花火野郎の観覧日記2016
観覧日記その24 11/3
湯河原やっさ祭り 第3回海上花火大会
神奈川県・足柄下郡湯河原町
7月に同じ大会に行った折りは、ロケーションは良かったが、用意したレンズでは広角側が足りず、場所を活かした撮りができなかったので雪辱したいと思っていた。だから11月3日湯河原詣ではその時から既定路線。上野東京ライン快速アクティー1本で湯河原入り。
夏の撮影場所は良かったのだけれど、電車組となると駅へのリターンがきつい(あ、今の季節なら楽かも)。それでもっと駅近な場所で見晴らしのいい所をと夏の大会後からストリートビューであらかじめロケハンしてあった。もちろん電車を使い駅から徒歩で短時間で往復可能な範囲だ。しかしストリートビューでわかりづらいのは「高低差」とか「勾配」だ。だから当日、目的地まで地図通りにたどってみると、すぐに胸を突くような上り坂だった。直線距離はそれほどでもなく、上がってみると駅方面が近くに見えるくらい。けれど目的地付近まで一度も平坦な場所のない急登だった。
ひと汗かいて登り詰めた場所は湯河原にはたくさんあるミカン畑の間に在る一般道。現地でさらに徒歩で歩き回って撮影ポイントを絞って確定するのだが、現着の16時30分くらいではまだ花火台船が所定の位置に付いてなかった。2隻のうち左側はもうアンカーを打って固定されている模様。右側は私が到着時はまだ沖の方から曳航されている途中だった。
やがて2隻の台船が揃い、位置も定まってみると、今日は正面から狙った前回より斜め45度くらいのハス位置なのに、「ずいぶん左右が離れているな」と感じた。これは縦位置で収めるのはまたまた難しいか。
辺りには街路灯もなく日が落ちると真っ暗だった。写真や動画どころか見物人も全く居なかったのだが、開始30分前くらいから続々と車が上がってきて縦列駐車し、見物人も増えて大変賑やかになった。やはり地元の人の観覧スポットなのだろう。
今夜は花火をやりますよ、という町じゅうに流れるような放送以外はまったくなにも聞こえないが、定刻に花火は始まった。夏より日が短いのだから18時くらいに始めてくれると嬉しいのだが。さすがに熱海に近いこの地は暖かいとまでは言わないが夜の冷え込みはそれほどでもない。帰宅した自宅辺りの方が遙かに寒かった。
機材を背負って登り、と判っていたからカメラ1台の装備。とはいえ画角が測れなかったからちょい長めの玉も用意したりで軽くはならなかった。風は北北東くらいで、私の位置からは左からの横流れ。間合いは1キロメートル以上あるから、10号クラスは高くそびえ立つ。
7月の時と一番異なっていたのは、2隻の台船から小玉の海上打ち出しの花火が加わっていたこと。それで双方に影響がないように台船同士が離れていたのかも知れない。
往路はきついが、帰りは坂を下るから楽とはいえ機材を背負っていると前に転げそうな急坂。駅までは慎重に下って15分足らず。21時発の上野東京ラインに余裕で間に合った。結局往復の時間と待ち時間で9時間をも要したが花火内容は実に良かった。
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