花火野郎の観覧日記 2018

観覧日記その1 1/2
ツインリンクもてぎ 花火と音の祭典
“New Year Fes”〜音とキレイがいっぱい〜

  
栃木県・茂木町


 

  

  




 

  



 

  




2018最大のスーパームーン
昇り始めは赤い月
   
 昨年同様に宇都宮駅でピックアップしてもらい、愛好家仲間と乗り合いで14時過ぎにツインリンク入り。まだ一般観覧客も多くない。ゲート付近に新しいアトラクション「迷宮森殿 ITADAKI」が出来ていて驚いた。レースイベントばかりでなく、こうした特に親子や家族で楽しめるようなレジャー施設に力を入れているなぁ。この春にはフィールドアスレチックのような新しいアトラクションも増えるみたいだ。
 第2ターン側に三脚を置いてひとまず場所撮り完了。のちにセッティングをみて画角を考慮して50メートルほど位置を修正。あとは次々に到着する愛好家氏達に新年のご挨拶と歓談。
 この晩は2018年最大のスーパームーンの満月。昨年の12月3日に見たばかりなのに、再び一ヶ月後に再会できるとは。17時過ぎに夜祭りの晩のようにツインリンク東側の森の彼方から赤い月が昇り始めた。しだいに光度を上げ、黄色から白色光に目映く輝いていく。しかしながら夜祭りの晩と違って、今度は真っ向からの登場。どうやっても画面内に入ってくる位置だ。まぁ仕方ないし、それも良かろ。この月はさらに一ヶ月後、1月31日には皆既月食を迎える。
 カメラは2台体制、人の車に乗せてもらうのに三脚2本持って来た訳で恐縮。簡単に縦横同時撮り。
 この日のスケジュールは以下のようで、花火打ち上げに入る前に、2つほど出し物が控えている。ジャズはともかく炎や火薬を使用したバフォーマンスの方は、10分ほどのそれが終了とともに場内暗転しすぐさま打ち上げに入るというアナウンスがあった。
    
スウィング・トワイライト・ジャズ・オーケストラ演奏
電光炎舞「かぐづち-KAGUZUCHI-」
花火
第1部 新たなる幕開け
第2部 愛すればこそ
第3部 風と星の情景
第4部 2018出航(ふなで)
   
 スタートはいきなり多重芯物からの単発大玉打ち上げと、これまでに無い出だしで期待できた。しかし期待はそのパートのみだった。というのも、とにかく全編星と玉が暗いものばかりを使用している。その空間上空のメインになるような玉が、和火とか銀閃冠とかかすみ草とか暗くて色の無い玉ばかりがほとんどを占め、正月なのに少しも華やかでもなく心浮き立つには遠かった。バックミュージックはレトロな映画音楽、それはいいけれど、もっとビジュアルをカラフルに明るく楽しく正月を盛り上げてよ。撮っていても、ああこれは写らないほど暗い、とわかるから見ているだけ。
 ピットレーンでの星打ちも、そちらの方が客にも近くやたら明るい星を打って、背後では引き冠系の暗い和火星の玉ばかりだから、手前に目がくらんで後ろの玉が見えにくかった。
 終盤こそ、かなりのワイドスケールで凝った変色星を使った放射扇打ちを何度もやったけど、この星を使った割物を打ってほしい。華々しいのはその星打ちだけで、上空の玉はその華々しさから取り残されて暗かった。どうやら終了か、と察するも、なんだかなぁ・・・。自然と拍手が起きるようなそんな雰囲気じゃなかった。周りの客も黙々と片付けて足早に去って行く。後ろを通りがかる知り合いの愛好家氏達も、挨拶もそこそこに、どの顔も納得がいかないと言っている。すっきり、スカッと。そんな終わり方でもないし明快な終了感の無さが、尻切れのような、中途半端に打ち切りのようなそんなどうにもモヤモヤした感じを少なくとも私の中には残していた。
 風向き的には花火が始まる頃、南東くらいの風になって、第2ターン側からはいまいちだった。ケチらないでA指定を買うとかすれば良かったか。それと第3ターン側は昨年からなにか有料テラス観覧席が設けられ、使えないと思い込んでいたので一度もそちら側に行かなかった。
 昨年の同じ冬の祭典が相当良かったので期待して見に来たのだがそれは叶わなかった。夏のツインリンクは見ないことにしているので、次回ここに来るのはそれが開催されれば2019年の冬公演の一年後ということになるが、今回の内容では最初から来ないかもしれない。そもそも花火の祭典なのだから、花火だけ存分にやればいいのだ。ジャズは良いとしても、有料席中央の一部の観客にしか肉眼で視認できない出し物を花火前にやる必要があるのだろうか。それって無料公演なのかな。花火代が削られていなければ良いのだけれど。
 帰りは同じく宇都宮駅まで送り届けてもらった。帰りの車中でもこの日の花火についての感想はほとんど口にのぼらなかった。私以外の愛好家達は新幹線などの乗車時間があったのでそこで別れて、私は駅構内で夕食してから帰る。

    

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