花火野郎の観覧日記 2019
観覧日記その7 5/18
花火fes 2019 in ラグーナビーチ
愛知県・蒲郡市
昨年観た愛好家氏から勧められて観覧を決めた。花火担当も愛知の磯谷煙火と地元蒲郡の加藤煙火と申し分無い。メイン会場で見ようかと思ったが、撮影に使える席は4,800円。駐車券は1,500円となかなか。近年はもうこんなに費用をかけられないんだよな。交通費だけでもけっこうなものだし。今回も時間が遅いから電車だと泊まりになってよけい費用がかかるのでそのまま帰れる車にした。それと撮影には普通にカメラ席として売ってくれればいいのに、「S席・イス」をご購入の上、事務局まで事前申請が必要です。という事前なんちゃらがもう面倒で、申し訳ないが区域外からの見物とさせていただいた。
恥ずかしながらというか、今回は車で行く西の最長不倒距離。私のところからだと、東名高速に入るに時間がかかるのが西日本に車を出さない原因。圏央道が出来て首都高速から用賀ICという王道よりも短縮されたとはいえ、それでも海老名まで1時間はかかる。自宅から東京駅に出て新幹線に乗るまでもう1時間以上かかるし、いずれにせよ西側に行くのは面倒といえる。
現着は正午頃。最寄りインターを降りると市内までひどく渋滞していて驚いた。まず目に入った最初のスタンドで帰りのガスを給油しておく。それからナビに入力済の撮影ポイントまで案内してもらう。
事前にストリートビューなどで時間をかけてくまなくロケハンし、いくつか撮影ポイントを決めていた。しかし蒲郡である。何時のストリートビューの写真かわからないし、本当は実際に行ってその場に立ち、肉眼で見てみるまで撮影に使えるかはわからない。下見だけで来られるような距離じゃないのでぶっつけだ。賭けだな。そして案の定悪い結果に途方に暮れたのだった。
眺望が良いはず2つの候補のポイントは、いずれも視界が利かなくて駄目だった。車を乗り付けたひとつは立ち木のせいで全く海しか見えない有様。そりゃ高く上がる花火だけは見えるに違いないが根元の視界が皆無では。より視点の高いもう一カ所は、ラグーナビーチの在る方向にストリートビューには無かった竹林が鎮座して視界を閉ざしていた。近年各地で放置状態で勢力を拡大し続ける竹林が問題視されているが、ここもそういうことか。無ければいい具合だし、近くに車も置けたのだが。少し高台に登ったりして竹林より視点を上げたがラグーナビーチ全体が見えず、右方向の視界が欠けていた。
車に戻って途方に暮れる。ここまで来て手ぶらで帰れるか。そしてそれから2時間程かけて車と徒歩で昔ながらのアナログなロケハン敢行。地元の農家の人に見晴らしの良い場所を尋ねたり、あの辺よさそう、と目星をつけては行ってみる。そしてようやくまずまずかと徒歩で見つけた場所はストリートビューでは行けない見られない場所だった。三脚を立て、車を徒歩100メートルほどの近くまで移動させ、午後3時頃から車内で待機した。というかロケハンで疲れて爆睡。
予報では晴れだったが、午後になってずっと暗めの曇り空だった。東からの風は強めに吹いていて夕刻が近づく頃にはけっこう肌寒い感じ。防寒はダウンほど大げさでなく、フリースくらいでいけるか。19時前に機材を運んでスタンバイ。見物人は他に誰も来なかった。日中も畑作業の人の車がたまに通るぐらい。つまりはこの場所からこの作品は私だけのもので、撮影場所は作品の一部だから写真家としてはこれ以上の満足はない。私はいわゆる鉄オタじゃないから、それを考慮して撮影ポイントを選んだわけじゃなかったが、そこはたまたま東海道線と、東海道新幹線が目の前を通過する位置だった。撮影中もとくに新幹線は絶え間なく通過する。さすが日本の鉄道大動脈だなぁ。逆に考慮した点と言えば、ラグーナテンボスで一番目立つ観覧車を画角内にどうしても入れたかったこと。
距離は離れているのだが当初予定の撮影ポイントよりは偶然に会場に近くなった。とはいえキロメートル超えだ。そして音楽やアナウンスが大音量で放たれているせいか、花火に合わせる楽曲や進行アナウンスのほとんどがビーチの方から聞こえて来たのは幸いだった。もとよりラグーナの中に居る客に向けての有料イベントだから、FM実況とか無く、予定していた撮影場所だったら音も聞こえないところだった。
公式HPによれば使用された楽曲は、
1. The Greatest Show ヒュー・ジャックマン
2. 24K MAGIC ブルーノ・マーズ
3. 美女と野獣 アリアナ・グランデ& ジョン・レジェンド
4. マリーゴールド あいみょん
5. 花 泰 基博
6. U.S.A. DAPAMP
7. 時の流れに身をまかせ テレサ・テン
8. 家族メドレー
アンマー かりゆし58
日々 吉田山田
サルビアのつぼみ HOME MADE 家族
家族になろうよ 福山雅治
9. Bohemian Rapsody クイーン
10. My Way フランク・シナトラ
11. 空に星があるように BEGIN
強めの風があり、花火は西側、向かって右方向に流れて行く。ラグーナ自体に行ってないから現地の花火設置は見ていないことになるが、台船に加えてラグーナビーチ防波堤など各所に多彩な曲打ちを配し、最大10号も交えて多彩な演出だった。愛知の2大煙火店による打ち上げは内容も良く、花火の種類だけでなく、打ち方で見た目の変化や斜め方向の打ち出しなど思いがけない展開に、見物客も飽きないだろうと思う。楽曲もノれる選択で、知っているとか最近よく耳にする、とか話題性の在る選曲も客にとって重要だと思う。
カメラは1台のみ。距離があるから大玉は高さが出ているだろうと思う。私の回りには静けさが、向かう花火方向からはけっこうな音量で楽曲が聞こえてくる。
イベントは公式には21時までとなっている。花火もその時間までやったら泊まりでなくては帰れない。と踏んで車で来た訳だが、実際は花火スタートが19時20分過ぎ。終了は20時10分頃とほぼ1時間の花火ショー。会場に居れば最寄り駅まで達するにそれなりに時間がかかるからやはり電車では泊まりか。私もまだ続くのか進行がわからなかったが「ご来場ありがとうございました」などのアナウンスをしているので終了とみて20時30分に撤収。近くは軽トラがやっと通れるような道ばかり、ナビの現在地を頼りに幹線道路までなんとか出てあとは音羽蒲郡ICまでナビに案内させて無事に東名高速イン。途中、仮眠と食事を挟んで1時30分帰宅。こんな時間だとSAでは土産物と飲み物の自販機しか営業してないところが多いが、休憩で入った静岡SAで静岡おでんを食べられたのは満足だった。
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