花火野郎の観覧日記2024

観覧日記その6 8/10
第68回 前橋花火大会

  
群馬県・前橋市

    

撮影場所。ほぼ打ち上げ方向

1.鳳凰-HOUOU-

2.百花繚乱-Many merry
flowers popping in the sky-

5.白銀の大瀑布-FUDO waterfall-

6.風神・雷神
-Gods of wind and thunder-

7.虹の街-Our rainbow town-

7.虹の街-Our rainbow town-

8.伝説-Legendary-

8.伝説-Legendary-

8.伝説-Legendary-
    
 前橋の花火大会は花火行脚の初期、1990年の8月18日に最初の観覧を果たしている。当時は県内の熊谷や近県の高崎、前橋、小山といった大会を攻めていた。
 前橋花火大会というとイコール土砂降り、という悲惨な観覧経験しかない。初回は、JR両毛線とバスで会場に向かい、打ち上げ中に傘も効かないとんでもない雷雨。会場では進行アナウンスが「ただいま雷雲が上空を通過中です。あと・・分で抜ける見込みです。」とアナウンスし、しかも打ち上げはその間続行、という雷慣れした群馬らしい大会なのだとつくづく思った。帰りはズブ濡れのままバスに乗り、冷房の効いた両毛線で震えながら帰った。この大会で、買ったばかりのハスキー3段三脚を初めて使い、そしてズブ濡れとなって泣くに泣けなかったのを覚えている。帰ってから部屋の中で全ての脚を伸ばして拭いて乾かした。二度目は車で行った。またまた雷雨。幸いに駐車場が会場近くで車に逃げ込んだと記憶している。
 そしてどういう花火だったかの記憶が全くない。それから雷雨に懲りたか永いこと前橋の花火は見ていない。ではなぜ前橋チョイスなのかというと、今年のNHKテレビのニュース番組でこの大会と担当の上州花火工房をとりあげていた。紹介されたのは独自の7色に変化する虹色花火。へぇ、斎木煙火本店とは別の虹色とはどういうものかと愛好家として興味が湧いて見てみたくなったのだ。
 以前と違ってこの大会も昨今の各地と同様に全席有料観覧になっていた。それでチケットも買ったけれど、駐車場無しのお席。確保してから調べると昔に見た時より、アクセスが格段に悪くなっていた。会場近くの駐車場は全て駐車券付きの有料席を買った人限定で、付近に一般駐車場はない。しかも前橋駅からバスで向かおうにも、一番会場に近いバス停からでも徒歩30分という始末。今年のこの危険な暑さの中で30分歩けってか。最寄駅は前橋のほかに、上越線の群馬総社駅がある。これはメイン会場の対岸側で駅まで4キロメートルほど歩くが、それでも5キロ以上ある前橋駅に歩くより全然近い。行きはタクシーでギリギリ近くまで行って帰りは上越線という手もあるか、と時刻表も検討し色々考えた。そうしたら当日の予報は表裏ともそこそこイーブンの風向き。ならば裏手もありかと。往復上越線もいいけど車で行きたいな。まずストリートビューで撮影場所の目星をつけ、付近を探し、裏手の撮影候補地点から徒歩1キロメートル弱のところに駐車場(無料)を見つけた。
 現着は10時少し前。当然早すぎるが、見つけ出した駐車場が埋まっていたらどうしよう、と早めにでかけたのだ。ナビ様に案内してもらうと、駐車場にはまだ1台しか駐まっていなかった。しかも区域内になんと一日中木陰になるであろう駐車場があったのだ。車も暑くならず、車内の機材が煮えることもない。そして車の近くにチェアリングして、近くのコンビニで朝昼を兼ねた食事と冷えたビールを買い込み、一日中木陰の涼風と蝉時雨の元で永い待ち時間を過ごして快適そのものだった。
 もちろん観覧場所の下見もした。昼過ぎ、猛暑の炎天下、歩いている人など誰もいない。ストリートビューはいつ撮影されたか、実際と違っている場合が多々あるからだ。今回も、微妙にそれと違うじゃーん。で、下見のあと車に戻って再検討して、夕刻に機材を運んだ時に立ち位置を修正した。地元の人が車で通りがてら、「花火の撮影? いい場所だね」と言われたが、その位置割出しには経験則がはたらいているけれどいい場所かは、なんともな。2キロメートルを超える遠間の裏手狙いだからあとは花火が出てから微調整。
 苦労して探し出した裏手観覧場所は、どうやら地元住民にはお馴染みの場所だったらしく、ポツンと一人で撮影と思いきや、開始1時間くらい前から花火開始後まで、ぞくぞくと車が集結しはじめみっちり縦列駐車状態。これなら駐車場を探す必要もなかったか。しかしこの路駐集結地点には日影などないので車で早く来ても覚悟が要るだろうな。多くの人は車の近くにチェアを出したりして観覧していた。
 19時10分過ぎに花火がスタート。進行アナウンスは聞こえないが、あらかじめ公式よりプログラムをDLしてプリントしてある。で、実際出てみると、まぁなかなかのロケーションだったわけで。風は予報通り北西で吹き続け、花火の発煙を遅滞なく向かって右側に流している。過去雷雨に祟られた前橋は良好なコンディションで再び迎えてくれた。花火は3、4号がほとんどたまに5号かしら。根本から見えているわけじゃないからだけど、とにかく高さが壊滅的に無い。プログラムにも「10号玉は打ちません」と明記されている。メイン会場はそれでも花火に近いから迫力はあるだろう。私の場所からは下方のあしらいは見えにくいし、送電線も横切っている。それを除けば見通しも良く全体が見渡せた。ワイドプログラムは2回しかないが、1回目はワイド感にちょっと驚いたぜ。
 花火は予定通りにはいかないものだが、最初からやや遅れて終了は10分ほどオーバーした。終了後は市内の渋滞もなく、前橋ICから帰路についた。最寄の花園ICを降りて自宅までは熊谷市内を抜けるのだが、そうかしまった、今日は熊谷花火大会の日じゃないか!市内付近はそれで車も多く、そこから渋滞を浴びて帰宅は23時。
 

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