花火野郎の観覧日記2018
観覧日記その14 7/15
横浜スパークリングトワイライト2018・スパークリング花火
神奈川県・横浜市
ぱしふぃっくびいなす |
夕日を浴びる ぱしふぃっくびいなす |
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ランドマークタワーを挟んで 金星と月 |
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このイベントは今年で7回目というが、観るのは初めてだ。日中は世界各国の色鮮やかな民族衣装や日本の御輿が披露されるパレードや、海面を彩るイルミネーションシップなどさまざまなイベントが行われるが、花火愛好家のお目当ては締めくくりの花火だけだ。
横浜は、みなと祭り国際花火大会と神奈川新聞花火大会という2大花火大会を失って、現在の花火イベントはこの2日間のスパークリング花火と開港祭のそれしかない。そして夏のシーズンの花火イベントはといえばもうここしかない。それを反映してか、メイン観覧場所とは思えないここ、赤レンガパークすらもものすごい人出だった。横浜から夏の花火が無くなって地元民は花火に飢えているのだ。浴衣を着ていく場所がないじゃないか。メイン会場とみられる台船が正面に見える山下公園あたりはどれほどの人出なのだろう。
私が赤レンガパークを選んだのは、大桟橋越しにそして本日入港する予定の大型客船越の花火を撮りたいから。大桟橋はこの日、くじらの背中も山下埠頭側の海沿いも全て有料席仕立てとなっている(当日券あり)。くじらの背中は先着で場所取りするから15時過ぎの段階で既に入場待ちの行列ができていた(日陰だから快適)。
私も山下埠頭側の大桟橋カメラマン席を保険と協賛で購入してあった。このカメ席からはベイブリッジを入れた構図が可能である。
大桟橋の公式HPでは、毎日の入港接岸予定の船のリストが公開されている。それを見ると私が行けそうな15日は「ぱしふぃっくびいなす」号が16時30分に接岸、そして花火見物が目的かどうか一晩停泊して翌日出港とある。つまり豪華客船が花火の前景として使えるということ。
昨日の境町に続く猛暑だ。境町はまだ自然の河川敷だけれど、横浜は炎熱のコンクリとアスファルトの都会。ぎりぎりの現着で遅い出発とした。
大桟橋に客船が入港しなければ、構図がきまらないから、つまり16時30分までに現着すればいい。大桟橋の入り口に着いたのは15時30分くらい。大桟橋に入るためではなく、そこからは山下埠頭との間にすでに係留済みの台船が見えるからだ。打ち上げ位置がわからなければ、間に船を置いた構図の決めようが無い。だから直接台船が見える場所で位置の確認。
それから赤レンガパークに向かう。そこには客船を挟んで花火を狙うであろう写真愛好家がたくさん居た。はたして予定より早く「ぱしふぃっくびいなす」が接岸した。そして事前に大桟橋から見た台船の位置などから撮影位置を割りだす。
とはいえ、花火に対して船をどれだけの大きさで入れるか?また船体のどこから花火が出るようにするか?は好みであるので、どの位置がベスト、とかそういうのはない。
ちなみに前日のスパークリングの日には飛鳥Uが入港。この船はぱしふぃっくびいなすよりはるかに大きいので、花火との相対関係が難しいと思う。私はかつてみなと祭り国際花火大会の時に飛鳥と一緒に撮っているが、その時は赤レンガ倉庫の近くまでずいぶん引いて撮ったくらいだ。今回は海際の柵の近くに三脚を置いている。夕刻になってぱしふぃっくびいなすにも電飾が灯り、花火の前景を豪華にしてくれた。
開幕で8号が上がってみると、意外と高さが出ているのが嬉しかった。カメラは1台きりなので横位置にして船体全部を入れようか、縦で花火主体にしようか悩みながらの撮影。篠原劇場、本田劇場、北日本劇場、阿部劇場とプログラムは続き電飾された客船の上空を華やかに彩った。
後ろに居る大勢の一般客の花火の現象への反応が良すぎて、こちらがびっくりするくらい。「ウケてるなぁ」。とくに千輪もの、そして吊り星を使った連星の時の歓声はものすごかった。近年これほど客が沸き返り一斉に叫んだのを聞いたことが無いくらいだ。連星はずっと以前から横浜ではよく打ち上げられてきたが、大きな花火大会そのものが無くなった現在、目にする機会も少ないからなぁ。
終了後、ランドマークタワーの左右に細い月と金星が分かれて見えているのを撮影してからさっさと片付けてみなとみらい線の「日本大通り」駅から帰る。赤煉瓦倉庫群入り口付近はもう大混雑になっていた。
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