花火野郎の観覧日記2015

観覧日記その6 6/2
第34回 横浜開港祭2015 コカ・コーライーストジャパン プレゼンツ
ビームスペクタクルinハーバー

  
神奈川県・横浜市



  

  

  

   
   
 開催情報をチェックしていて、19時20分スタート?早くね? 開港祭といえば終わりが21時近く、という認識だったけど、どうやらその頃より1時間も早い。いや、こりゃ仕事帰りで間に合うかな。
 仕事帰りの時はいつも駅のコインロッカーに三脚を預けるのだけれど、このロッカーが新型に入れ替わっていた。荷物を収めてお金を払うと、QRコード付きのレシートがはき出され、受け取りの時はコードを読み取らせると解錠される仕組み。入れた時から、こういうのは大丈夫かな?従来通りにアナログに施錠する奴がいいのだけれど、もうそんなロッカーは都内の駅でも少なくなった。さて三脚を取り出そうとしたら、解錠しました、と機械がしゃぺるけれど、扉が開かない!えええー?。
 困った時はこちらへの番号にTELして対処を尋ねると、「お客さんそれ開いてますよー」「大きな荷物入れませんでしたか?」どうやら斜めに入れた三脚が中で滑って扉を内側から圧迫していたのが原因らしい。一度扉を奥に押し込んでから取っ手を引くと無事に開いた。そんなこんなで、20分ほどロスったので、予定していた電車に乗れずさらに到着が遅れてしまった。
 昨年は大混雑で懲りたので最初から間際の時間に臨港パークの中までは入る気はなかったとはいえ、本当にパークはスタート時刻までに辿り着けないぞ。
 横浜からはみなとみらい線でひと駅。このあたりはさんざん実際のロケハンも、ストレートビューを駆使してのロケハンも済んでいるので、その経験から良さそうな場所を撮影場所に充てることにした。昨年は神奈川新聞花火大会を見ていないから横浜に来るのも前回の開港祭以来1年ぶりだ。開発著しいみなとみらい地区だけあって、地下鉄から出るといきなりびっくりさせられた。地上に出たところにあった一連の商業施設がひとかたまりごっそりと取り壊されて瓦礫と化していたからだ。ここに入っていた数々のお店はどうなっちゃったの?海の方を見ると何本ものクレーンがそびえ立ち、この地区一帯がいまだに何かを建て、取り壊してが続いているのだと思った。
 昨年は直前に臨港パークまで行ってみたら、結局妥協の産物でしかない撮影場所しか確保できなかった。それほどこのイベントは混雑する。もう開始まで間がないのに、地下鉄出口や横浜方面から大勢の客がやってきては、臨港パーク方面へ向かっていく。中には早くも浴衣姿の女性群も見られた。
 地下鉄から出たあたりは、まだ高層ビルなどが建っていない更地なので、空き地とはいえ建設区画には入れないけれど、近くの歩道でもなんでもまだ臨港パーク方向の見通しがいいからそこら辺で撮影できる。パーク直前にはおよそ30階建てくらいのタワーマンションが何棟も建って都会ぽい雰囲気。だからそれらを前景に使ってみたくて過去にロケハン済みだ。しかし空いている区画に同様の高層の建物が並び建てばこの付近ももう使えない。
 問題は30階建てともなると100メートル近い高さがあると思われるので、その向こう遙かな海上にある台船からの打ち上げで、建物の上に花火の顔が出るかしら?という点。まぁここは経験測から10号ならばビルの屋上を越えて開くだろう、と踏んでいた(開港祭の最大は8号なんだけど)。
 現地でいくつかの撮影ポイントを手早く順にチェックして暫定の場所に三脚を建てる。もうあと10分くらいしかない。確か打ち上げの間が空くので、位置が悪ければ移動しよう。というのも海縁まで台船の位置を確認しに行く時間などないから、花火の出る位置は勘なのだ。いちおう前年の打ち上げからだいたいの台船の位置を予測しているが、それも正確じゃない。最初の一群が打ち出されてみないとなんとも。
 過去にロケハン済みなのでレンズも必要な1本だけ持ってきた。画角はちょい広めに適当にして待つ。テストでレリーズしてみると、いきなりリモコンの調子が悪い。取り替えると持ってきた2本とも調子が悪い。かろうじて使えそうな方を装着。やれやれ。
 19時20分開始予定だったが始まらない。例によって直前のステージイベントが押しているかなにかだろう。10分も経たないうちに出だしの一斉打ちが来た。「うーーん。そこですか・・・」。若干気に入らない。台船は正面のタワーマンションのほぼ裏側。という位置。予報通りとはいえ南西の風は上空で結構早い。だいぶ星が流され気味だ。予想どおりとはいえ、やはり30階建ては見事な壁だなぁ。打ち上げのインターバルに三脚を抱えて移動し、立ち位置を微調整。7号以上はタワマンの間から昇る位置に変更。海側に建ち並ぶタワーマンション群をずらりと入れて横位置にして撮りはじめたが、すぐに中心となる3棟に絞って縦構図に変更。壁が立派なので3号から5号とか下層部の斜め打ちとかそういうのは一部分や端っこしか見えない。早く8号クラスが来ないかなー。昨年は開幕いきなりで8号1発入ったけど今回は無しか。
 中盤、篠原劇場が始まるあたりから大玉が入りはじめ、終盤にかけては8号が次々に放たれてバランス良くなった。もし同じ打上げ位置で10号なら盆が欠けることなく見えるんだがなぁ。しかし8号でもそれまでとは比較にならないくらい高くは上がっていた。
 スタートは遅れたがエンドはきっちり予定の19時50分。終わった、と判断して辺りで立ち止まって見ていた見物客も散り始める。ちゃっちゃと片づけて臨港パークからの大群衆が来ないうちに帰る。

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