花火野郎の観覧日記2012

観覧日記その3 5/12
くずうフェスタ 花火大会

  
栃木県・佐野市

 こちら関東地方ではゴールデンウィーク後半がむちゃむちゃな天気で出かけられなかったので、この日は栃木県の足利フラワーパークの藤を見に行って、そこを経由してから葛生に向かおうと考えた。いきなり葛生に早めに行っても過去の経験からありあまる時間を持て余すだけだし。すると時刻表や路線図を見ているうちに、この二つの目的地がきわめて近いことに気が付いた。しかも効率がいいことにフラワーパークの最寄り駅の隣の佐野駅が葛生へ向かう東武佐野線の途中駅。とはいえ早朝に家を出て、葛生の花火まで観れば一日中野外でトータル15時間以上のお出かけだ。夏の花火最盛期に向けて、この行程で体力的にどうなのか?を試してみる目的もあった。好天ではあるが風は冷たく、家を出る時点で用心してアウターはフリースにした。5月5日ほどではないものの朝から結構風が強かった。
 フラワーパーク着は午前9時過ぎ。1年で最も稼ぎ時の藤棚を見せる時期であり午前7時開園の園内は既にとっ散らかったような大混雑だった。大型観光バスが何台も既着済みで次々に団体客が入場してくる。
 しかしあぁ、残念なことに園内の幾種類もの藤やツツジは、一番の盛りをとうに過ぎていた。やはり桜が猛烈な速さで咲いた今年は先週が見頃だったか。しかしあの天気ではな。一番の見物の大藤(写真)だけは、かろうじて勢いを保っており、そこで腰を据えて撮影したものの他はダメだった。手前から奥まで奥行きのある藤の花を撮るにガッツリ絞り込むと晴天下とはいえ意外に遅いシャッター速度になる。三脚は必須だがこの日は長く延びて花を身につけた藤が風に煽られてなかなか静止せず難しかった。
 ここで相当時間を潰して葛生にゆっくり遅く行くつもりだったが、撮るモノがなければ時間も潰れない。花の最盛期なら夢中になって撮りまくっただろうが、萎れかけ枯れかけた姿は見るにも忍びない。ということで予想外に時間もかからず、予定していた行程より1時間前倒しして退場することにした。富田駅からはこれからフラワーパークに向かう客が途切れることなく続いていた。
 単線なものだからやや遅れて来た両毛線で隣の佐野駅へ。東武線乗り換え。とんとんと階段を下りていくと、一時間に1本しかない葛生行きの東武線がするするとホームを離れるところだった。
 !!!まさか、あれが……事態を察知して茫然と階上の改札に戻ると駅員さんが気の毒そうに声をかけてきた。「JRが遅れましたからね……」
 そうなのだ。わずか数分の遅れで楽に乗り継げるはずが佐野駅での無駄な1時間の待ち合わせになってしまった。結局1時間前倒した旅程は当初の計画通りに……。時刻も頃合いなので昼飯で時間を潰そうと思ったが、駅前には新規開店前の飲み屋とコンビニしかない。観光案内所の屋内休憩所でコンビニ飯を食べながら休憩。しかし屋内で座って居られたのは良かった。外は陽射しは強いものの駅構内にまで肌寒い強風が入り込んでいる。野外のベンチに腰掛けているだけで風邪を引きそうだ。 
 ようやくやってきた葛生行きはほんの15分ほどで終点。足利フラワーパークからは徒歩と電車に乗っている時間だけなら40分ほどだ。
    

     
  
  これまで葛生といえば途中で車種も変わったが最初に来たときからずっと車利用だった。そして今や定番となった撮影ポイントを見いだして最初に撮ってからは、次回にはその直近に駐車して機材の移動距離10メートル以内という楽すぎる撮影にとっちり浸ってきた。
 つまり駅から歩くのは初めてだ。合併前の葛生町の頃、「工業山神祭」と呼ばれていた初期は葛生駅近くの河川敷が打上場所だったらしい。その頃なら楽だったろうが場所を移した現在は徒歩20分ほどの距離がある。
 いつもの観覧場所に到着すると知り合いの愛好家が車で既着していて、しばらく歓談する。皆さんゴールデンウィークにもあちこち観覧に出かけているようで各地の様子が聴けて楽しかった。
 この場所では前景に水を張りはじめた水田を使うので、どこの田圃に水を入れるか?によっても立ち位置が変わるが、ほぼ過去と比べても同等の場所を撮影場所とした。風向きは右後方から左へ北西の強風だ。しばらく歓談後田圃を渡って堤防道路に出て打ち上げ場所の位置や、設置具合を確認しに行く。ワイド打ちも在るようだが全体なりはコンパクトにまとまっていた。打ち上げ場所と夜店群、三脚の位置のそれぞれを再確認する。大会本部は椅子やテーブルなどの資材は運ばれていたがまだまだ開店は先のようだ。秋山川にかかる葛生バイパスの橋を中心に下流側も一周して他の撮影場所になりそうな地点もおさらいしておく。いちど橋の下流側から狙ってみたいが今日は風下気味で無理そうだ。
 到着時にはまばらだった三脚も夕刻になるとそこそこの壁になっていた。とはいえ花火愛好家として顔を知っている方は限られて、地元の写真マニアの方が多いみたいだ。風は到着時より弱まったものの気温が低い。アウターはフリースでなくダウンでも良かったくらいだ。ジーンズの下に防寒用のタイツを履き、手には使い捨てカイロと5月というに冬の装備だ。近くに居た関係者?と思しき方から花火プログラムを数部分けていただき、ありがたかった。仲間は大会本部まで貰いに行っていた。
 19時30分スタートの花火は特別連発という名の早打ちとスターマイン、小型煙火類を繰り返す例年通りのパターンだ。筒から排される煙と、上空の開花域の煙とが逆方向に流れ、4〜5号開花位置の煙が停滞気味だった。それで全体的に煙った状況になってしまった。
 5号は対岸堤防道路よりやや奥に設置されているものの、見かけはずいぶん高く上り詰める。撮影の上では28ミリ縦位置くらいが常用範囲となる。ここでは何度も何度も撮っているが、昨年は震災の影響で祭りと花火自体が中止、一昨年は不参だったので3年ぶりの観覧になる。
 機材は電車と徒歩ということもあって、フラワーパークの撮りも含めてデジタル一眼一台のみだ。花火の進行は滞り無いのだが、なにせプログラムは50番以上あるからそれなりに時間がかかる。合間合間に周囲の愛好家達と感想や突っ込みを入れながらの観覧も楽しい。けど寒い。
 ほぼ予定通りの20時45分に終了。過去にあったナイアガラなどの仕掛けも無くワイド打ちでフィナーレ。地元の愛好家仲間の車で、小山駅まで送って貰ってずいぶん助かった。田圃の農道からは客の様子は見えないが、車を出した最初の交差点は日中には観られなかったほどの人混みで地元の愛好家も思った以上の人出だと驚いていた。帰宅は22時30分頃。寒い一日だった。
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