花火野郎の観覧日記2010

観覧日記その16 11/6
東京理科大 久喜地区第16回理大祭
  
埼玉県・久喜市

       
 以前に比べれば、学園祭、大学祭などのフィナーレを花火で締める、あるいは出し物のひとつとして組み込むという事例は遙かに増えていると思う。長らく花火観覧をしているけど、学園祭で行われる花火を観るのは初めてだ。避けていたわけではないが、夏にたくさん見た直後でしかも土浦の後時期ということもあって、満腹していたせいもあるかもしれない。
 学校の運動会、町内の体育祭と昼花火の上がるイベントは多い時期だが、自宅近くでしかも家から見える範囲で、この時期に花火が上がるのは気が付いていた。けれど何処の何の祭りなどで行われているかわからなかった。
 しかし先日当ホームページ掲示板で秋の日程一覧を書き込んでくれた方がいて、その中で近所の大学祭の花火打ち上げが予定されていることを知った。ああ、あれは理科大の久喜校舎なのか。地図で所在地を確認すると見えていた方角とも一致。市町村合併して同市内となったこともあり、ものすごくご近所花火なのだった。
 理大祭も2010年、第16回を迎えるということだ。その全回で花火が上がってきたわけではないだろうけど、自宅に居ながらこの時期何度か花火を意識したことは確かだ。
 キャンパスまでは久喜駅からスクールバスが利用できる。自転車でも行ける距離なのだが、カメラはともかく三脚の運びように困る荷台も前カゴもない自転車なのであきらめる。
 16日土曜日は久喜市の合併記念からみの祭りが開催され、7月に行われている提灯祭りの山車も繰り出される。このため交通規制などが敷かれ、通常は理科大のある方向の駅西口から出ているバスは東口に臨時変更されている。理大祭のプラカードを持った学生に乗り場を尋ねてスクールバスで向かう。東口からだと道路の関係でかなり大回りルートを取らざるをえないが、20分ほどで15時過ぎに到着。この学校のOBでも通わせている子息がいるわけでもないが、端から見れば父兄面でキャンパス内に入らせてもらうわけだ。しかも花火だけがお目当てとは。
 久喜校舎経済学部創立で最初の学生を迎えたのは1993年ということだが、トイレを借りるために教室展示のならぶ校舎内に入ってみるとあちこちがずいぶん綺麗なのに驚く。
 入り口でプログラムを貰い、花火の打ち上げ位置を教えて貰う。校舎に面したグラウンドの向こうで、と聞いたので、ぐるりとグラウンド周辺を歩いてみると果たして準備中の煙火業者を発見。まだ荷下ろしの段階だった。が近っ。正面入り口から出たところで見られます。といわれたがそこからだと150メートル程度の接近戦。
 打ち上げ位置がわかったので、さてどこからやるか……。正面入り口付近では間合いはともかく花火以外に写るモノが何もない。街路灯だけか。それでは理大祭らしい場所感がなぁ……。グラウンドを回ると北西側に調整池があったので水面反射が狙えないかとロケハン。しかし周囲はぐるりと高いフェンスが設けられて立入禁止。中に入って水辺に立てない。池を取り囲む立木も多くて視界を遮るので断念。
 美味しそうな飲食物が並ぶ模擬店のテント群が連なる中庭を抜けて校舎込みの絵柄を探す。花火は号数が小さそうだったが、間に挟まる3階建ての低い校舎くらい楽に超えて上に出るから、校舎の一部を挟んでの位置取りもアリだ。下から出る小型煙火類があったら見えないけれど準備を見た限りではなさそうだった。
 それから校舎を挟んで南側にもあるより小さな調整池の近くもあたったが、同様にフェンスがあって立入禁止。さらに立木の背丈が高くて上空の見通しが利かないので中に入れないのは惜しい。中の一角にコスモス畑があったが立入禁止区画内の花畑ではなぁ。
 結局その調整池の隣の芝生地帯の辺りに絞った。夕刻まではそこの一角でイベントが行われているので、三脚立てはそれが終了してから。
 地方の大学祭の花火だし、それゆえ規模が大きいわけでもない。だから地元である自分以外には、愛好家と呼ばれる方々にお目にかかることもあるまい、と思っていたが、結局都合5名の知り合いに遭遇してしまうのだった。おかげで待ち時間の間は歓談につきあっていただくことができた。
 日中はほぼ快晴のポカポカでロケハン時には汗をかくくらい。これは防寒上着は余計だったと考えたが、暗くなると一気に冷え込んで季節を思わせる。
 花火目的だから教室での展示ものも模擬店もいっさい見物しないのだけれど、大学祭の雰囲気は充分味わわせて貰った。トークショーやミスコンなどもなかなかに楽しい。
 イベントも終わり、照明もなく暗くなった芝生広場の真ん中に撮影位置を決める。幸いに合図雷が上がったので、打ち上げ位置、つまり前景の校舎のどこから出るか判ったので微調整。間合いは300メートルといったところ。
 横にワイドに展開する校舎群に合わせて横位置で行くかな。ところどころ室内の灯りも点っているし、まだ模擬店の灯りも点いたままで、そこそこ場所感は出るだろう。花火の頃には全ての野外の出し物は終了しているので、模擬店まわりもそれほど人が居ないし、私の周りも知り合いの三脚が2〜3本あるだけ。この時間まで残ったほとんどの学生は正面入り口側で観ているのだろう。
 予定は18時15分から開始だったが出ない。校舎を挟んでいる私の方には何のアナウンスも聞こえない。正面側で撮っていた写真家に後で聞くとどうやら点火式みたいなことをやっていたらしい。それで5分ほど遅れて20分あたりから花火は始まった。
 スターマインが5回くらい。合間を単発打ちで繋いだ構成だった。カメラはデジタル一眼一発なので、瞬時の対応に甘くスッ飛ばしも多々あったけれどトータル10分程度の打ち上げは撮りを楽むには充分だった。
 終了のアナウンスが聞こえないけど、打ち止まったのでまぁこれで終わりだろうと片づける。学園祭のフィナーレの花火ということで愛好家風情が内容をどうこう言うのはおこがましい。学生達にとっては学園祭の締めくくりを飾る花火があった、ということだけで思い出になるだろうし。自分たちの学園祭で自分たちが盛り上がるための花火をやるなんていいなぁと思う。そんな気分を味わわせてもらった。帰りのスクールバスは学園祭を終えた学生達でぎっしりで楽しい賑やかさだった。
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