花火野郎の観覧日記2012

観覧日記その19 10/13
ふじさわ江の島花火大会

  
神奈川県・藤沢市


お昼はしらす丼。生しらすのキラキラ感を
出すためにストロボ当てています。

秋雲覆う江の島夕景

秋雲覆う江の島夕景

オープニング・10号1発

スターマイン・華爛漫

スターマイン・晩秋の煌めき

Music Starmine

スターマイン・千紫万光

10号玉8発

10号玉8発

10号玉8発-八重芯

10号玉8発-四重芯

10号玉8発-五重芯

20号・八重芯錦冠先緑点滅

スターマイン・百花綾乱

スターマイン・百花綾乱

ファイナルスターマイン
江の島冠づくし

ファイナルスターマイン
江の島冠づくし

20号・芯入錦冠先色蜂
  
 現着は14時過ぎ。打ち上げ開始が18時からと早いので待ち時間もそれほどでもない。いちおう風向き予報を確認した上で、今日の観覧・撮影場所は腰越漁港〜東浜海岸あたりと考えていた。第一の理由は脱出が早いこと。なにしろ江ノ電の腰越駅までは腰越漁港からならものの5分でホームに立てる。これが一昨年利用したひとつ先の江ノ島駅だと、混雑する上に15〜20分歩くほど海岸線から駅が離れている。第二の理由としては一昨年の有料席または江ノ島に渡る橋の上からだと、花火は間近で放送も聞こえるが夜空に花火だけ、という前景も背景もない場所なのが写真的にどうだかなと考えていたことによる。二尺の打ち上げ台船からは推定1,500メートルは離れてしまうが、江ノ島の橋と近隣の夜景とが写り込むこの場所にしたわけだ。
 往復とも鎌倉駅経由で江ノ電を利用。これは最寄り駅から鎌倉駅までが湘南新宿ラインを使って乗り換え無しの1本で入れるからだ。その車内ではあちこちでガイドブックやスマートフォンを展開して、行楽の計画を話している客が多くみられた。鎌倉も秋の行楽シーズンの土曜とあって観光客が実に多かった。江ノ電鎌倉駅もホームにぎっしりと乗車待ちの客が埋め尽くしていた。
 腰越漁港内からは過去2007年度に撮っているがこの時は進行が遅れに遅れて、帰りの電車の時刻が迫り中座した。だから間合いはわかっていたのだがいざ再びこの場に立ってみると遠いと感じて少々不安。この場所からだと間合いはかなり遠くなるが、前景に見物人や漁船のシルエットを入れたり出来るので写真愛好家の間では有名なのか、夏の開催だった時には午後の早いうちから三脚がひしめいていた。季節が変わった開催となった今回、好天の漁港にはまだ一本の三脚も無く、サーファーや漁場から戻る釣り船とそのお客とで賑わっていた。この時期にしては強烈な陽射しが波間に反射して、その中に無数のサーファーが良い波を待って浮かんでいる。風は強くないものの今日は少し波が高いようだ。漁港の一角には釜上げされたしらすを網の上に拡げて冷ます作業をしている所があり、敷き詰められた真っ白なしらすはいかにも「美味しそう」。
 すると近くにそのしらす専門という店を見つけて、遅い昼食をとることにした。しらす尽くしのフルコース定食はお高いので単純に丼ものをチョイス。注文したのは釜上げしらすと生しらすの相盛り。ご飯に乗せるだけだからかそこらの牛丼屋よりも素早く運ばれてきた。一目観てぶわっと食欲が涌いたが、堪えてこういう事はあまりしないのだけれど記念に1枚撮る。そして久しぶりに丼に顔を突っ込む勢いで一気に掻き込んで食べてしまった。お恥ずかしい。海無し県の埼玉在住だからこういうのは本当にご馳走だ。茹で上がったしらすや干した物は手に入るが生となるとこういう産地直結の場所でないとなぁ。
 時間があるので食後は近くの神社を散策したり、江ノ島方面に東浜海岸沿いにロケハンする。すると江ノ島方向から腰越に向かってくる愛好家氏に出逢った。過去に腰越で撮ったもののレンズの画角を失念してしまって、本日の手持ちのレンズで寄せきれるか不安だった。その愛好家氏はいつも腰越方面から狙うというので尋ねてみたところどうやら手持ちズームで足りそうだったので撮影場所は漁港内と決めた。
 それから夕刻まで知り合いを含めて多くの写真愛好家が三々五々訪れて、漁港の打ち上げ方向の岸壁や防波堤は賑やかに三脚が連なった。日没の頃には江ノ島の上空一面に拡がった秋雲を題材に、花火の前の肩慣らしとばかりにあちこちからシャッターの音が響く。
 さすがに放送は聞こえないのでプログラム誌だけが頼りだ。それに一昨年と場所が違うから何処から花火が出るか?は打ち上がってみないと見当がつかなかった。開幕の10号1発。思ったより右寄り、小田急線の片瀬江ノ島海岸駅方向寄りで打ち上がった。
 またもデジタル一眼1発の撮りだが、この10号で楽に下から入れて50ミリ程度だから寄せるにまだ余裕があった。こちら側からでは二箇所が少々離れて見える双発のスターマインを縦にしようか横にしようか?というのが悩みどころくらい。横に飛ばすスターマインではさすがに横位置にするのが適切だが、切り替えるのが面倒だったのと、落ちるところだけアップにするのもわるくないかなぁと横着に縦のまま撮る。
 昨年は震災からみで中止に追い込まれ、今回も2010年度の市制70周年記念大会よりは開催時間が短く、プログラム本数も少ないので規模縮小かと思いきや実に立派な打ち上げ内容だった。二尺玉こそ1発減って2発となっているが、スターマインは2箇所打ちでしかも大玉入りの大型。プログラム序盤から斜めに飛ばすなど内容は充分だった。途中10号8発打ちでは、大曲競技に出品した「椿」を第1発目にな、なんと五重芯まで繰り出す素晴らしいラインナップ。
 斜め打ちは落ちて開花するところは海の上で、それは片瀬海岸にも届いていないのだろうがこちらから観ると、海岸縁の高いマンションかなにかの建物の背後に開くのでなかなか大迫力の光景だった。
 20号はその直前の10号と同じ台船に載っているとかで、打ち上げ位置がほとんど同じだった。しかも10号8発の最後の五重芯が開いたと思ったら、ほとんど間を空けずに20号打ちとなって少々焦った。いちおう曲導を見て20号だとわかるだけの経験はあるが、画角を調整して対応するもののみちみちのフレーミングになった。相変わらず芯部から親星まで明るくきらびやかな20号だ。
 終盤のスターマインでは千輪物を使ったお得意の3段の瀧落としが観られて満足だった。締めくくりも大量の錦冠スターマインに続けて二発目の20号と充実した打ち上げに来年もまた楽しみに待つことが出来る大会になった。
 さっさと片づけて19時に腰越駅を発つ。帰り客が江ノ電に達していないのか車内は思っていた以上に空いていた。鎌倉での宇都宮方面湘南新宿ラインは連絡が良くなかったが、途中の横浜駅で高崎方面行きの湘南新宿ラインに乗り換える。そしてまた途中駅で夕飯をとりついでにまた宇都宮行きに乗り換えてロス無く22時前に帰宅。
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