花火野郎の観覧日記2019

観覧日記その15 10/26
第88回 土浦全国花火競技花火大会

  
茨城県・土浦市


昇小花付八重芯八方菊
福島県 有限会社糸井火工

昇曲付八重芯変化菊
福島県 有限会社赤城煙火店

昇り曲導付四重芯変化菊
愛知県 豊橋煙火株式会社

昇曲導付五重芯変化菊
群馬県 有限会社菊屋小幡花火店

昇り分砲付四重芯菊先紅緑銀乱
長野県 有限会社伊那火工堀内煙火店

昇曲導付八重二度咲の花
福島県 有限会社菅野煙火店

昇り曲導付五重芯変化菊
茨城県 野村花火工業株式会社

昇銀竜五重芯変化菊
秋田県 株式会社小松煙火工業

昇曲付四重芯変化菊
長野県 株式会社紅屋青木煙火店

創造花火
ドリッピング・アート
長野県 有限会社太陽堂田村煙火店

スターマイン・恋空
新潟県 新潟煙火工業株式会社

スターマイン・石榴
東京都 株式会社丸玉屋小勝煙火店

スターマイン・新緑の木漏れ日詩
福島県 有限会社糸井火工

スターマイン・望郷
栃木県 須永花火

スターマイン・望郷
栃木県 須永花火

大会提供・土浦花火づくし

大会提供・土浦花火づくし

大会提供・土浦花火づくし
     

大会提供・土浦花火づくし

大会提供エンディング花火

大会提供エンディング花火
   
 昨年の花火玉落下事故に起因する競技花火打ち切り、という雪辱を晴らしたい。それは運営する主催者も、そして観客である我々のどちらもが願ったことだろう。しかしそれはあろうことか今年も叶わなかった。土浦は競技花火大会として2年連続で大会途中で進行打ち切りとなり、出品作の打ち上げを完遂できなかったのだ。
 原因はまたも昨年と同じようにしかも同じような場所に花火玉が落下、観覧客が負傷したというものだからいったいどう対策をしていたのかと呆れざるをえない。「同じ過ちの繰り返し」。強風で仕方ない、という昨年ならともかく今年はむしろ風が弱すぎたくらいだ。
 確かに運営側はさまざまに万全を期したかもしれない、しかしそれは出品打ち上げ業者に対して厳しくなったばかりで他がおろそかになったように思えてならない。今回、立ち入り禁止区域や風下の観覧客に花火が落下、などというが、そもそもそんな至近距離での観覧をなぜ放置したのか。例年風下になりそうな区域は、徹底して立ち入り禁止、排除、監視が必要だったのでは?昨年の落下地点一帯は全面立ち入り禁止にすべきだった。間が抜けているといっても仕方ない。
 私も落下現場になった場所を日中通りながら、バイパスの流出路付近に椅子を並べてずらりと見物している客が居るのを見てなんでこんな場所で毎年見るか、見るのを許すのかと思っていた。
 すべての競技参加者が演技を終えることが出来ない、という状況で当然ながら審査も順位もありえない。結局打ち切りまでの経緯は、途中でまずスターマイン競技が一切中止になり、10号と創造花火だけで進行になった。この土浦で、スターマイン競技が無くなるのでは、最大の見せ所が無くなったも同然。そして大会提供「土浦花火づくし」を予定より早く消化。風向き云々でスターマインを途中で中止しながらもっと遥かに物量の多い花火づくしは安全なのか?割物と創造花火は続いたがプログラム67番まで進んだところで打ち切りになった。そしてエンディングの7号88連発までプログラムをすっ飛ばし、そのまま終了。打ち切りの理由は事故もさることながらその対応、アナウンスでは「安全点検」の繰り返しだが、そこに多大な時間を取られて大会スケジュールが1時間ほど遅れた。時間切れになってしまったのだ。花火大会には警察がからむ交通規制時間があり、そのエンドである20時30分までに大会を終える(全プログラムを終了)ことができなかったことによる。
 そしてまたまた例年通りの打ち上げ順操作により、後半に優勝候補を固めて配置しているせいで昨年打つことが出来なかった同じ煙火店が今年もまた同じように披露することができなかった。来年があるなら打ち上げ順やスターマイン設置場所は公平にくじ引きで決めよ。
 運営側は、内閣総理杯を預かる大会として、それに相応しいかどうかを再考していただきたい。
 AEONとの約定によってか、金曜の早朝に開催宣言するものだから、その金曜に大雨が降るような今年のような状況では会場設営スタッフは多大なご苦労をされたと思う。私が到着した午前10時ころでさえ、まだ河川敷の敷席席の下は増水して浸かったままで、河川敷の仮設トイレは便座の位置くらいまで水没。スタッフが懸命に排水していた。一般観覧席、椅子席は水没。有料椅子席は全て払い戻しとなった。
 それにしてもこの9月10月は台風や大雨で各地の花火大会は軒並み中止や順延の影響を受けた。長年花火観覧をしているがこんな年は記憶に無い。


    

INDEXホームページに戻る
日記のトップに戻る