花火野郎の観覧日記2018

観覧日記その9 5/26
STAR-ISLAND

  
東京都・港区

  


   
  





  

  


 
    
 最低でも8,000円、というチケットはとても高価なので、今年もまた場外観覧とさせていただく。有料区画は特等席には違いないが、写真屋としては花火とレインボーブリッジが一緒に撮れる場所が区画内に無いので対岸からの狙い。
 対岸の観覧場所では伊豆七島のイベントをやっていて、かつて東海汽船で七島巡りをしたことを懐かしく思った。同じ場所、冬場の「お台場レインボー花火」の時には観覧客もまばらだが、現着した16時頃には、すでに多くの観覧客が花火目当てに集まっていた。海縁の三脚を立てられそうな場所は、かなりの数の三脚で壁になっていた。知り合いも居たおかげでなんとか隙間に場所を確保。16時といってもイベント開始まで3時間以上もあるのだから、一般客もけっこう辛抱強く待つのだなぁ。
 このイベントは音響機器の関係か、お台場に居てさえ、有料エリアに入らないと音楽やアナウンスがまったく聞こえないくらいだから、対岸にいては聞こえるはずも無く、唐突に花火が打ち上がるのに合わせて撮影するのみだ。ときおりサーチライトのような色とりどりの光が見えることも在ったが、花火以外の現象はなにも視認できなかった。他には主催がらみかけっこう立派なドローンが数機飛び交っていたくらいか。
 カメラは1台きりで、レンズは間合いが2.6キロメートルくらいで、最大は5号なので画角が横位置で120mm前後。レインボー花火なら縦構図でもう少し寄せもあるが、台船3隻使ったワイドな打ち上げ空間は対岸からも横位置だ。裏正面は品川埠頭だがここは立ち入れない。
 風向きは南東方向で向かって右方向への横流れ、つまり品川埠頭は風下ということで、今回は有料席全体が順風の好条件だったことになる。
 20時45分頃、イベントまたは花火は打ち止めになったもようで、しばらく待機していたが終了と判断して片付けにかかる。
ゆりかもめの駅に着くのにそれほど時間がかかったわけじゃないのに、台場方面からの車両は速くもぎっしり混雑になっていて、機材込みの私は何台か見送らなければ乗れなかった。
 世の中お金持ちが多いのか、グループで50,000円という席がかなり好評で、席の数と面積を増やしたらしい。後日、このイベントのニュースをテレビで見たが、なんらかの有料席を購入した来場者は1万5千人ということだ。この人数の収入で高価な舞台装置を揃え多くのパフォーマンスのギュラを確保して利益が出せるのだから都会って凄い。
 各地で予算不足で中止や休止に追い込まれる花火大会、もしくは花火イベントが後を絶たない中で、有料を前面に出し、有料席収入で大会を維持するというのは今後は切り離せない運営になるのかもしれない。花火だけならもっと安いチケットになるのではとも思う。しかし現在でもすでにどこの有名な大会でも有料観覧が当然のようになっている中で、花火観覧もお金のかかる趣味ということで、私にとってはひとつでも数多く観たいという願いも昨今は難しい状況だ。
    

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