花火野郎の観覧日記2013

観覧日記その19 12/3
秩父夜祭り花火大会

  
埼玉県・秩父市


1.昇小花芯入り
パステルカラー散華 
埼玉 根岸和宏

2.昇小花雌雄芯金波牡丹変化降雪
静岡 田畑喜一郎 

3.昇小花夜空のコサージュ
東京 細谷一夫

4.昇小花八重芯錦冠菊点滅群声
茨城 森 武

5.昇小花三重芯菊先之漣
長野 青木昭夫

6.昇曲付大万華鏡
愛知 磯谷尚孝

7.昇木葉付ひまわりの花
長野 篠原茂男

8.昇小花聖礼花
山梨 斎木慶彦

9.昇小花キキョウ芯
金波先方向変化
秋田 今野正義

10.昇小花虹の華
茨城 野村陽一

11.昇朴付輪菊千輪
東京 小勝則孝

12.昇小花ステンドグラス千輪
福島 菅野忠夫

13.昇曲導銀閃冠菊小割浮模様
新潟 阿部正明

14.昇小南国椰子に雪牡丹
秋田 久米川正行

15.昇曲導付花毎の月
新潟 小泉英一

16.昇小花八重芯ステンド牡丹
静岡 田畑朝裕

17.昇小花八重咲き・侘び寂びの華
山梨 山内 宏

18.昇曲付二層時差式発光球
秋田 小松忠二

19.昇曲付八重咲き
ホワイトイルミネーション
静岡 池谷博文

20.昇小花付八重芯マジック牡丹
静岡 小口昭三

21.昇曲付八重芯菊先緑銀乱
秋田 新山良治

22.昇雄花三重芯変化菊
長野 田村清治

23.昇小花八重芯錦牡丹先青光露
茨城 堀米三郎

24.昇曲付三重芯菊先紫光露
群馬 小幡知明

25.昇曲付三重芯銀点滅
茨城 山崎芳男

19時10号打上げ

スターマイン方向の欠け具合

大玉スターマイン

大玉スターマイン

10号10発
   
 2005年の「新秩父市誕生記念 秩父夜祭花火大会」の時に初めて芸術協会玉対打ちを観たのだけれど、この年が快晴順風の最良のコンディションだった。私が観た中では2008年もそこそこだったが、あとは雨に霧、逆風、強風となかなか良い条件の観覧はなかった。昨年も往復の特急指定席を押さえておきながら、雨模様の天気に断念して切符を払い戻している。
 仕事を半休でも秩父観覧は余裕だが、午前中は大量に出荷作業があったので一日休暇とした。池袋駅発12時30分のレッドアローで昼飯を食べながらのんびり向かう。現地は「暖か〜い」。万全の防寒も肩すかしの暖かさだ。ダウンをカートに括ってシャツだけで行けるくらい。駅近の観光案内所でプログラム誌をゲット。お目当ての「日本芸術花火」の玉名が知りたかったのだが、例年ネット上に上がるそれは対応が間に合わなかったらしく、当日になってもアップされなかった。だから現地で印刷物を入手するしかないとやってきた。こうして冊子は祭りに間に合ったようでひと安心。そこには25組の対打ちプログラムが記載されていた。
 到着時は快晴だったが、駅の改札を吹き抜ける風は向かい風の南東風だった。打ち上げ場の方から吹く風でよろしくない。山間の秩父はどう天候が変わるか読めないから安心できない。花火が終わってみないと何ともいえないのだ。一昨年も芸術玉の打ち始めはクリアだったが、どんどん悪くなって終わり頃の市内は霧の中。
 駅近くの予定観覧場所を順繰りにチェックしていくが、2005年に使用したホテル近くはなにか月極駐車場の車が増え、ごちゃごちゃした感じ。もっとすこーんと辺りが拓けていたイメージだったがなぁ。
 それから一昨年の学校の駐車場へ。校門のところで愛好家氏にであってしばし歓談。駐車場のいちばん引いた位置に三脚を立ててとりあえず確保完了。私は帰り方向からいってもこの駐車場に車を入れることは過去一度もなかったのだけど、今日の入庫一番乗りは午前7時だったとか。それから三々五々知り合いが集まって歓談するものの、平日とあってか総じて愛好家は(お会いした範囲では)少な目だった。
 対打ちに対する位置としては、学校駐車場がきっちり正面。だから盆の大きさも高さも音も群を抜いている。正面だが右がやや高く上がって見えるのはおそらくお旅所の方へ向けてあるのではないかと思う。駐車場からは建物の陰でスターマイン方向はそうとう欠けてしまう。だからこちらは対打ち「だけの」狙いとなり、全てのプログラムを観にるは不向きだ。ホテルのポイントはだいたい左右で均等に見えるが左側が近いのでやや大きく見える。
 夕刻にはグーグルマップで目星をつけていた別の場所をロケハンしに行ったが、やはりどこもそうなのだけど、電線が妨げになるところが多くて使えない感じだった。
 撮影場所はお旅所のある中心部から離れているとはいえ、そこにいると静かで、本当に祭りの晩なのかと思うほどだ。陽が落ちると投光器が1基あるだけなので真っ暗になる。屋台囃子も聞こえてないし、だいたい人通りも以前より少ないか……。
 機材はデジタル一眼一台。18時30分と19時ちょうどに対打ちの向かって左側から10号1発打ちがあるので、それで撮影とともに画角をチェック。
 19時25分の定時打ち上げまではきっちり正確に時刻通り打ち上げていたが、それから屋台の運行からみなのか時間が遅れたり(後日、御旅所桟敷席から見物した愛好家氏より「屋台と花火のシンクロが絶妙」とのリポートあり。屋台引き上げに合わせて打っている模様)、前倒しになったりして成り行きに任せるしかなくなった。遠くかすかに聞こえる進行アナウンスが打ち上げ開始を知る頼りだった。
 芸術協会尺玉はやや予定より遅れて19時50分頃最初の10組からスタート。この位置ではやはり高さ、拡がりとも規模があって、玉だけ撮るので一杯だった。一昨年はフイルムの645だったので、35フルサイズのデジタルとは微妙に画角差があって思ったより広角が必要だった。本日は錦冠系が少ないが冠対打ちだとはみだすかも。
 いちばん観たかったのは、8番目の斎木煙火の「聖礼花」の対打ちで、私が見た中では各地の芸術協会出品打ち上げのラインナップでお目にかかるのは初めてでもある(昨年2012年にこの秩父に登場したが不参)。当然私はこの玉を対打ちで観たことがなかったからだ。それは想像以上に綺麗な展開で、隣に録画組が居たので静かにしていようと思っていたけれど、申し訳ないが「ぐ……はーーっ!」と思わずキーの高い声が出てしまっていた。25組いずれの開花も信じられない綺麗さでやはり冬花火の真髄というか、もし条件さえ良ければ、秩父夜祭り花火大会の芸術協会玉対打ちはこれほど凄いのかとあらためて震えるほどだった。
 今回は冠パートがなく創作系、菊花系と千輪で構成されていた。3バート目は多重芯もの5組だが、久しぶりに小幡花火が真円に近い三重芯開花で、またまた声が出てしまうところだった。芯も盆も丸い。ただそれだけのことがこれほど強烈とは。最後の山崎煙火のみ、ひときわ高くまで昇って画角のてっぺんについてしまっていた。
 夜になって上空の風が弱く、残煙にやきもきするかと思われたが杞憂に過ぎた。前半こそやや向かい風だったが、後半は左奥に流れて、実にクリアに色鮮やかな花火が見られた暖かい晩だった。もともと次の打ち上げまでの間がたっぶりあるので打ち上げごとに良い状況が保たれた。
 一昨年はズラリと並んだ三脚もパラパラ。結局駐車場での撮影・録画の観覧組は6〜7人しか居なかった。一般客もほとんど居なくて(駐車場だし)、眼前の空間一杯を埋め尽くす尺玉対打ちを独占している感じでもったいないくらい贅沢な時間を堪能した。今夜のように条件が良いと花火が尽きるまで見ていたいと切に思ったのだがプログラムの半分で引き上げなければならない。20時50分頃見切りをつけて片づける。21時25分の特急で帰らないと池袋から先家まで辿り着けれない。
 駅前広場の食べ物出店群の中でお弁当を買い込んでレッドアローに乗り込むと、これまで何度かガラガラだったが今年はほぼ満員乗車。車窓から後半のスターマイン群を見ながら秩父を後にした。名花を至近距離で全身に浴びてパワー注入の晩だった。
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