花火野郎の観覧日記2014

観覧日記その16 8/30
第50回 常総きぬ川花火大会

  
茨城県・常総市


青空拡がる

堤防斜面有料席
 

堤防斜面有料席

堤防斜面有料席

オープニング花火

オープニング花火

メッセージ花火
8号・たんぼぼの詩
篠原茂男 作

メッセージ花火
8号・昇曲導付八重芯菊先紫光露
菊屋小幡花火店

メッセージ花火 5号、8号・
昇曲導付幻想イルミネーション
野村花火工業

野村陽一 花火GALLERY
5号蜂入千輪×8

野村陽一 花火GALLERY
5号時差八方咲き×8

野村陽一 花火GALLERY
5号時差変化牡丹×8

野村陽一 花火GALLERY
5号芯入引先紅光露/青光露×8

野村陽一 花火GALLERY
5号錦冠八方×8

ミュージックスターマイン
太陽と暁の女神の物語
山崎煙火製造所

ミュージックスターマイン
太陽と暁の女神の物語
山崎煙火製造所

ミュージックスターマイン
太陽と暁の女神の物語
山崎煙火製造所

ミュージックスターマイン
太陽と暁の女神の物語
山崎煙火製造所

ミュージックスターマイン
太陽と暁の女神の物語
山崎煙火製造所

日本の花火BESTセレクション
8号・昇曲付八重芯青点滅
山崎煙火製造所

日本の花火BESTセレクション
8号・昇曲導付錦キキョウ入彩色千輪
片貝煙火工業

日本の花火BESTセレクション
8号・昇曲導付ヤシ入金千輪彩色降曲
片貝煙火工業

日本の花火BESTセレクション
5号・昇り分砲付八重芯虹色瞬き牡丹
伊那火工堀内煙火店

日本の花火BESTセレクション
8号・昇り分砲付八重芯虹色瞬き牡丹
伊那火工堀内煙火店
  
 週中からノドが痛くて、こりゃ風邪だなぁというわけで、そのせいかもしれないが肌寒く感じる朝だった。自宅の周りでも明け方まで雨だったようで、これはやるかどうかわからないなぁ。午前8時過ぎに、公式ホームぺージ上に「予定通り開催」の知らせが載ったところで出発の準備。そうこうしているうちに窓の向こうは青空が広がり始め陽光差す天気に変わってきた。
 常総に車を出すのは久しぶりだ。下道を使って1時間ほどのドライブ。最期に鬼怒川にかかる豊水橋を渡って現着。昨年は工事中で覆いがかかっていた橋もすっかり塗り替えられたのか綺麗になっていた。渡りながら、橋を挟んでの写真を撮るのはあの辺りかなぁと眺めたり。昨日からの雨によって会場河川敷がどうなっているか状態がわからないこともあって、車は最初から各所にある一般の大会用駐車場に入れる。
 午前11時頃三脚だけ持って現地入り、まだ堤防道路上の撮影区画には他には1本の三脚も無かった。とりあえず自分の区画に三脚を建ててから本部に挨拶に行く。
 大会本部に行く直前の河川敷がぬかるんでいたものの、客席となる堤防道路や斜面、有料区画も大丈夫そうだった。その頃運営スタッフと早く到着した愛好家のボランティア有志が、雨に濡れた有料席の拭き掃除にとりかかっていた。その後も泥田状態の場所には土砂を入れたりと、主催スタッフは終日会場のケアに追われていたようだ。
 午を迎える頃には青空も出ていたが、その後再び雨になる。いったん清掃済みの有料席を再び拭き掃除に出かけることになった。本当にお疲れ様です。
 午過ぎにいったん車に戻って機材を運ぶ。午後3時をまわるとすっかり晴天で、定時雷が上がると北西という昨日来の予報に反して、上も下も綺麗な東風。このまま夜を迎えれば本部側の全観覧場所が風上という絶好のコンディションになるのだが、さて。これまでも開始直前にそれが変わってしまうことを多々経験しているだけに、花火が終わってみるまで信用できない。それにこの夏の天気だ。どこで急変するか気が気じゃない。
 昨年は、暑さが戻ってうだるような常総花火大会だったが、今日は風も吹き抜けて過ごしやすい快適な午後だった。
 本部席近くには点火サイトが設けられ、ここで煙火店各社が一堂に会して点火作業をする。そこには同種のデジタル点火器が並んでいて壮観だった。
 三脚だけ建てておいた撮影区画に18時前に機材を運ぶ。自分も三脚を建てていて何だが、ふと下の有料堤防斜面を観ると、驚くほどの三脚が上から4段くらいに分かれて立ち並んでいた。斜面がまんべんなくそうなのかというと、まん中ら編に集中して多い。うあ壮観だなぁ。座って撮れる斜面をあえて選んだのかどうか。知り合いの愛好家も数多く三脚を構えている。例によって組み立て式の段ポールの椅子が昨年に続いて活躍中。
 18時20分から本番開始前のプロローグ花火が、まだ明るさを残しているトワイライトな夜空に上がりはじめる。ほーっとため息をつくくらいに綺麗な順風。こんな拝みたくなるようなコンディションはここだけでなくこの夏は久しぶりだ。
  

ミュージックスターマイン
「糸」株式会社マルゴー

ミュージックスターマイン
「糸」株式会社マルゴー

ミュージックスターマイン
「糸」株式会社マルゴー

ミュージックスターマイン
「糸」株式会社マルゴー

ミュージックスターマイン
「糸」株式会社マルゴー

ミュージックスターマイン
「糸」株式会社マルゴー

花火ミュージアム
至高の世界・美の巨人たち
8号・秋に咲く大輪“菊花の誉れ”
篠原茂男

花火ミュージアム
至高の世界・美の巨人たち
8号・冬の華
篠原茂男

花火ミュージアム
至高の世界・美の巨人たち
8号・昇分火付三重芯引先紅光露
野村陽一

花火ミュージアム
至高の世界・美の巨人たち
8号・昇小花付きらめきの花
野村陽一

花火ミュージアム
至高の世界・美の巨人たち
7号・昇り小花緑点滅芯銀先紫
青木昭夫

花火ミュージアム
至高の世界・美の巨人たち
8号・昇り小花三重芯錦先之銀世界
青木昭夫

ミュージックスターマイン
美しき光のハーモニー
野村花火工業

ミュージックスターマイン
美しき光のハーモニー
野村花火工業

ミュージックスターマイン
美しき光のハーモニー
野村花火工業

ミュージックスターマイン
美しき光のハーモニー
野村花火工業

ミュージックスターマイン
美しき光のハーモニー
野村花火工業

ミュージックスターマイン
美しき光のハーモニー
野村花火工業

ミュージックスターマイン
美しき光のハーモニー
野村花火工業

ミュージックスターマイン
美しき光のハーモニー
野村花火工業

ミュージックスターマイン
美しき光のハーモニー
野村花火工業

ミュージックスターマイン
美しき光のハーモニー
野村花火工業

ファイヤーアートコンテスト
昇曲導付銀芯五度変化牡丹
秋田県・新山良洋

ファイヤーアートコンテスト
マドンナブルーの花
長野県・青木昭夫

ファイヤーアートコンテスト
虹色グラデーション
山梨県・斎木慶彦

花火の巨匠
スーパースターマインの競演
「舞い上がる胡蝶の夢」菊屋小幡花火店

花火の巨匠
スーパースターマインの競演
「舞い上がる胡蝶の夢」菊屋小幡花火店

花火の巨匠
スーパースターマインの競演
「舞い上がる胡蝶の夢」菊屋小幡花火店

花火の巨匠
スーパースターマインの競演
「花火浪漫」篠原煙火店

花火の巨匠
スーパースターマインの競演
「花火浪漫」篠原煙火店

花火の巨匠
スーパースターマインの競演
「花火浪漫」篠原煙火店

ミュージックスターマイン
美しき常総の花火
紅屋青木煙火店

ミュージックスターマイン
美しき常総の花火
紅屋青木煙火店

ミュージックスターマイン
美しき常総の花火
紅屋青木煙火店

ミュージックスターマイン
美しき常総の花火
紅屋青木煙火店

ミュージックスターマイン
美しき常総の花火
紅屋青木煙火店

ミュージックスターマイン
美しき常総の花火
紅屋青木煙火店

ミュージックスターマイン
美しき常総の花火
紅屋青木煙火店

ミュージックスターマイン
美しき常総の花火
紅屋青木煙火店
  
 撮影はカメラ2台体制で、要所で2台同時撃ち。ミュージック系ではメインを横位置広角、サブは縦位置で部分を切り取るという感じ。また芸術協会ファイヤーアートコンテスト8号などでは、メインはアップでサブは下から全部というような構図で撮り分けている。ミュージック系はスピードが早いこともあり、100パーセント追随できたわけではないが、要所で気に入ったように撮れたのでまぁいいかと。サブはレンズの画角の制限で縦で撮るのが精一杯だが要所で活躍してくれた。
 日本の花火BESTセレクションで片貝煙火の千輪ばかりの対打ちはなかなか観客からの歓声が多かった。やはり丸くだけでなく少し変わった開きをする玉が、意外性もあるのかウケがいいように思える。堀内煙火の5号対打ちで、配線ミスか入れ違いで玉が前後し対にならない2組があった。ここもまた得意の虹色変化星が美しかった。
 今年は山梨県の株式会社マルゴーがミュージックスターマインで参加、とこの主催者は毎度のように我々愛好家の関心を揺さぶってくれる。多彩な表現と持ち玉の同社だけに何をどう見せてくれるかと期待は高まった。見る側でご自由に、ということで単に「糸」なんだろう。糸だけど意図が不明というか難解?現象は美しく展開するが、タイトルの糸の表現とは何なのか?これが、タイトルで「心の糸」「絆の糸」「運命の糸」とかイメージを限定されると解釈の手がかりになるが、糸だけだと、紡ぎだされる製紙工場のそれなのか、とか考えてしまう。糸車、多彩な染め色、紡がれ染色される無数の糸、そんなところなのかどうか。テーマと現象を考えているうちにさらさらと美しく終わってしまった。
ミュージックスターマイン「太陽と暁の女神の物語」、これもなかなか見応えがあった。出だしの鮮やかな葉落落しで引き込まれ、色彩対比で見せる展開。ストーリーを感じる一幕だった。
 花火の巨匠スーパースターマインの競演では、今年はまさに競演。小幡、篠原両煙火店ともいずれ劣らぬ出来だった。小幡は昨年とは見違えるように明解で品のある一幕。ブルー系の蝶は珍しい。篠原煙火店の最期の一斉出しが「ここで唯一の和火を打つか」と写真屋の泣きが入るラストだったのはご愛嬌か。
 野村花火工業、紅屋青木煙火店。今年もまたこの両巨匠のミュージックワイドが見られるとはなんという至福。どちらもミュージックスターマインだが、全体の印象はかなり違う。そりゃ業者が違うのだから当然だが、野村花火の方は、全編どこを切り取っても野村製花火玉の集合体であることの純度の高いパフォーマンス。全体を構成する個々の玉の個性を際だたせることで、打ち上げ空間全体を野村カラーに染める。中でも中盤の彩色八方咲き、時差八方咲き、幻想イルミネーション(メッセージ花火の最期に5号、8号で打たれた玉。ここで「昇曲導付幻想イルミネーション」という玉名になっている)といった最新の変色星をあしらったパートはここが見せ場、というような気迫が感じられ、今が旬の持ち玉を集中して散りばめている。昨年よりさらに色あいが良くなっている感じがした。明滅点がランダムに散ってそれが集団行動のように統制された動きではなく、球体に拡がる星のどこが光るか予測できない見た目が見る者の目を惑わす快感。
 青木煙火はというと、初めから終わりまでの全体でひとつのパフォーマンスで見せる。個々の玉の個性より打ち上げ全体を通してのイメージ優先、といったところか。むしろ個々の玉の個性は抑えて、どの煙火店でも使うような星や部品を駆使しなから、豪快で緻密な星打ち、扇打ちや、絶妙なタイミング取りでの打ち方と構成で青木カラーを打ち出す、といった違いだろうか。これは近年の青木煙火において、「青木の玉だ」と一目瞭然のような個性的で革新的な玉や、近年の複雑な星作りの技術が仕込まれた玉が少ないこともある。そんな中で中盤のオレンジ椰子のパートこそ青木の椰子という見せ場、と言う感じ。これに合わせる銀の扇打ちが青木らしい組合せだが、銀扇が端から順にゆっくり開いていく。この間オレンジ椰子(夕映えの椰子)を打ちっぱなしだからけっこう長い時間に感じた。にしても絶妙なタイミングで挟まる大がかりな星打ち、トラ打ち、扇打ち、曲打ちは真骨頂で、もうこの部分だけで青木のミュージックと認識してしまう。個々の玉や部品は青木煙火らしい個性を主張させすぎる必要はない、とまで感じるがまとまると青木だと思わせるのだ。銀爆を猛烈に散らして、終了、と思いきやオーラスに留めの大銀扇一発展開と、予想させない幕切れで星が消えるまで驚かされた。
 濃厚な1時間20分だった。あっという間に過ぎてしまった感もあるし、緊張がほどけて一気に脱力したような疲れも感じた。とにかく満足の疲れだ。序盤のメッセージ花火で玉が飛ばないアクシデントがあり、その点検に時間がかかったこともあり、以降は順調に消費したが終了はやや押した格好。
 天候の上ではひどい8月だった。台風が来てからは夏は消し飛んでしまったかのよう。それだけに夏の締めくくりの晩を最高の花火で迎えられて満足だったし、ありがたかった。花火が良いことはもちろんだが、天候に泣かされた夏だっただけに、その人知の及ばない天候に恵まれたのは幸運だった。
 挨拶に本部テントに集まる愛好家達は、みな笑顔に溢れていた。今宵の花火に満足しなかったら、満足する花火などあるのだろうか。
 本部に集う愛好家と歓談して時間差で帰る。22時近くに出庫。帰りは豊水橋あたりが少し詰まったが、そこを抜けると順調で往きより早く50分足らずで帰り着いた。
 
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