花火野郎の観覧日記2012

観覧日記その13 8/18
第34回 世田谷区たまがわ花火大会

  
東京都・世田谷区


グランド・オープン

グランド・オープン

グランド・オープン

グランド・オープン

デジタル・スターマイン
希望〜みんなで支え合い輝く未来へ

デジタル・スターマイン
希望〜みんなで支え合い輝く未来へ

デジタル・スターマイン
希望〜みんなで支え合い輝く未来へ

デジタル・スターマイン
希望〜みんなで支え合い輝く未来へ

デジタル・スターマイン
希望〜みんなで支え合い輝く未来へ

グランド・フィナーレ

グランド・フィナーレ
   
 お盆休みは、写真の整理に追われた。追われるだろうことを見越して観覧予定はない(盆休が明けてから観覧)。デジタルカメラの場合メモリから抜いてそのままディスクにコピーして終わりでは済まない。銀塩ならラボで現像されたポジフィルムはそれがそのまま商品/完成品になるが、デジタルデータの場合はまずソフトで現像してもそのままじゃ見られたものではないから、何段階も画像処理を踏まないと商品にはなりえない。それが数100カットもあれば、前処理としてバッチをかけても結局は最終段階で1枚1枚納得のいく処理をしてFPLの花火写真たる品質に仕上げなければならない。ここがデジタルの面倒だけど避けて通れないな工程だ。
 デジタルは楽ではあるけれど、フィルムはそのフィルム本来が持つ特性。そしてメーカーより管理された現像処理により一定の発色を維持してきた。しかしながらデジタルでは、その現像上がりの完成されたフィルムの出来に近づけるのが難しい。RAWのデータを現像しただけでは、はっきりいって失望を禁じ得ない、というか感動しない。ポジの現像上がりをライトボックスで見れば毎度おおーっと感動するがそれがない。おおーと言えるまで画像処理を幾段階もこなさなければならない。それは、フィルムとの違いつまり撮ったままではデジタルが及ぶことの出来ない落差を熟知できている宿命だ。デジタルしか知らない世代には、データの出来がそのまま仕上がりと錯覚できるだろうが私には今のところ無理。
 渋谷経由田園都市線で最寄りの二子玉川駅に降りると、早くも「今日は花火大会!」の熱気を感じる。駅構内には浴衣の女性が溢れ、終了後の阿鼻叫喚を覚悟してのことか、まだ15時過ぎというのに誘導する駅員が張り上げる声が裏返っている。昨年中止の反動か、2つの花火大会の同時開催ということも相まって早くも例年以上の客が広く改修された駅周辺に溢れている。
 今だ河川改修中の世田谷区側だがこれまで何度と訪れたように歩き、大会本部に挨拶をしてあとはロケハン。
 昼過ぎにかけて相当雨が降ったと思われ、有料席に用意されたビニールシートは(袋入りで中身は濡れていない)ずぶ濡れになっていた。その頃の雨の様子を東京アメッシュで見ると、豊島区から世田谷にかけて激しい雨を示す真っ赤に表示されていた。自宅近辺は曇り傾向だが雨の様子は無かっただけに、「中止するのでは?」と心配になった。しかし公式のアナウンスでは予定通り開催、14時近くに自宅を出た。
 雨の形跡はあったけれど。現地は晴天で相当蒸し暑かった。しかし河川敷にはコンクリートの部分がほとんど無く、もっとぬかるんだり水が溜まったりしているかと思ったが芝生の上などは思いの外快適だし涼しい。筒の設置状況やワイドの向きなどを遠巻きに眺めるだけだが確認しておく。
 風は南風。だいたいどの席からも左からの横風。ワイド面に対して順風になる方向が無いので、裏から見ても対岸から見ても同じなので、すんなりと有料シート席後方からの撮りに決める。ワイド面はだいたい大会本部に向かっていると思われほぼ正面からの撮り。この一般席最前列で有料席最後方という位置で経験上画角は28ミリから上で対処できる。
 夕方、遠くの空が煙ったなと思ったら、僅かだけど降ってきて傘を出す。雨をもたらす雲の中心部は逸れていたので周辺の雨がかすめただけのようだ。中心部は向こうが白くなるほどの降りで端っこで良かったと思う。
 プログラム誌は会場各所で配布されていたがA5判と小型の物ながら56ページもあり、打ち上げ内容の他担当花火業者の訪問記や花火豆知識や花火学講座など読み物も多い。そして帰り客のために方面別の詳しい帰り道案内まで載っていて親切な作りだ。
 向かって打ち上げ方向は日没の空だったので、まだ空の青さがわかるくらいの19時に予定通りカウントダウンからスタート。撮りは指定されているのでデジタル一眼一発。ワイドに大玉が入る華々しいオープニングのあとは、世田谷区制80周年を祝して、80本のドラゴン花火(噴水)とともに型物で「80」や「世・田・谷」と打たれたようだが、漢字の型物は難しい。向きもあって読みとれなかった。
 以降はステージテーマスターマインとステージ間を繋ぐ複数箇所からの単発打ちといういつもの構成。今回は番外の東北復興スペシャルステージ「東北の息吹」として、特別に東北(秋田、山形、宮城、福島)の花火業者10社の10号玉が5玉ずつ2回に分けて披露された。
 ステージ4のデジタルスターマインでは3曲使ったかなり豪華な打ち上げ。少しのインターバルで次の曲に繋いでいくがいずれも賑やかでありながらスタイリッシュな打ち上げだった。プログラム誌にも書いてあった気がするが、細かく等間隔で放つ星打ちの筒をワイド系でよくある直線だけではなく、打ち揚げ場を囲む半円形にも配置してあるようだ。端から順に射出される色星が反対側迄達するとくるりと弧を描いて向こう側に回る形で高速で半周した(round wave と勝手に呼ぶ)。直線にワイドを設置するとそれほどの幅は稼げない打ち上げ場を効率よく使っているわけだ。半円に並べることで同じ幅の直線よりボリューム感が出ることと見る方向によって星の造り出す壁の形が違って見えるから、高低差があるように見え、向こう側に回ったり、半円列の後ろで打ち上げるものと合わせて立体的に見える演出だ。それを連続で繰り返すシーンが数多く、おおーっと感嘆の声が出る。設置場所に奥行きがないと(細長いだけだと)弓形に置けない訳だが、幅を取れない所でも効果的に打てる方法な気がする。以前別の大会で完全に円形に設置する打ち上げもあったようだが私は観ていないので、これは今年この日まで観た中では一番視覚的に刺激を受ける仕掛けだった。
 終盤では2020年オリンピック招致に向けたプログラムが組み入れられていた。
 続くグランドフィナーレは8号100連打に続く空中ナイアガラが葛飾に続いてやはり錦冠主体なのが少し残念。ナイアガラ瀑布というと目映い水しぶきは白銀の大滝というイメージなので、いつもの銀瀑布を浴びられると思ったのだが。錦だと水も黄色のイグアスの滝でしょうか。このパートも8号と錦冠だけではなく、それらを打っている間中、足元からはふんだんに星打ちが散りばめられて壮大なフィナーレだった。
 毎度のことながらここからが難行。相変わらず河川敷に渡る橋は3つしかないのでどう考えても集中する。終了後は大会本部に寄ってから、遠回りルートで押し合いへし合いの中駅まで歩く。例年より客が多いと感じたが、翌日の新聞発表では減ったことになっていた。しかしながら私の居た有料席はほぼ満席になっていたし減ったとすれば昼過ぎまでの豪雨で出控えたのだろうか。
 二子玉川駅周辺はいつもながら凄いことになっていて、いつ構内に入れるか乗車できるか読めないので、玉川高島屋前から渋谷駅行きのバスに乗り込む。ルート246が渋滞するので、ふだんはそれほどかからないのだろうが渋谷までは1時間以上かかる。22時近くに渋谷駅にたどり着いた。
INDEXホームページに戻る
日記のトップに戻る