃だ。
現着すると思ったより出足は鈍くまだまだ選り取りみどりの状態。それでも一般客に混じってあちこちに三脚が立っている。多少起伏がある各所を当たりながら目の前を観客に行き来されても影響がない程度に少し視点を高くした観覧場所に決める。背中には立木を背負って後方支援もばっちり。
新港パークは撮影地としては上級者向きというか絵づくりがしにくい。花火は海を挟んで遮ることなく見えるのだが、前景も背景もなく、海上に花火だけの絵にならざるを得ない場所だからだ。遠くの夜景くらいは写るが、臨港パークの北側ならたとえばベイブリッジが入るとか、そういう「らしい」アクセントがない。だからもし新港埠頭に何かしらの船舶が係留されていたら、それを前景にあしらうとか何か工夫が必要だ。しかし昨年観覧した時、この新港パーク前面海上に見物船が多数停泊していたので、それが使えるかもと思ったのだ。横浜らしさはないもののそれでまぁまとめてみようと。
こちらまで来ると、臨港パークの仮設ステージ正面からみると前後に位置する花火台船は左右に広く離れて見える。横位置にして両方入れることも可能だがやはり離れすぎ、というよりきっちり離れて見える場所を選ぶ。というのも離れる事が解っているから今日は最初から沖の台船だけを狙うつもりだからだ。それで沖の台船からの花火を広角目で撮っても、その画面内に中途半端にステージ寄りの台船からの花火が星先ひとつも入り込まないくらいの位置取り。台船はステージに長い辺を向けて停泊しているから、こちらからはやや横方向。
他にも撮影場所の候補があったのだけど、他の三脚もあまり立ってない場所で知り合いも居ないので、三脚残してロケハンしに行くのも気が引けて結局そのまま開始を待つ。風は南東か南南東かそれくらい。背中から抜けてくる風がまだまだ肌寒く感じる。
観覧場所を決めて台船の様子などを双眼鏡で観察。やはり臨港パークの海沿いはぎっしりの観客だ。去年、定石通りに過ぎるなぁと決めた対岸の観覧場所を見ると、なにやら針山のように三脚が密集していてびっくり。定番スポットだとはいえ昨年あんなに周りに居たっけかな。
それから19時を過ぎ、19時半になっても打上方向の海上は暗いまま。肝心の屋形船が一隻もやってこない。右手から現れて来た来たと思うと、目の前を素通りして停泊の気配もない。昨年はそこに停泊していた咸臨丸も居ないしなんだかなぁ。屋形船などもいわゆる場所取りをするもので、花火がよく見えるような位置に停泊するために他船と先を争うように、早めに来ている、はず、なのだが……。海上の観覧規制が変わったのだろうか、警備艇以外はまったく現れず。「シクシク、これは……今夜は花火だけになってしまうかも」と脱力。
周りの観覧場所も空き地が目立ち、久しぶりにゆったりだなぁ……と思っていたら、開始まで後20分というところ、20時をまわった頃からアッという間に客が増えだした。そしてそろそろ開始という時間にはもう立錐の余地もないほどに埋め尽くされてしまった。あまりに急なので、恐らく満員となったメインの臨港パークを制限し、その手前で混雑のために他の観覧場所に向かうように警備の方で誘導したものと思われる。すかすかに空いていたのに三脚の際までびっしり座りこまれて急に緊迫感に包まれる。そして生い茂ったち立木が多いので、どこでも観覧可というわけではないけれど、花火が見えそうな所はほとんど埋まってしまったのに驚いた。
そして同時にその20時過ぎの時間から、半ばあきらめかけていた屋形船や見物船が、これまたさまざまな方向から現れてみるみる前方海上を埋めていくのだった。いいよ〜いいよ〜と俄然やる気になる。
20時20分を少し回って向かって右の後方台船から打上が始まった。開幕くらい前後で一緒に出すかと思って構えていたが拍子抜け。
ほぼ後方台船だけに絞っての撮りだが相変わらず停泊位置が遠い。花火内容は質の密度が高くて楽しめた。うはぁ長野産の四重芯ですか…大サービスっつうヤツですね。というか、8号というサイズからして試作品?それよりもなによりも開港祭〜みなと祭り国際〜神奈川新聞と横浜3大花火を通じて、四重芯は横浜では初お目見え?ではないだろうか。これまで最大でも三重芯だったような気がする…。
ステージでなにがどう行われているのかは見て取れない。こちらからはステージの裏しか見えない。ときおり、レーザー光やステージパイロ、フレイムキャノンが炸裂して盛り上がっているんだなと思わせる。
進行もわからないから、台船から打ち上がったな、と思ったらそれに合わせるという観覧・撮影だ。二つの台船は終始からむわけではなく、双方で同時に打ったのは3度か4度。うち一度だけは横位置に寝かして両方撮ってみる。カメラがもう一台あれば横位置専用としておけばいいところなんだけど、本日もデジタルカメラ1台にズーム、カーボン脚と仕事帰り仕様の軽装なので仕方ない。
終盤の時間、上空の花火開花が銀系に変わったところで「そろそろ締めに入るな」と見て、絞りも深く設定。昨年同様に銀系の連打連打で華々しく終了。最後の八重芯銀冠はひときわ見惚れる咲き具合だ。
開始も終了も途中経過も判らない場所だが、花火内容と先を争うように引き上げていく屋形船を見て、周りの観客も終了を察して席を立つ。
混雑を避けて10分ほど歩いたみなとみらい線日本大通り駅から帰る。赤煉瓦パークあたりでちょこっと今後にそなえてロケハン。湘南新宿ラインは昨年より一本後になってしまったが座って帰れたので良かった。
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