花火野郎の観覧日記2016
観覧日記その6 4/9
第7回 辰ノ口さくら祭り花火大会
茨城県・常陸大宮市
筒の配置。左8号が5本 |
午は手打ち蕎麦 |
植栽した菜の花バンドが綺麗 |
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風に舞う花びら |
桜の下でのんびり |
夜桜 |
8号・三重芯変化菊 |
8号・牡丹八方咲 |
8号・錦紅光露 |
フィナーレワイド |
フィナーレワイド |
フィナーレワイド |
フィナーレワイド |
同日開催の花火イベントは他にもあって、ここは昨年も出かけたのでどうしようかと迷っていた。決め手になったのは「花火と満開の桜の時期が合致するチャンスはそう多くない」ということ。知り合いの情報で辰ノ口親水公園の桜並木がちょうど満開であることを知らされていた。昨年と同様素晴らしい夜桜の上空に花火が観られることを期待して出かける。
現地に着くと果たして堤上のソメイヨシノは満開だった。昨年と違ったのは道路脇や山間にある他の桜も同じように満開を保っていたこと。往きの通り道なので会場に着く直前に昨年撮ったポイント近くにまず三脚を立てておく。前回くまなくロケハンしたのでポイントにあまり変わりはない。花火の位置、桜との間合い、向かい角度、視点の高さなどなど既にセンチメートル単位で検討した結果なのだ。それでも前回とまったく同じでは能がないので微妙に位置を変えてみた。現着は祭りイベントが始まって1時間ほど経った11時過ぎ。会場近場河川敷の駐車場は満車だったが、少し待って駐車できた。
対岸堤防道路では花火屋さんがちょうど到着して荷下ろしをしているような時間。筒が展開されるまでの間に桜の撮影を楽しむことにした。堤防の桜をよく見ると二列になって続く並木の川側(内側)は満開で、少しの風にもかなりの花びらが舞う、という散り始めの時期。昨年はこの二列とも満開だったが、外側の桜は花を付けていなくて残念。その代わりに道路に沿って2列の菜の花が生け垣のように隙間無く植えられて、どこまでも続く黄色のベルトが素晴らしい光景だった。昨年も菜の花はあったけれど、パラパラと咲いているくらいでこれほどみっちりと並んでいなかった。桜と菜の花の春色コンボに興奮して1時間ほど撮りまくる。花火を前にメモリが無くなるかと思ったくらいだ。そんなことをしているとひと汗かいた。雨から晴天となった昨年は肌寒い一日だったが今日はほとんど初夏の陽気。上着など着ていられない。
昼を迎え、会場にある「しんすい庵」で昼食に地元産の手打ちそばをいただく。祭りのせいか店内は大盛況で、日頃これほど客が一時に殺到することもないのか、店員はてんてこ舞いだった。注文から食事を終えるまで1時間ほどもかかったが、夜の花火まではたっぷり時間のある身。のんびりと待ち、久しぶりに美味しいそばを楽しんだ。
再び桜の撮影。堤防道路から今回初めて観に来るという知り合いの姿が見えたので下りていって歓談。結局この日は知り合いの愛好家氏とは3〜4人と出会っただけだった。皆さん同日の他の花火に出かけているのだろう。
車に戻って花火の配置を見ると、同じように8号筒が5本。何カ所かに設置されたスターマインや5号筒など前回と見た目も位置も変わらなかった。光線具合が変わった15時くらいにまた桜を撮影して夜まで車で休憩。
17時に機材を運び準備。その頃には大勢の写真愛好家が三脚を連ねていた。うーん呼び寄せてしまったなぁ。完全に暗くなる前に、ライトアップが点灯。ざっと見渡すと、あれれ、昨年よりライトアップ区間が短い。ぼんぼり提灯はずっと先まで続いていたが、ライトアップは下流側がわりと近くで終わっていて花火方面の撮影には影響は無いが少し残念。その代わりに、みっちりと植えられた菜の花がライトアップの光に長い黄色と黄緑のラインになって浮かび上がり、昨年にはない彩りを添えてくれていた。菜の花もライトアップの光源によっては凄い変な色に写るのだが、ここのライトは自然だ。試しに撮ってみると桜も菜の花も見た目に近く写る。
花火の出だしはおとなしく4号単発から。おそらくメイン会場ではアナウンスがあるのだろうがよく聴こえない。響き渡る発射音に対応しながらの撮り。やがて単発は5号打ちになり、野村花火らしいラインナップが続く。合間に8号が唐突に上がる。うち1発は八重構造の八方咲きで、思わず声が出るほどの美しい開花だった。今夜はこの1発で来た甲斐があったと思わせるひと玉。昨年はなかった小型煙火が2度挟まりフィナーレのワイドへ。ラストはメイン3箇所打ちにあしらいが絡み、扇曲打ちを交えた昨年以上に華々しいワイドだった。終幕は錦冠に花雷を散らす同様の幕切れだったが、その直前には大量のイルミネーションを蒔いた。短時間に密度高く打ちかまして終了。胸の空くような打ち上げだった。
片づけてから車ではなく堤防に戻り、2〜30分間また夜桜の撮影に没頭してから帰路に付く。車を出したのは20時近かったが入れ替わりに入る車が列を成しているほどだった。
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