花火野郎の観覧日記2019

観覧日記その3 4/3
幸手市・五霞町合同祝賀花火大会 in 権現堂

  
埼玉県・幸手市/茨城県・五霞町



打ち上げ場所はここ
     

打ち上げ場所遠望

菜の花畑

  

  

  

  

  

  

  
    
 ここでは2016年に「幸手市市制30周年記念 in 権現堂花火」というかたちで、同じ桜まつりの時期に青年会議所が主体となって花火打ち上げが行われた。残念ながら周年事業で恒例にはならなかった。そして中2年空き、今回は茨城県五霞町との共同開催ということで花火大会として開催されることになった。幸手市は幸手駅橋上駅舎東西自由通路完成記念と第27回全国さくらサミット開催記念。五霞町側は五霞誕生130周年記念という名目で祝賀の花火大会ということらしい。
 自宅から車で10分足らずの距離だが、周辺が花火客の車で渋滞して接近に時間がかかることを見越して、現地駐車場入庫が15時頃。これでも渋滞で倍以上に時間がかかっている。さすがに桜まつり最盛期だから一番南側の臨時駐車場。しかし撮影予定場所には200メートルほどと近くになった。
 時間があるので前回2016年の時は推定するだけだった打ち上げ場所を確認しに行く。五霞町が作ったパンフに地図と通行規制情報は載っているが、打ち上げ地点までは書かれていない。最初は行幸橋水門の道路上かと想定していたのだが、ここを通行規制すると裏側の駐車場に入る道が閉ざされてしまう。そして水門の上を歩いていると近くの行幸湖岸の柵の向こうに花火筒が並んでいるのが見えて場所が判明した(地図の赤丸-拡大可)。最大で4号と聞いている。周囲は工業団地か工場が隣接しているのでそれ以上は無理だろう。設置場所に入る道は立ち入り禁止で警備員も居るので対岸の3号公園の東屋から眺めた。
 この日は朝から冷たい風が強かったが、権現堂堤の向こうに広がる菜の花畑を歩くと遮る物が無いせいで猛烈な風だった。昨年は桜よりも菜の花の生育が遅く、かつ疎らで過去に見たことがないほど寂しい菜の花畑だったが、今年はそこそこ咲きそろっていた。しかし本来はこんなものじゃない。やはり気温の低い日が続いているせいなのだろうか。桜の方も咲き具合の足並みが揃わずムラがあり、6分から8分咲き。てっぺんに近い方は蕾が多く満開にはほど遠い日だった。
 打ち上げ地点が前回と同じかどうかはわからないが、撮影場所を決めるためタブレットだけ持ってロケハンし、いくつかポイントを選んでおく。もちろんグーグルマップなどで前回のポイントと合わせて事前に予定は立てているが、実際を見てみないとわからない。桜並木を挟んで打ち上げ場所まで約800メートルちょっとの間合い。桜が満開では無いので菜の畑の方で撮ろうかとも考えたが、五霞町のチラシの写真と同じになってしまうので止めた。
 風が冷たいので車の中で待機。駐車場の入れ替わりが頻繁だ。さっき駐めた、と思った客がもう帰るのか?という感じ。あまりの寒さに花見客もそうそうに引き上げるというわけだ。
 夕刻になって三脚を置きに行くと、既に何本かそこにあった。いや誰も来ないっしょ、と思っていただけにびっくり。そこにフィックスというわけではなく、暗くなってから桜の浮び上がりようで移動してもいい、くらいの感じ。権現堂の桜は全てをライトアップしているわけではなく、それは菜の花畑側のごく一部だ。桜堤の中を抜ける遊歩道はぼんぼりが主体。駐車場側は、出入りの車のために駐車場自体を照らす臨時の照明が在るだけだ。だから桜はその灯りをもらって照らされている状況。とくに今日居る臨時駐車場側は、客と車が少なければ使わない、灯りも点けない、だから暗くなってみないとどんな具合に桜が照らし出されるかわからない。
 タブレットのマップ上で立ち位置と花火の出所を検討していると、知り合いの愛好家氏が数名やってきたのでしばらく歓談。それにしても風が強い。これでは桜の木々も菜の花なんかも風に煽られ、ひとときとして落ち着かなくなりそう。つまり画面内で動いてブレまくるってか。
 カメラは1台きりだ。1台でも操作的にはけっこう複雑なことをやるので手一杯。花火開始時には少しは収まるかと思った北西の風は、暗くなっていっそうに強くなった。それでも花火がそれで中止にはならなかったから良かった。2016年には4回、4日間続けて打ち上げが行われたがそれぞれは10分間くらいだった。今回は五霞町と共同ということで予算が増えたのか1日だけだけれど19時から45分間というこの時期にしてはかなり長い開催時間だ。そして寒さに耐える45分。
 スポンサー読み上げのアナウンスが10分ほど前から聞こえ始め、そして何かまだ喋っているうちにスタートの言葉も無く打ち上げが始まった。立ち位置は正確に割り出していたし、桜の照らされ具合もまずまずなので移動も微調整も無し。風が強いせいて、使い捨てカイロで手を暖めながらも骨にまでしみるほどにリモコンを持つ指が冷たかった。雪も無いのに真冬のような寒さで、一度はしまい込んだ一番タフなダウンを着込んで雪の在る場所での撮影と同じくらいに真冬の防寒体勢だった。
 前回の2回目の撮影場所をアレンジして下部に菜の花畑を配してみたが、露光中に風に暴れまくりディテールはいまいちだった。記念事業ということだが、桜の時期の毎年恒例になれば嬉しいのだが。
    
    

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