花火野郎の観覧日記2019

観覧日記その10 7/28
2019 第37回 蒲郡まつり納涼花火大会

  
愛知県・蒲郡市

  

前日の夕焼け。竹島埠頭にて

前日の夕焼け。竹島埠頭にて

開幕一斉打ち-轟

三尺玉2発目

三尺玉3発目

対打ちスターマイン-Sky Drive

ワイドスターマイン
Holding Out for a Hero

ワイドスターマイン
Holding Out for a Hero

海上地割大スターマイン
Passion Flower

大玉連打〜花連打
- Riding the Light

八方咲&千輪大スターマイン
フラワーブーケ

フィナーレ特大スターマイン
- Riding the Light

フィナーレ特大スターマイン
- Riding the Light

フィナーレ特大スターマイン
- Riding the Light

フィナーレ特大スターマイン
- Riding the Light
    
 仕事疲れもあったので余裕をみて前日入りした。現着時は台風の余波で深夜まで雨模様。それでも夕飯に出た際に台風一過の素晴らしい夕焼けに遭遇出来たのは感動した。付近には誰もおらず、タブレットの内臓カメラしか持ち合わせてなかったがしばしその燃え上がる色彩が収まるまで独占した。
 直前に発生した台風のおかげで、この開催が集中している7月最後の週末の花火大会は大打撃を受けた。順延どころか中止になった大会も多かった。予定してはいなかったが前日27日の桑名は翌日に順延になって、つまり28日はこの蒲郡、豊田、桑名が重なる愛好家にとっては悩ましい日となった。
 早々に場所取りを済ませた後、午前9時過ぎホテルを引き払い、待機場所を市民会館に移した。後は時おり三脚の様子を見に行く以外は終日そこで過ごした。打ち上げ場所から南西に1.5キロメートルほど離れた埠頭で行われた自衛艦の試乗イベントも興味あったが、予報以上の晴天と猛暑になり消耗を避けた。
 しかし昨今の有料席に席巻された花火大会が多い中で、蒲郡の観覧事情は希有な存在と考える。もちろん本部席近くの正面中央の良い場所に協賛者エリアはあるものの、それは座る場所が有料なのではなく事前に花火に協賛した結果である。その一部の協賛エリア以外は全て自由観覧場所。これほどの大会でこういう観覧が出来るところが残されていることは素晴らしいことだ。そして前日までの場所取りが禁止で、それが守られていることにも驚く。今回は前日入りしたが竹島埠頭一体の「場所取り禁止」とされているエリアは(撤去もされるのだろうけれど)、一切の場所取り行為がされていなかった。
 市民会館の屋内にいて轟音に驚く。自衛艦イベントの一貫で航空自衛隊のF-15戦闘機の上空通過の13時だった。外へ出れば意外と高い高度で機体も小さく見えた。それであの音と振動か。半分の高度なら子供が泣き叫ぶだろう。
 17時を過ぎて機材を運び花火待ちに入るが、とうとうここまでそしてこの後も誰も知り合いに出会わなかった。愛好家の多くが協賛金や有料席などをつぎ込んだ桑名や豊田に向かったのだろうか。
 蒲郡は、春先の時点では昨年打ち上げ配置の影響を受けたモータープールに今年は車が入らない、とのことで2017年以前の本来の打ち上げ幅が取れるはずだったのが、7月に入ってからの担当煙火店からの連絡では、「結局モータープールに車が大量に入り」。2018年並みの打ち上げ場所の制限を受けることになったという。10号クラスの玉が打てる幅が狭くなるので、多彩な曲打で工夫するという。
 しかし始まってみればそんな工夫も苦労も報われないかと思われるような悪条件の晩だった。過去最悪か。風が弱すぎで向きも悪い。発数の多い開幕一斉の後、その煙がいつまでもそこに居座る状況にこのままここに居る意味があるのか?と即座に帰ることを考えたくらいだ。経験上駄目な晩はずっと駄目なのだ。そしてほとんどの時間で煙が打ち上げ空間全体に滞留し撮影どころか花火を目視することさえできなかった。単発もスターマインもワイドも全て駄目。いちばん設置と演出に凝ったであろう中盤のフルワイドもそれ自体が発する煙に埋没という残念な消費だった。3発の三尺も直前のスターマインの煙が三尺の打ち上げステージに漂い、2発が煙に没した。ほとんど見えないのだから楽しみも評価も何も無い。ただただ早く帰るために時間が過ぎるのを待った。
 終了し21時15分ころに駅前に達するも蒲郡駅周辺はかつて経験したことがないほどの混雑だった。まず駅構内にすら入れない近づけない。駅の入り口で入場規制しているのだった。しばらく待ってからJR線の長蛇の待機列についたが、ホームに立つまで炎熱の折り返しののろのろ歩きで1時間近くかかった。それでも1時間なら短い方だ。長岡ならもっとかかるし、熊野なら3時間半でも乗れないからね。豊橋のホテルには22時30分ころチェックイン。長い1日だった。成果があれば疲れも感じないが条件が悪すぎた。台風一過でこれほど風がないとは。

    

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