花火野郎の観覧日記2022

観覧日記その1 1/2
ツインリンクもてぎ New Year HANABI 25th Anniversary

  
栃木県・芳賀郡茂木町

    


25周年記念ディスプレイと
ゲートの文字

第1部 黎明

第1部 黎明

第1部 黎明

第2部 Colorful Smile

第2部 Colorful Smile

第3部 素晴らしき世界へ
25th Anniversary HANABI
2尺玉「里山の忘れ柿」

第3部 素晴らしき世界へ

第3部 素晴らしき世界へ
四重芯

第3部 素晴らしき世界へ
五重芯

第3部 素晴らしき世界へ

第4部 夢見る翼
   

第4部 夢見る翼 

第4部 夢見る翼

第4部 夢見る翼

第4部 夢見る翼

第4部 夢見る翼

第4部 夢見る翼
    
 初詣より先に新年の観覧初めはツインリンク。昼を過ぎてから出発。今日はスタンドの観覧席ではなく場外から観覧するつもり。チケットの販売日は土曜だったが仕事の日で、自宅のPCから購入できないためモバイルでやったのだけれどうまくいかず、そのうち希望の席は売り切れになってしまった。駐車券は買えたのであとは後日一番安い指定席を買っておいた。
 ゲートの外の周回道路の端に狙いをつけて左右に何度も立ち位置を検討する。アトラクションのジップラインのワイヤー群が花火の開花位置に重ならないようにとか、ゲート前の販売店との位置とか、焚き火とか。
 25年間親しまれてきた「ツインリンクもてぎ」という名称は3月から新たに「モビリティリゾートもてぎ」と変更になる。ゲート前には例年の正月らしい飾りの代わりに「25周年」を記念するディスプレイが置かれていた。25年か・・・私が初めて観覧したのは、ツインリンク側から花火撮影を依頼された1999年。以来、春公演、夏公演、秋公演、クリスマス公演、新春公演、と何度も観覧してきた。ゲートの外での観覧になったのはチケットのせいもあるけど、長いことここで観覧・撮影してきて、実はゲートの外で観覧するのは初めてだ。自由に場所取りできた頃から常に観覧スタンドのどこかとか、そうした場所から撮ってきた。だから視点が変わって面白いかもとも考えたのだ。そしてゲートのツインリンクの英文字や、25周年のディスプレイを「ツインリンクもてぎ」最後の記念に画面内に入れたかった。
 カメラは横位置の1台だけに絞る。場内アナウンスが開始と消灯を告げると、暗転し、いつものように始まる。
第1部 黎明  出だしから写真屋泣かせの銀と和火という明暗の両極端の星の組み合わせ。中心となったのは「モノクロームの華」で渋めの幕開けだが、これは第2部の色どりを中心としたカラフルなパートを引き立たせていたと思う。
第2部 Colorful Smile オレンジ系のみのスターマインなどタイトル通り、色彩が多めのパート。
第3部 素晴らしき世界へ この日の目玉、25th Anniversary HANABIとして2尺玉の「里山の忘れ柿」が登場。それをパート出だしに単独で上げてくれて感謝感涙。このあとは単発で7〜10号、四重芯、五重芯の逸品玉を含む玉が単独または対打ちで披露された。2尺玉については開始前に並んで撮っていた愛好家氏達と、「パートの最初か最後で単独で上げてくれるといいのだけれど」と話し合っていたのだ。とくに最後にワイドスターマインなどやってそれに被せて上げられると台無しであるし。そして本番では2尺は第3部の出だしに単独で打ち上げられた。出だしに打つとアナウンスしたので、その時点で最初の2尺のところだけそれが画面の中心になるようにフレーミングしておいた(直ぐ元に戻すのだが)。日中、2尺の筒については肉眼で位置を確認し、撮影場所が決まってからも何度も出る位置を確認しておいた。構図を変えるのはかつての二尺筒の位置とは若干違っていて、打ち上げ空間全体の右端方向だからだ。玉名が告げられると、直感で「即座に打つ」と思って直ちにレリーズしたのがうまくいった。曲導込みで綺麗に決まったと思う。
第4部 夢見る翼  エンディングパート。お馴染みの錦から銀への怒涛のワイド打ち。全体に曲打ち系も含め、例年より打ち上げ幅広めだろうか。
 この晩は言ってみれば「神がかった」時間だった。花火内容がまとまっていて非常に良かったことは間違いない。そしてそれを活かす気象条件だが、この地で“花火打ち上げ中に”南の文字が入る風向きなど、夏冬公演を通しても10年に一度も訪れない、のに、この晩は南混じりの順風。長らくツインリンクもてぎに通って数え切れないほど観覧してきたが、逆風、無風、強風、雨、雷、雪、濃霧。あらゆる悪い方の条件は山ほど経験してきたけれど、こんな好条件はほとんど記憶にない。さらに打ち上げが全て終わってから、それを待っていたように風向きが逆風となり、観覧場所全体に一気に煙が立ち込めたのだ。この逆転がほんの30分ほど早かったら全てが台無しだった。
 手早く片付けて駐車場に。すでに観客席をアウトした客でいっぱいだった。日中から思っていたが小さな子供たちを伴う家族連れが非常に多く、夜の花火まではアトラクション施設で楽しんでいた。それは単なるパークの名称変更だけでなく、この場所が望む新しい方向性と合致しているのだろう。モータースポーツ中心からファミリー層に重点をおいた、自然と親しめるリゾートエリアへの転換である。モータースポーツというとどうしても、男中心でしかも年齢層も限られる。それをより広範な年代が楽しめる施設へと方向転換ということだろう。全世代に楽しまれるであろう花火イベントは今後も継続して開催を願うばかりだ。
    

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