花火野郎の観覧日記2018

観覧日記その24 11/3
第3回 会津花火

  
福島県・会津若松市


観覧場所からの打ち上げ方向の眺め

路駐を牽制する看板が・・

紅葉も綺麗
下の道は短く急に昇るルート
    

撮影場所

オープニング花火
(ミュージックスターマイン)
有限会社赤城煙火店(福島県喜多方市)

オープニング花火
(ミュージックスターマイン)
有限会社赤城煙火店(福島県喜多方市)

8号 割物・自由玉競技会
スノークリスタル
(株)磯谷煙火店(愛知)

8号 割物・自由玉競技会
彩虹輝
(株)齋木煙火本店(山梨)

8号 割物・自由玉競技会
昇り分砲付八重芯煌め八方咲き
(有)伊那火工堀内煙火店(長野)

市民花火(ミュージックスターマイン)
有限会社菅野煙火店(福島県川俣町)

市民花火(ミュージックスターマイン)
有限会社菅野煙火店(福島県川俣町)

市民花火(ミュージックスターマイン)
有限会社菅野煙火店(福島県川俣町)

8号 千輪玉競技会(割物花火)
天界の曼陀羅
北日本花火興業(株)(秋田)

テーマ花火
(ミュージックスターマイン)
株式会社齋木煙火本店(山梨県)

テーマ花火
(ミュージックスターマイン)
株式会社齋木煙火本店(山梨県)

テーマ花火
(ミュージックスターマイン)
株式会社齋木煙火本店(山梨県)

日本煙火芸術協会芸術玉7号
虹色のブーケ
齊木慶彦(山梨)

エンディング花火
株式会社紅屋青木煙火店(長野県)

エンディング花火
株式会社紅屋青木煙火店(長野県)

エンディング花火
株式会社紅屋青木煙火店(長野県)
   
 予定してなかったが、急遽行くことにした。というのも茅ヶ崎の花火はチケットまで買ってあったがライブコンサートなみに規制が煩わしくて不参。かわりに同日の湯河原に行こうとしたらまさかの平日に順延。埼玉からじゃ仕事帰りじゃ間に合わない。そんなこんなで花火が観たくて。湯河原で見損なった本店さんの玉が観られるかもと。第一回目は観覧したが昨年は不参。
 晴天に恵まれて車で向かうが、紅葉の「前線」というのは本当にあるんだなぁと高速を走りながら思う。福島に近づくにつれて道路脇からの紅葉や黄葉がしだいに色彩を増してくる。ドライブと紅葉を楽しみながら現地に向かう。
 急に思い立ったのでチケットなど買ってない。メイン会場後方の農道なども考えたが、広範に規制される模様。行って立ち入れないと面倒。それで約1年前にストリートビューでロケハンして探しておいた裏手の高台で観覧することにした。しかし観覧を決めたものの、会津はやはり遠くて交通費もかかる。それと予定観覧場所は打ち上げ場所からの直線距離が約3.5キロメートルもある。会津か・・3.5キロか・・・と何日間かそれでも行くかどうか悩んでいたのだ。5キロというのはあるが、2〜2.5キロメートルくらいの間合いで撮るのが私の遠間の常用ディスタンス。3.5キロというのはすぐに思いつかないくらい経験が無い。
 会津若松ICを降りるとすぐにナビに登録しておいたそのポイントに案内してもらう。向かう車中からも「あの辺見晴らしが良さそう」と下からも見える場所がなんと目的地だった。
 撮影場所の道路の背後側にはグーグルの空撮やストリートビューの画像にはない大きな面積の建物が完成していた。予定地の歩道からは市内が一望できる素晴らしい眺め。快晴の空に大気も澄んで見通し良好。しかし辺りをひとまわりロケハンするといくつか「そういうことがあるのでは」と想定していたひとつが現実に。直線で3.5キロメートルも離れた路上に「花火観覧のための駐車はできません」という実行委による看板がいくつも道路脇に設置されていた。周到な。ま、こうでもしなければ、路駐の車でいっぱいになってしまうだろうしな。
 バス停はあるもののどこから出ている路線バスなのか不明。なにより観覧禁止ではないものの、車で来るような場所じゃないかよう。車置けないんじゃどうしよう、と付近を車でぐるぐる巡回するが、辺りは広範囲に戸建ての住宅地でどの道もどこかの家の前や横や裏で住民の目が気になる。ちょっと車を突っ込める適当な場所が見当たらない。SCがあるがやはり「花火観覧での駐車ご遠慮云々」の看板。ガチでよそ者の県外ナンバーだから、地元住民と直接駐車トラブルになっても通報されてもかなわない。
 下に駐車して歩くか・・・、といったん降りる。そして第一回目の時に入庫したIC近くの有料駐車場に入れる。午後1時の時点で中は99パーセント以上の満車状態。そして駐車してから後悔した。歩くなら機材だけでもさっき置いてくればと。再び置きに行くかと考えたが、ICに近い有料駐車場は少なく、付近はSCなどの駐車場だらけなのに「花火観覧のための駐車お断り」の所ばかり。だから入れた有料駐車場もほぼ満車。時間的に置きに行ってまた戻ったらスペースが無くなりそうだった。
 仕方ないと、カメラは1台きり、三脚も1本と機材を最小限に絞って徒歩で行くことに。アウターをフリースにするかダウンにするか迷ったが、ダウンを選んで正解だった。
 場所が高台だから往きは半分ほど行った途中からずっと緩やかに上り坂なのでカートに乗せた機材込みではけっこうきつかった。短距離で急坂のルートもあるがそれはちょっと・・。日中は陽射しも強くてシャツだけでも大汗かいてたどり着く。それでも山の頂上に着いたような清々しい達成感。ま、実際登っているんだが。駐車場から撮影予定場所までの行程をスマホアプリのキョリ測で計ると、約6キロメートルで徒歩1時間50分と計算された。私はそれを1時間10分で歩いた。撮影場所着は14時30分で、三脚建立は私の撮影場所ではそれで一番乗りだった。しかし同様な撮影ポイントが近くの別の位置にもあることが後でわかったのでそちらの方が出足が早かったかもしれない。
 その後次第に見物人や写真愛好家がやってきた。近くにはいくつか低山があるので、中にはリュックザックを背負ったハイカーもいた。最終的には花火の見物人は200人や300人は居たかもしれない。福島県警のパトカーが繰り返し路駐取り締まりのための巡回をしていた。さすがに皆さんわかっているのか路駐はゼロ。夕方からはけっこう冷え込んできて高台ということもあるが日中との寒暖差がかなり大きい。ダウンを持ってきて良かったぜ。
 花火の進行の様子はFM会津で実況される。受信状況は良好。ミュージックスターマインもラジオの音と観ている花火がほぼズレ無しなので快適だった。
 プログラム上で競技会とは称しているものの、割物も、ここだけという千輪物も出品はわずか10社ずつ。競技というなら千輪だけでいいから30社はほしいところだなぁ。芸術協会出品も7号というのが残念な大きさ。割物、千輪、芸術協会と3つの部門で出品業者なるべくが重ならないようにして参加業者が多いように見せかけてもなぁ。
 この間合いでどれほどの焦点距離か。最初は横で80ミリくらいかと思ったが、始まってみると足りなかった。400メートルワイドスターマイン系が横で100〜135ミリ。8号割物が夜景から開花まで縦で入れて200ミリ程度。
 待ち時間に地元の人とは話してみるもので、散歩などで通りかかった住人に挨拶されたことをきっかけに、直近の駐車場の情報をいただくことができた。それから夕刻やってきた知り合いの愛好家たちの情報を合わせると、次回は近くに車を置くことができそうだ。近くに公衆WCがあることも発見。けれど問題は3.5キロメートルの間合い。しかも最大打てるのが8号でワイドも400メートル幅。そのワイドの中に8号を入れたりそれを2連3連ワイドで打つことができない制限の在る会場だから、花火規模が遠間で見るには小さいのだ。撮影は望遠領域、観覧も双眼鏡というレベルなのがどうにも。離れた場所で見ている人にも臨場感をお届け、というFM会津の実況がなかったら隔絶された遠さだ。
 それと裏手高台で観るには東風で順風という条件が必要だが、これが得られるかどうか。今回も東予報が出ていて、夕刻、隣の人が吸っている煙草の煙が花火会場の方、つまり東風で流れて、そこまでは予報通りだった。しかし始まってみると予想もされてない南南東の風。表も裏も横風でだいたいイーブンというコンディションだった。
 花火は1時間程度で終了。19時10分頃車に向かう。帰路はずっと下りで往きより遥かに楽なのでまた車まで歩いてしまった。ダウンを着たままだったが吐く息が白いほど。福島の夜は冷えるなぁ。下りの方が早く着くかと思いきや、登りで足が痛くなっていつものスピードが出なくて往きと同じ時間かかった。途中で夕食タイム。車で上がっていたなら渋滞もなくICまで15分もかからないだろう。車に戻って20時45分にICイン。歩き疲れから一瞬意識が飛ぶのを自覚して那須高原SAで仮眠。帰宅は23時30分。
    

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