花火野郎の観覧日記2014

観覧日記その7 7/22
第48回 葛飾納涼花火大会

  
東京都・葛飾区


   

   

   
  
 毎度の仕事帰り観覧。昨年の中止の反動かどうか、最寄りの金町駅は改札階に降りれないほどの混雑。改札を抜けると今度は外へ出る通路が埋め尽くされていた。それを見てさっさと空いている駅の反対側を回って会場に向かう。
 対岸の、そろそろいい位置かなという辺りまでやってくると仰天した。そこにはびっしりと連なる三脚また三脚。昨年の雷雨中止のせいか、花火をまちわびたのか、とにかくこんなにカメラやビデオが砲列になっているのを観たことがない。知り合いも居たので場所を都合していただいたが、それにしても驚いた。
 かつて対岸には衛星大会本部も無く、警察官も常駐していなかったくらいなのに、今では柴又側ほどではないにしろ多くの観客を飲み込む立派な見物エリアになっている。
 風はほぼ川に沿って吹くが、煙は対岸に浮き気味で料の多い打ち上げだとすぐに煙にやられてしまった。また対岸だと花火の背景は日没方向なのでスタート後相当の時間は撮影にはならない。
 単発玉の合間にはお得意の回転リングが、それが最初に打たれたときとは別物のように洗練されて何度も打ち上げられた。滑らかな変化による回転と、順次すぱっと消えていく、キレの良さ、星の明るさ大きさ、全てがすかっとする爽快さだ。手間のかかる星作りがよくここまで進化したなぁ。
 デジタルスターマインは過去になく素晴らしく良かった。ああ、コンピュータ点火を駆使する最先端の業者はこうしてやるたびに進化していくのだな、と感心した。とくに終盤、ワイドでの星の一斉掃射の連続波状攻撃は圧巻で、こうした演出は過去にないものではなかろうか。
 帰りは金町駅の裏手から、例年通りにスムースに構内へと、そう考えて愛好家仲間と共に歩いていたが駅近くになって大渋滞になって足止めされた。
その訳は、かつて一度もなかったが駅の反対側の入り口も警察によって通行規制されたいたのだ。各方向から来た客をそれぞれ足止めし、順番に一定の人数とか通さないものだから大渋滞。これに巻き込まれて揉まれているうちに同道した愛好家仲間とも駅前ではぐれてしまった。
 なんとかホームにたどり着き、やってきた千代田線に乗ったのは21時15分過ぎ。花火終了から1時間以上経過していた。仕事帰りで対岸への徒歩往復は疲れるがこの日の花火は満足度が高かった。
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