花火野郎の観覧日記2014

観覧日記その4 5/29
逗子市制60周年記念 第57回 逗子海岸花火大会

  
神奈川県・逗子市


グランドオープニング

黄金に染まる逗子海岸の夜空

グランドフィナーレ
逗子海岸から元気な未来を!

  

グランドフィナーレ
逗子海岸から元気な未来を!

グランドフィナーレ
逗子海岸から元気な未来を!

グランドフィナーレ
逗子海岸から元気な未来を!

グランドフィナーレ
逗子海岸から元気な未来を!

グランドフィナーレ
逗子海岸から元気な未来を!

グランドフィナーレ
逗子海岸から元気な未来を!

グランドフィナーレ
逗子海岸から元気な未来を!

グランドフィナーレ
逗子海岸から元気な未来を!

グランドフィナーレ
逗子海岸から元気な未来を!

グランドフィナーレ
逗子海岸から元気な未来を!
   
 鎌倉人気なのか、乗っていた湘南新宿ラインの乗客の9割以上が鎌倉駅でどっと降りる。駅周辺は観光客でひしめいていて平日なのに古都は盛況のようだ。長年鎌倉見物に通った私から言わせてもらえば、5月の鎌倉はイベントも多く、寺社めぐり、花探訪、食べ歩きや海岸遊びなど散策にも山間のハイキングにもとても良い時期でおすすめだ。小坪のトンネルを抜けると近くに迫った山なみが白く霞んで見えた。湿度が高いのか雨の前兆か。今のところ空は快晴だが次第に曇ってくる予報。
 今年は道に迷わず海岸に出た。南風予報だったので海岸一帯からはほぼ横流れ。昨年と同じ観覧場所をまず目指したが、すでに停泊係留済みの台船を眺めると、3隻の間隔が昨年のように均等ではなく左台船がけっこう離れて見えた。微妙に設置場所が違うようだ。それで間隔が均等に見える位置まで砂浜を左(南)方向に歩いて三脚を立てる。14時前だがすでにあちこちに三脚が立ち、知り合いの愛好家達の顔も見えた。
 観覧位置を決めたところでちょっと台船を横から見てみようかと思ったが、どうもメモリカードに問題があるようで取材用のコンデジが沈黙してしまった。正面から台船を1隻撮ったところでハングアップ。それでロケハンに歩き回るのも止めて歓談に暮れた。
 午後は曇りがちになったせいもあるが南風は少々肌寒く、長袖の上着を着て過ごした。平日にもかかわらず多くの花火愛好家が参集していて、午後の歓談を楽しく過ごすことができた。
 午後3時頃になって「逗子市に雷注意報発令」と海岸にアナウンスがあり、一部で怪しい雲行きとともに身構えた。同じ神奈川県内でも結構大雨になったところもあったらしい。16時過ぎにポツッくらいの僅かな降りを感じたが雨というほどにならないで済んだ。それから元通りに晴れてきて空模様の心配は無くなった。
 風は午後からはほぼ変わらず、完全南方向から南南西くらいで終始した。逗子ではむしろありがちな風向きで昨年のような東含みの順風押し風のほうがイレギュラーと思う。南だと向かって左奥から右手前方向に斜めに射し込んでくる風なので、3隻の台船のうち右側からの打ち上げはそうとう他の2隻からの煙を被ると思う。夕刻に定時雷が上がったが、センター台船の煙がそれより約100メートル手前にある右台船の前方に流れてくるくらい左斜め奥からの風向き。
 風上方向に場所を取ることもできるが、台船を横から見る位置になってしまう。それは良いとしてもやはり海岸の本部テントあたりに向けて全ての花火が設置されていることを考えると、扇打ちや斜め打ちの方向性を考えてもそれを横から眺めるという選択は躊躇する。3隻の台船を正面に横並びに見てこそのワイド演出。
 レーザー測距によると昨年比で数10メートルくらいセンターの10号台船が浜に寄っているので、10号はさらに高さを稼ぐと見た。それで上空の電線が気になる昨年の位置ではなく、砂浜に降りての撮影に決めた。
 予想通り18時を過ぎると疎らだった砂浜は急速に埋まっていき、奥行きの狭い海岸はいつしか満員御礼状態になっていた。それでも空き地を求める観覧客がぞくぞくと詰めかける。平日だというのに驚くばかりだ。「NO PLACE,NO PLACE!」と探し回る外国人とか放課後そのままやってきたのか制服姿の学生さんも多かった。早くも浴衣姿でキメる女性客もちらほら。
 機材は電車利用だからデジタル一眼一台のみ。砂浜に立ってみると脚立を使用してでカメラ位置を嵩上げしたかったが荷物だからなぁ。ビール箱でも転がっていればいいのだけれど。カートを使ったが砂浜を移動しなければならずカメラザックのほうが良さげだった。出だしは最大24ミリ横位置で始めたが、10号上部がきつめになったので一段さらに広角のレンズに交換して続行。若干10号台船が近いのと風の関係でやや手前に流されているか。もちろん浜で撮っていれ電線の心配はないので縦位置でもOKだ。
 カウントダウンのあとのオープニングだけは華々しかったが、あとは約30分間、恒例の「タメ」タイムに入る。私もだが近場の知り合いの愛好家もただ腕組みをして待つだけだ。コロワイドに入るまでの30分間で10カットも撮ったかどうかというくらい。
 そこまでの抑えがあるからこそ、やはりラスト15分。6000発掃射のコロワイドプレゼンツのプログラムだけは期待通りで裏切りがない。割物が上貼紙の抵抗があってこそ大きく開花するようなもの。打ち方はじめまでの前フリがやたら長いのも許そう。それまでがいくら冗長で単調で間が空いていたとしても、このエンディングだけで全てを挽回しそれ以上の感動を供給してくれる。それまでポツンポツンと惜しむように打っていた10号もふんだんに打ちかます。途中で楽曲が「Let it GO」に変わると海岸全体がどよめくような歓声に包まれる。今期はこの曲が流れただけで会場が沸くというほどの流行りの曲を効果的に取り入れて観客を乗せていく演出はさすがにツボを心得ている。
 煙待ちもかねてか何度か中断を挟みながらもしだいに物量を増し盛り上げてくれる演出だ。60周年記念からみなのか、今年はスペシャルと謳っていたが、例年になく良い形の玉が増発されていたように思う。特に山梨勢を彷彿とさせる八方咲き系は色もフォルムも素晴らしかった。順風だったらと思うと誠に惜しい。それに湿度が高いのか全体に軽くモヤっているかのように花火の光が滲む。煙の消えも悪いみたいだ。
 これでもか、という〆の銀の猛爆掃射に入るとあたりは悲鳴のような歓声と拍手だ。昨年無かった下方の斜め打ちも加味されて申し分ない物量の終了感。写真のラストカットが20時19分になっているのでやや押した格好。むしろ途中で何度か煙が掃けるのを待ったあたりは良心的な進行だ。大歓声の中で速攻で片づけて、栃木方面へ帰る愛好家仲間と共に海岸を脱出。JRの逗子駅構内に入った時点で20時38分だったから途中渋滞していたけどなかなかスムースにたどり着けた感じ。私はとにかく放り込んだだけの荷物を整えたりして21時過ぎの湘南新宿ラインで帰宅。
 帰宅してから、写真をHDDに移動すると共に、ディスクユーティリティでコンデジのSDメモリカードを調べて修復。過去のデータと共に無事に復活できた。
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