花火野郎の観覧日記2014

観覧日記その22 10/11
第13回 こうのす花火大会

  
埼玉県・鴻巣市


鳳凰と大玉の大まかな
推定設置場所

三尺筒と四尺筒

四尺筒と鳳凰一カ所分

尺玉同時打ち

尺玉同時打ち

尺玉同時打ち

尺玉同時打ち

尺玉同時打ち

46 未来へのかがやき

尺玉同時打ち

56 銀輪の輝き

57 銀柳大瀑布

尺玉

尺玉同時打ち

72 Red splash

尺玉同時打ち

75 黄金錦大乱舞

76 鳳凰乱舞

76 鳳凰乱舞

76 鳳凰乱舞

76 鳳凰乱舞

76 鳳凰乱舞

76 鳳凰乱舞

76 鳳凰乱舞

76 鳳凰乱舞

76 鳳凰乱舞 三尺玉

76 鳳凰乱舞 三尺玉

76 鳳凰乱舞 尺玉+三尺玉

76 鳳凰乱舞

76 鳳凰乱舞

76 鳳凰乱舞

76 鳳凰乱舞 四尺玉

76 鳳凰乱舞 四尺玉
   
 昼近くまで仕事があったので、早くても13時過ぎにならないと出発できなかった。隣の市だから電車で大宮経由でも1時間もかからないとはいえ、facebook上で午前中に現着した愛好家氏からメイン会場側は「空いている場所がない」との情報。なんでも前日午前中に場所取り解禁したらしい。それでは地元組のフットワークにはかなわない。今からじゃ遅すぎる、という点と、風向き予報が東南東と若干メインと反対側に有利だった点、そして反対側の無料観覧場所の方が駅に近いという総合点で、最初から無料観覧場所に向かった。昨年はメイン会場近くまでタクシーを奢ったがメインに比べれば近いから徒歩。
 一昨年、メインと反対側の田圃の農道から観た。それはそういう風向きだったから。そして昨2013年、この打ち上げ場所を挟んで反対側の国道27号が通る御成橋の袂の田圃の一部を主催者が「無料観覧席」に設定した。駅西口からの道がT字路に突き当たると、もうそこに、「有料観覧席方面」と「無料観覧席方面」と左右に矢印で分けて道案内されている。
 ただの河川敷の田圃だった対岸は、無料観覧席になったせいで、対岸警備本部が設けられ、プログラムを販売する衛星大会本部もある。仮設トイレも多数配置。露天商が数軒だけだったのが、ケータリングの販売車が何台も来ていてそれなりの物が食べられるように。そしてメイン側と同じように放送が聞こえるという至れり尽くせりの仕様になっていた。付近の田圃はローブで囲われてその中に入って座って観る。しかし反面、田圃を縦横に通る農道は、「路上観覧禁止」と変わり、禁止の立て看板が至る所に立てられ、それなりの数の警備員が配されていた。観覧席全体の足元を照らすためか投光器の数もかなり多めにあちこちに設置され、しかも打ち上げ中も消さなかった。
 ここに荒川を渡る別の小さな橋が架かっているのだが、今回はそれが人も車も通行禁止にされていた。一昨年はこの橋を渡って直ぐの辺りの農道で観た。その道の前から保安区域というあたり。しかしこの100メートル足らずの小さな橋を渡れないと、完全にメインとシンメトリーの裏側に行くには御成橋の上を渡って対岸まで歩かなければならない。それは相当遠回りで往復で推定5キロメートル以上。
 農道が観覧禁止の上に容易に対岸に渡れなくなったので、そこはあきらめて、考えておいた別の候補地に向かう。途中でちょうど一昨年並んで撮った愛好家達がやってきたが、橋すら渡れない事情からやはり別の場所に変えることになった。日中のこの時点で一番広い農道には点々と投光器が置かれていたので、この投光器ラインを当然ながら外して画面に入らない位置を選んだ。
 前から考えていたのは、頭上を通る御成橋を前景に入れてスケール感を出せないか?ということ。この橋は交通規制の無い動脈道路だから、打ち上げ中も絶えず車が通る。街路灯もあるのでそこそこ良い前景なのではと、メイン側から遠くに観てそう考えていたのだ。しかし間合いがさらに遠くなるし、橋の上にどれほどの高さまで花火が上がるか予想するしかなかった。それと立ち位置と橋との間合いで、写り込む橋の大きさも変わるからバランスの良い感じになるかどうか、まずはやってみないと。
 手始めに事前にマップで検討しておいた位置に三脚を仮置きして、四尺筒の方向を実際に観るために御成橋を1/3ほど渡ってロケハンする。撮影場所の田圃からはどの打ち上げ筒も直視できないからだ。四尺筒の正確な設置位置は現地まで下見に行ったわけではなく、橋の上から遠望したのみなのでわからない。それでも高さのある橋なので双眼鏡を使えば各設置場所はだいたい遠望できる。地図上の推定の位置から計ると、撮影場所までは約1,400メートルとみた。三尺筒は約100メートル手前(メインから観て遠い方)に設置されているらしい。四尺は鳳凰ラインの中央。メイン側から見ると9箇所の打ち上げ場所の5番目あたりだから、真ん中から上がるような設置だ。鳳凰ラインは隣の筒との間隔は100メートルちょっとだろう。一部前後して置いてあるらしいが、見かけはほぼ直線といえるだろう。その他のプログラムはもっと有料席に近い場所に在る。
 橋の上からも土嚢に堅固にガードされた巨大な筒は一目でわかった。それから自分を挟んで三脚方向を観て、戻って三脚位置を修正、というのを2度くらいやって完了。撮影位置から見てどの場所から四尺が昇るかの見当を付けたわけだ。無料観覧場所もまたその後方に位置した私の居場所も、完全にメインのシンメトリーの位置ではなく、東側に寄っている。だから鳳凰ラインはやや斜めに向かっている感じだ。ロケハンがてら無料観覧席のお店などを冷やかしに行くと、何人か知り合いの愛好家が三脚を据えてスタンバっていたので、しばし歓談。他にも何人もカメラを構えている方がいた。それにしても裏手がこんなに賑わっているとは驚きだった。
 カメラは2台体制だが、サブは三尺、四尺専用、つまり2カットのみ。まだほの明るいうちに四尺筒方向に向けて構図を決めて縦位置で固定だ。画角は推定になるがどう盆が拡がってもいいようにやや広角目にしておく。
 大会は18時スタート。それから来賓や実行委員の挨拶が続き、打ち上げは更に30分くらい経過してからだった。ラジオなどを使わなくてもアナウンスが聞こえるのはやはりいい。遠く離れた裏手の無料観覧席もこれでメインと共に一体の花火会場という気がする。
 距離があるから10万円スターマイン系は単独だろうがワイドだろうが相当に見た目が小さく低かった。橋の上にやっと出るくらいだから撮影対象にすらならない。だから長い鳳凰までの道中は主に10号単発、10号同時打ち、10号を含む一斉打ちを中心に撮った。一昨年はこの道中で相当良い10号が入っていて感動したが前回はさっぱり。やはり四尺を入れたことで、資金がそっちへ集約された格好かなぁ。ところが今年はところどころ多くはないが白眉な10号が入っていたので何が飛び出すかという楽しい道中だった。1発でもそういうのが混じると、また在るかもしれない、と結局全部の10号を撮る羽目に。結局叫ぶような玉は5発くらいか。同時打ちはメインから観ると双方がけっこう離れている。しかし斜め方向から観ている関係で、開花が接近気味。それで縦で撮ったり横で撮ったりしてみた。1700メートル近く離れているものの、開花はしっかり橋の上に出るのでなかなか見栄えは良かった。
 季節を反映してか、遮るもののない河川敷では夜風も冷たく寒い晩だった。日中は徒歩で三脚2本と機材を運ぶのにひと汗かいたし、快晴のもと陽射しも強く暑かった。しかし日没と共に冷えてきて上着を2枚重ね。もう少しで使い捨てカイロを取り出すくらい手先も冷えた。
 風は予報より東成分が多くて、きっちり南東風。立ち位置からはほぼ順風の良い条件になった。そのかわり背中から風を浴びてなかなか冷えた。無料観覧場所よりさらに間合いを取った農道脇。暗くなってからも近隣の住民がぞくぞくとやってきては、農道縁に腰掛けていく。手に手に懐中電灯を持っているのはそれほど真っ暗だということ。
 長い道中をしのいでいよいよ鳳凰乱舞になると、なかなか打ち上げないという出し惜しみの引っぱりが少々興ざめだった。まぁ取っておきだからね。全てセッティングを終了しているから花火大会を開始しているのに、「しばらくお待ち下さい」の「準備をしています」の「まもなくです」のと引っぱり出し惜しむ。そうこうしてるうちに「お待ち下さい」と喋っているその途中で花火の方が出るのを待ちきれなかったように一斉に曲導が昇り始めてしまうというちぐはぐ。こうして「さぁスタートです」という明確なきっかけもなくいきなり打ち始めた。という風に見えて少々焦った。全幅を観てから画角を合わせなければならないし。
 メインから見れば、鳳凰乱舞と四尺は約800メートル(有料席最前列から)の間合いだから、反対側の無料観覧場所より倍も近いはずなのだが、昨年メイン側で見たときより、今回の方が全体が大きく迫力がある様に見えた。おそらく大きさを対比できる橋を挟んでいるので一種の錯覚だろう。9箇所の打ち上げ地点から、4箇所、5箇所打ち、全箇所一斉、端から順に、と打ち方を変えながらの大玉乱舞。
 途中で打ち上げを一旦止めたところで、三尺玉発射。これは綺麗に丸く開いて感嘆した。しかし星先が消えるかどうかというタイミングで鳳凰の後半戦の打ち上げが始まって、曲導が昇って行ったのであわててシャッターを閉じる。そのままでは塗り重ねてしまうし。鳳凰が終わり、煙の通過待ちでもしているのかやや間をおいてから四尺。アナウンスに「四尺玉点火!」という声が入ったのでタイミングがわかりやすかった。三尺も四尺も遠いはずなのだが、かなり高く上がったように見えた。手前にある三尺と奥の四尺とで開花位置がほとんど同じなので、やはり四尺の方が高く昇っていることになる。
 四尺玉は昨年より盆も大きめに開き、とにかく無事に上がって開いて良かった。星先が綺麗に緑点滅して消えていった。ギネスの認定については見ているだけの私にはどうでも良いことだけれど、無事に認証されたらしい。打ち上げ終了は20時20分頃だったが、それからギネスの認証セレモニーなどがあったようだ。認定内容を観ると、直径105.5cm、重さ460kgで、認定は「重さ」世界一の打ち上げ花火成功ということらしい。いや待て待て待て、その直径では四尺正寸(121.2cm)にはならないぞ。確か、主催者ブログの装填前の玉の外側には、「正四尺玉」と書いてあったような。頭に「正」を付ける時は玉の直径が四尺ある場合だけなんだがな。というのも花火の世界では、尺玉というと、それを打ち上げる為の筒の内径が一尺のことだ。つまり玉そのものは一回り小さい。で紛らわしいから、きっちり玉の直径がそれだけありますよ、と主に三尺以上の大玉に「正」と付けて、先進の長岡や片貝ではそうしている。まぁ四尺相当の大玉が無事に上がったとして良かったといいたい。
 日中のロケハンが効いて四尺の出る位置はピッタリ。縦位置の画面きっちり中央から曲導が昇っていた。この間合いで鳳と三尺、四尺は35mmの横位置で余裕で入る。一昨年はこれが24mmだったからそれだけ離れたということになる。もちろん鳳ラインだけなら50mmくらいできっちり入る。しかしそのままでは三尺は上が切れる。私も予測の50mmスタートで途中で画角を拡げている。10号は対打ちが横位置で70mm。縦位置だともう少し寄せ。
 カメラ2台を片づけて速攻帰路に付くのだけれど、無料観覧場所も最終的に相当な観客が入っていた様子で、河川敷から駅に続く道は過密状態になってなかなか進んでいない。最初に鴻巣に来た2009年と、一昨年に御成橋周辺から裏側一帯ををロケハンしておいたおかげで、迂回路や抜け道を使って人が集中している辺りを避けて河川敷から上がる。居た場所からすればけっこう素早く駅頭にたどり着いたつもりだったが、西口はたいへんな混雑になっていて駅構内に入るのにひと苦労した。もう地元住民だけが見ている大会ではなくなったのだと思った。鴻巣駅の正面口といえば、埼玉県運転免許センターがある東口といえる。改札階から直結の駅ビルとか、タクシーの乗り場も東側にしかない。だから東側に回れば少しは楽に改札を通れるかもしれない。ホームも一杯の人で溢れていて驚いた。
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