花火野郎の観覧日記2016
観覧日記その12 7/18
湯河原やっさまつり 第1回海上花火大会
神奈川県・足柄下郡湯河原町
下は国道135号真鶴道路 |
縦にすれば盆の左右が切れる |
|
|
フィナーレ |
この湯河原の花火は初観覧。湯河原だけでなく、伊豆半島の夏の花火は熱海と網代を観覧したのみで、伊東も熱川も観覧したことがない未踏の地がまだたくさんある。
海上花火大会は本7月18日が第1回目であと8月3日、11月3日の計3回が予定されており、いずれも6,000発の打ち上げ規模という。自宅からは上野東京ラインとその中の快速アクティーを使えば2時間半ほどで1本でたどり着ける。とはいえこの間座りぱなしというのもいささかつらい。打ち上げは湯河原海岸沖ということなので、台船だろう。
問題は帰路で、20時から30分間の打ち上げだが、21時発の東京ラインに乗らないと1本で帰ってこられない。湯河原発が30分後になるだけで帰宅は東京乗り換えで1時間も後になって日付も変わる。翌日が仕事となるときついスケジュールだ。車だと打ち止め時間を気にしなくて良いが、私のところからだと湯河原や熱海までは新幹線を使うよりも交通費が高くつくのだ。
ゆるゆると遅めに出かけて、16時過ぎの湯河原着。ここから時計を見ながら観覧場所までの所要時間を計る。駅から海岸線までは徒歩20〜30分。緩やかな下りなので戻りには時間が掛かるだろう。観覧場所はあらかじめストリートビューで探して目星をつけてあった。タブレットのMAPを見ながらそこへまっしぐら。終盤が登り道なのでかなりあえぎながら汗だくで現着。
思った通り見晴らしはいいけれど、17時近くだというのにまだ海上には台船が設置されていなかったので構図も何もない。これは結局18時を過ぎて停泊した。曳航は真鶴港かららしい。いざ台船が2隻左右に配置されると、うーんと頭を抱えてしまった。カメラを出して画角を見ると手持ちの最大広角24ミリのレンズではギリギリのフレーミング。打ち上げは10号までと聞いているのでこれは厳しいかも。後で海岸から台船までの距離を測った愛好家氏から聞くと約400メートル沖合で、海水浴の遊泳可能水域の外側になる。観覧予定場所から海岸までは200メートル弱なので合計550メートルはあるはずだが、経験則がやばいと告げている。まさか地図で確認してそれなりの間合いがあるはずだからと最大広角までは用意して来なかったのが誤算か。台船が離れすぎていて縦では左右が足りず、横位置では10号を入れるに天地が足りないという「ぐぬぬ」。台船が定位置に固定されるのが遅い時間過ぎて別の観覧場所を検討する気にもならなかった。19時を過ぎてすぐに暗くなり、覚悟して立ち向かうしかない。昨年同じ場所で観たという愛好家氏も、前年比で台船が若干離れすぎていると言っていた。
台船が所定の位置に付いたところで今後に備えて、観覧場所近辺も徒歩でポイントを探して回っておく。私は初観覧だが、同じ場所に知り合いを含めて何人も写真や動画組の愛好家氏が集っていた。みなさんストリートビューを駆使している様子。自分の足で撮影場所を見つけることが出来る愛好家にとっては、一手間も二手間も省いてくれる文明の利器だなぁ。
打ち上げが近くなると近隣の住民も結構集まって賑やかになった。観覧場所からではアナウンスも何も聞こえないから、時間でスタートを計る。案の定、縦でも横でも収まりが悪く、縦にしたり横にしたりどうにも納得がいかない。海岸線の前景を入れた構図にしたかったが、途中で10号が入るととてもそんな余裕は無く、台船ギリギリまで下を切ってフレーミングしてほとんど花火だけでも10号の盆が欠けるくらいだった。まぁ初めての場所ではどうなってもいいように色々レンズ系を用意するものだけど、伊勢の疲れも残っていたし、電車と機材を背負っての歩きなので装備を減らしたかったのが失策。
海岸から見上げているのではなく、若干の見下ろしポイントだからよけいに天地の画角が必要だった。それに10号は台船からの打ち上げとは思えないほど高く昇り詰めた。もう曲導を見るだけで、フレームアウトを確信できるくらいだった。花火内容は充分に良く、途中の単発早打ちタイムが、多少まったりした時間だったが終盤は曲打ちも交えた充実した内容だった。
戻りは知り合いの愛好家氏達への挨拶もそこそこに速攻で引き上げる、小走りで坂を下り、駅にはなんとか21時10分前くらいにたどり着いたが大汗をかいての到着に精根尽き果てた。
INDEXホームページに戻る
日記のトップに戻る