花火野郎の観覧日記2014
観覧日記その20 9/27
伊勢崎市誕生10周年 いせさき花火大会
群馬県・伊勢崎市
素晴らしい秋晴れの元、東武線でのんびり各駅停車の旅。伊勢崎駅への直通便は無く、往きは館林、帰りは太田で乗り換え。所要時間は2時間弱。車で、とも考えたが、指定駐車場がいずれも離れているので、駅から歩くも大差なし、と電車にした。それでも伊勢崎駅からメイン会場の西公園までは2キロメートルほどある。普通に歩いて30分ほどだ。前回は花火の演目の掲載が印刷に間に合わなかったというプログラム紙も今回はちゃんと掲載されて駅に大量に置いてある。
昨年は単に土浦前のカメラのテスト。という気持ちで来たが、予想外の内容の良さにびっくりした。最大5号までながら多彩な花火群や打ち方に魅了された。いつも以上の小幡花火がそこにあり、この時期に他に用事が無ければ外せない大会じゃないか、と認識した。伊勢崎の花火といえば、愛好家の間ではデンジャラスゾーンで名をはせていた頃に見たきりで、それはもう10年も前のことだ。それから担当煙火業者も現在の小幡花火に変わり、また花火会場も移ったので、そうした変更後に初めて見た昨年は初観覧同然だった。
途中で会場に向かう知り合いの愛好家に追いついたので、一緒に広瀬側沿いの堤防道路をのんびり徒歩で向かう。普段は何もないのだろうが、花火見物などのために川縁に降りられないように規制ロープが延々と張られていた。それを乗り越えて灯りのない斜面を下り真っ暗な川の側で観る客もいないだろうが安全上の防止策か。昨年はずいぶん遠いなぁと感じた同じ道も一度経験してしまうとそれほど苦ではない距離。
昨年より約1時間早く、13時30分過ぎに着いたものの公園内の芝生エリアはみっちりシートが敷かれて場所取り完了だった。風向き予報は広瀬川に沿った東南東くらい。メインで問題ないだろう。風上に立つと数カ所から打つスターマインや、星打ちの類が真横になってしまう。しかし数百メートルものワイドスターマインが在るわけではないので、風向き優先でも問題ない。芝生エリアを周回する公園内の通路際に場所を確保した。
あとは各地から集まった愛好家氏とながらく歓談して過ごした。夕刻から次第に観客が増え始めて、通路や露店の周りはかなりの人出になっていった。
ここはカウントダウンとともに、公園内の街路灯などを完全に消灯してしまうのが好もしい。灯りが目障りというより、暗くなってしまうことで、懐中電灯でも無ければ通路に出て来るのにも足下が見えなくなってしまう。だからあまり周辺に座った客が動き回らなくなるのだ。だからよく大会であるように、ひっきりなしに客が出入りしたり前や脇をとおったり、というのが比較的少ないといえる。
日中の陽射しは強かったが、日没すると季節を感じるくらいに肌寒くなった。そう感じるほどの風があるのはいいのだけれどシャツの上にジャケットを着てさらに風よけにのプルオーバーと着こんで観覧。そういう時期になったということか
カウントダウン後のオープニング打ちのまさに出だしの部分でもなんでそんな時にと三脚脇を抜ける子供に三脚を引っかけられてめげる。思えば前にはでかいシートに3家族分くらいで観覧。子供がじゃれあい、走り回っていて、始終ひやひやしなければならなかった。でっかいシートの周りは鬼門だなぁ 笑
カメラは1台きり。メインの西公園からで、場所によるが24ミリまで使うかどうか。ズームを使わずとも28ミリくらいの単焦点でも押せるくらい。それくらいの間合いだ。カメラを横位置にしなければ入らないほどのワイドスターマインがあるわけでもなく、打ち上げ列に対してやや斜め方向からの撮りなので終始縦位置一発で足りる。街灯などを消してしまうから、下方の観客などの写りこみは少ない。よほど明るい玉が使われたとき、客の敷いているシート類に反射するくらいだ。
1時間ほぼ打ちっ放しで、それなりの物量があるにもかかわらず、小型煙火の類をひと箱すら使わないのには感心する。しかも玉は5号までという制約付き。普通なら10分も打てば持ち玉の種類が一巡して尽きてしまい、あとは同じ玉の繰り返しとなりがちだ。しかしそうじゃないところがさすがに持ち玉も多彩な菊屋小幡花火。むしろその多彩さを発揮した1時間と言える。
プログラムは、
開幕スターマイン 満天開花
第1部 艶と粋〜伊勢崎銘仙の煌めき〜
第2部 夏恋
伊勢崎市誕生10周年記念花火 飛翔
第3部 天空の舞踏会
第4部 秋色彩華
第5部 フィナーレ「響」
と全5部構成になっているが今回は、第二部と三部の間に伊勢崎市誕生(合併後)10周年ということで、さらにいち項目追加になってその分増量していた。都合6部構成。
単発打ちあるいは対打ちなどのパートが長くかつ出来の良い玉が揃っていたせいで5号までの1時間くらいの大会としては思いの外大量に撮影してしまっていた。満足して片づけ始めていると「ここで皆さんに・・」とアナウンスされ、いわゆる番外のサプライズ花火。だめ押しの花束掃射。一回きりだから、さすがにカメラをさぁ降ろそうかしいうタイミングでは対処できなかった。
帰りは再び伊勢崎駅に歩く。片づけて公園をスタートしたのが19時40分を過ぎていたから、20時13分の東武線上りはきついかなと思ったが、7〜8分前にたどり着き少し早く帰れることになった。これを逃すと無駄に35分後になってしまうのだ。車中で同方向の愛好家氏と歓談しながら帰る。
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