花火野郎の観覧日記2015

観覧日記その8 5/3
ツインリンクもてぎ 花火の祭典〜春〜

  
栃木県・芳賀郡茂木町


二尺玉装填中

リモコンと中継BOX

三脚群

咲き誇る菊花

咲き誇る菊花

四重芯変化菊

100箇所一斉打ち「春の舞」

2.朝焼けの太陽

3.きらめく新緑

7.里山の忘れ柿

9.菊花爛漫

10.桜納め、1本大桜

フィナーレ・春の嵐

フィナーレ・春の嵐

 
   
 愛好家仲間に宇都宮駅でピックアップして貰い、車でツインリンク入り。GWまっただ中とあって、ツインリンク近隣の「道の駅もてぎ」は大変な混雑状況だった。
 春の茂木にしては珍しい南や南東の風予報。このところ2年間は風向きの関係で北西側の第2ターンからの観覧だったが今回は最初から第3ターン、南側のスタンド上部を目指す。14時過ぎの到着時には三脚が2〜3本。しかしすぐに撮影軍団が大挙して到着し、たちまち三脚の壁になった。撮影場所到着時は写真のような五月晴れ。
 しばらくして真正面の約600メートル離れた20号の打ち上げ場所で、10数名の煙火店スタッフにより、筒下ろし、筒建て、20号装填までの一連の作業が始まり、我々も双眼鏡や望遠ズームでしばらく見物していた。20号筒の根本に5本ひと組の4号か5号の筒を置いていたので、「添え花」付きかな?と皆で予想した(上の装填写真参照。コンデジのデジタルズームなので画質はそれなりだが地表からの熱による揺らぎもあって鮮明ではない)。
 到着時から数時間はいい案配の風向きだったが、雲が多めの夕刻になると左方向への横流れだった風向きは茂木らしい東風に変わってしまった。右斜め奥の東コース側からグランドスタンド直撃の風だ。こうなると少しでもいい場所は私が居る辺りから右側だけで、あとは煙にやられる。まったく茂木だなぁ。暗くなると肌寒くなってきたが、日中が暑かったせいでそれほど厚手の着る物を持っていなかった。手が冷たくなってきたのでまたまた使い捨てカイロ登場。
 今日は花火観覧・撮影もさることながら、先日工作したリモコンの中継ボックスが収まりよくいくかどうか、実際に結線してチェックするのが目的(詳しくは徒然参照)。それで問題点も見つかった。動作は問題ないのだけれど、やはり円筒の脚に四角いボックスを小さいものとはいえ固定するのはいまいち安定感が無く、リモコンを操作すると結局ボックスもそれから先のコードも揺れてしまう。固定にはマジックテープを使っているが、装着面がやはり平らな部分じゃないと。しかし雲台の近くでそういう場所が・・・。ちょっと思案が必要か。
 カメラは35ミリフルサイズデジタルカメラが2台だが最大広角が16ミリのズームを装着した方が接近戦の茂木ではメインカメラになる。24ミリからのズームをを装着したサブと縦横で順次撮ることにした。今回も開始が迫る頃ようやくステージごとの打ち上げ内容がアナウンスされた。
第1幕 咲き誇る菊花。
 小幡花火の真骨頂といえる、四重芯までの菊花が対打ちなどを伴い次々に展開する場面は見応えがあった。
第2幕 スプリング・フェアー。最期に100箇所一斉打ち「春の舞」。
 100箇所一斉打ちは、その直前に火車とかジャーブとか繰り返しフェイントされてそれを混ぜたくないとギリギリ待っていたら一瞬出遅れてしまった。失敗失敗。タイミングもさることながら一番上で開花した部分がメチャ明るくて、そこそこ絞っていたけど飛ンだ。凄く暗い星の時もあったり、なかなかうまくいかない。
第3幕 10の情景。10パターンの花束仕様。最期の10景目が二尺玉。7号〜20号までを使い、10種の花火情景を表現する、という新しい演目。
 1.モノクロームな世界 2.朝焼けの太陽 3.きらめく新緑 4.胡蝶の戯れ 5.水無月に咲く花
 6.神秘なる深海 7.里山の忘れ柿 8.白銀の旋律 9.菊花爛漫 10.桜納め、1本大桜
 ひとつの情景ごとはほぼ一斉打ちで、一度で玉が全て開いてしまうから呆気なさは残るものの、ひと場面ずつよく練られた内容だったと思う。10種でも同じ玉を使わないで別々の景色を見せるのだから、手持ち玉や星の種類が豊富な小幡花火ならではと思う。最期に二尺玉一本桜。まずは添え花を先行して5発打ち上げ。これは芯入りのピンクの小花咲き。二尺本体は二度咲き千輪菊。一度目の小花が桜の枝なのだろうが和火系の小花で、その先に桜が咲くという仕立てで二度咲き目は濃い目のピンクの小花。一段目が暗すぎるなぁ。内容物が全部ピンクの小花でも良かったんじゃないかしら。その方が桜花が豊富で満開感が出たかと。しかし暮れの祭典のように二尺を“他の玉と混ぜこぜに打ち上げなかった”のは良い。
第4幕 フィナーレ・春の嵐
 和火から強いピンクに変わる星でスタートし、錦、銀というおなじみのフィナーレに、至近距離でのワイド星打ち打ちが弾幕を張り、少し目新しい展開。打ち上げ全体はいい感じだったが、やはり次第に玉が多くなる分、風向きの関係で左半分煙にやられているのは惜しいなぁ。あと終盤の錦冠や銀のパートがいつもより、なんというかバラバラな感じでした。パドックレーンでの星打ち(危ないから斜め打ちは無し)は意外性と迫力があって好感触。一斉打ちだから音の迫力も満点だった。
 終了後は東ゲートに案内され、そちらから宇都宮駅に送り届けて貰った。東ケートはナビ無しの場合、流れに乗ってぼーっと走っていると、宇都宮に行くつもりが水戸に着いてしまうので最初の分岐を間違えると大変(経験在り 笑)。21時20分頃宇都宮駅着。一駅先から乗り込んできた愛好家氏と最寄り駅まで歓談して帰る。GWの花火イベントは数あれど、自宅での仕事や出張での仕事ともあり、花火観覧はこの茂木止まりだろう。

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