花火野郎の観覧日記 2018
観覧日記その6 2/4
夜・梅・祭2018 夜梅花火 〜春魁(さきがけ)の花火〜
茨城県・水戸市
竹のドームと キャンドル設置中 |
夜になって灯りが灯ると |
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このイベントを初めて見たのは2011年3月5日で、その時でイベントは第6回目だったが、その2011年に初めて花火打ち上げが行われて今日に至っている。2011と言えば東北の大震災の年で、その意味からこの時の夜・梅・祭観覧は忘れられず、わずか6日後にあの震災の日が来たのだった。
現在の打ち上げ場所は2011当初から少しメイン会場から遠くなっているが大差ない。私は2011年にキャンドルが並べられる位置から観覧・撮影して以来そこでは見ていない。やはり人ごみの中で撮影、という感じになるので絶えずピリピリしていなければならないからだ。
2015年以来だが今回、久しぶりに初回のようにキャンドルが並べられる偕楽園の高台で撮ろうと考えていた。2011の時知り合いの愛好家が、一番乗りで午前8時台に三脚を立てた、などと聞いていたので、もう遅いか、と昼過ぎに現着。梅まつりの最盛期だから梅園に近い場所は駄目だろうと、少し離れた駐車場に入れて20分ほど歩いて現着。
しかし、キャンドルディスプレイをするであろう場所には三脚など1本も無く、それどころがキャンドルの準備もまだで、並べる予定の芝生では観光客がいくつも輪を作って敷物に座り込み、お昼ご飯を食べている。そんな状況だった。
うわぁ早すぎるにもほどがある。花火の出所はわかっているが、キャンドルディスプレイが殆ど手つかずの状態では、前景となるそれを鑑みた構図の決めようもないから三脚の立てようがない。
仕方なく小一時間、梅見とその撮影で過ごし、それから設置位置だけは決まった様子のまだ骨組みだけの竹のドームのある芝生の通路沿いに三脚を置いた。人ごみにまぎれることから、もっと背の高い三脚の方が良いか、とカメラは1台だが、余分な三脚を運ぶことを考えた。
それからいったん車に機材とより背の高い三脚、踏み台を取りに戻ったが、ふたたび会場に来てもまだキャンドルはスタッフが一生懸命並べている最中だった。結局、最初に三脚を置いた場所から1ミリも動かさずに本番へ向けて待機となった。
15時くらいに打ち上げ方向を見下ろすと、ちょうど花火屋さんが設置作業を行っている最中で、打ち上げ場所も前回来た2015と変わりないようだ。午後半ばには両脇にもたくさんの三脚が連なって、皆さん花火とキャンドルあるいは好文亭とのからみ狙いなのだろうが、そこに居る誰一人として打ち上げ位置を確認している様子がない、つまり花火の出る位置を元にした構図を考えているわけではない、ということで不思議だった。
その後、前景のキャンドルの展開具合や、竹ドーム、好文亭の配置、花火の出所、などさまざまな要素を考慮すると適当に置いたわりにはなかなかいい具合だった。左右は三脚群なので大幅な位置修正も出来ないことからやはり最初の場所から動かさないことになった。周りからは頭ひとつ分高くなるくらいにカメラを据えて、低い踏み台に乗っての撮りになった。
キャンドルディスプレイは2011の時と比べるとエリアが半分くらいに縮小された。つまり当初はもっと広範囲に並べていたし、通路沿いにも延々と並べていたが、今回はそれも無し。その代わりに自立型テントのように竹を骨組みとした半円のドームを2基こしらえて、中にライトアップの灯りを置き、一方には旧い鯉のぼりの生地をパッチワークした覆いを被せてそれが行灯のようにほんのり光る、そういう仕掛けが施されていた。ちょうどキャンプの時のテントが内側からランタンで照らされている感じか。
花火は20時40分から。出始めてすぐに気がついた誤算は、これくらいだろうと画角を決めてディスプレイの前露光なんかもしておいたのだが、実際に出てみると意外と開花の高さがあって、画角を24ミリ横から20ミリくらいに修正しなければならなかった。よって事前の露光は全て無駄になり、打ち上げ終了後に必要な後露光を行った。この誤算は、2011年にキャンドルを前にして撮った時より、花火に近づいたカメラ位置だった。というのを失念していたことに因る。
しかしキャンドルディスプレイを後で合成なんて苦労して小賢しいことをしなくても、キャンドルも竹ドームも発光体だから花火の露光時間だけでがっつり露光されてしまうのだった。
花火は10分足らずで終了。以前よりラストのスターマインは長目だと感じた。
今年、初めて高台の南側斜面の梅林をライトアップするということで、それならかつて撮った場所から好文亭と一緒に梅林が撮れるかと帰りしなに、眺めてみたが、ライトアップ部分は縦位置構図だと画面外に出てしまいそうだった。私は鉄道の撮影は趣味ではないが、ライトアップされた梅林を背景にした常磐線は絵になりそうだった。
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