花火野郎の観覧日記2026

観覧日記その1 4/11
第4回富士山花火vsスピードウェイ2026

  
静岡県・駿東郡小山町

    
 今年初で久しぶりの花火観覧。ここは2024年に初観覧した時、日没時間とほぼ同時にまだ空がまったく明るい18時スタートで、そこから30分間、有料カメラ席なのに開催時間の半分30分以上まったく写真が撮れなかった。それで2度と行くまいと決めていたのだが、興行主が心を入れ替えたのか今回は18時30分スタートと改善されていた。出演花火業者は申し分ないので違う場所からもう一度見てみるか、と観覧を決めた。
 往きのナビ様は、下道の多い少し安いルートを選んでくれた。するとゲートオープンの2時間以上も前に着いてしまった。前回渋滞で6時間もかかったことを考えれば快適な往路。ゲート前にはすでに到着した見物の車が列をなしていた。同じように順に車を止めてひたすら待つ。振り返れば前回と同じ快晴の空に、ひときわ大きい富士山を眺めることができた。
 今回の有料カメラ席は、2024年の時とコース全体を挟んで対角線反対側くらいか。グランドスタンド南西側隣接のP12駐車場。ホームストレートが真下に見えるなかなか良いロケーション。およそ100名くらいが横一列に三脚を建てられる。場所確保は先着順。位置的にはグランドスタンド前で行われる様々な出し物は見えないが、カメラ席というだけあって花火に特化した場所と言える。後に打ち上げが始まってみるとワイドはともかく、丸玉屋小勝煙火、片貝煙火、野村花火各社のワイドはほぼ真正面の位置で良かった。
 難点はコースとの境の最前列、ちょうど三脚を立てる位置に結構背の高い格子状のフェンスがあること。私のハスキー三段三脚でもエレベーター部分を半分ほど伸ばさないとカメラがフェンスの上に出ないくらいの高さ。だから背の低い三脚を持ち込んだアマチュアカメラマンたちは気の毒だった。しかしそれは来てみて初めてわかることだからどうしようもない。私はカメラ2台使用で単純に縦横。四段の背の高い三脚と踏み台を使用して16mmワイドのメインとし、一方は三段三脚で24ミリ縦位置。
    

快晴の富士山

観覧場所より

第一章 春/目覚めは轟音と共に
株式会社イケブン

第一章 春/目覚めは轟音と共に
株式会社イケブン

第二章 夏/大輪の花と記憶の旅
株式会社丸玉屋小勝煙火店

第二章 夏/大輪の花と記憶の旅
株式会社丸玉屋小勝煙火店

第三章 秋/星に願いを
有限会社片貝煙火工業

第三章 秋/星に願いを
有限会社片貝煙火工業

第四章 冬/未来への言葉
野村花火工業株式会社

第四章 冬/未来への言葉
野村花火工業株式会社

第四章 冬/未来への言葉
野村花火工業株式会社

第四章 冬/未来への言葉
野村花火工業株式会社

終章 再生/一瞬の光に永遠を誓う
株式会社イケブン

終章 再生/一瞬の光に永遠を誓う
株式会社イケブン

終章 再生/一瞬の光に永遠を誓う
株式会社イケブン
有限会社片貝煙火工業(二尺玉)

終章 再生/一瞬の光に永遠を誓う
有限会社片貝煙火工業(二尺玉)
    
 指定駐車場が遠かったので(徒歩で最短距離でおよそ1.3キロメートル)何往復もできないと考え、駐車後すぐに全機材を運んでひたすら待機。このカメラ席は広大な駐車場の一部なのになんとそこには駐車できないのだ。どうやらグランドスタンド近辺の駐車場は全て一般のチケット販売サイトで売られてもいないスペシャルな駐車券をお持ちの皆様方の駐車スペースらしい。三脚のすぐ後ろに駐車できるなら多少高くても駐車券を買うのに売られてすらいないのだからどうしようもない。極端な話、3,000円の最低限の駐車券を買った場合、遥か彼方のとても徒歩では無理な駐車場になり、場内周回のバスに乗らなければこのカメラ席にたどり付けないのか?
 撮影場所から眺めて気がついたのは、この富士SW、グランドスタンドから正面の南東の下界側はなだらかに下がっている地形。つまりスタンドが一番高い場所。そしてかなり前方にも観客席が設けてあるから花火の設置ラインは安全距離を考えると結構遠い。もちろん花火設置列は全く見えない。結論から言うと、花火は大玉ほどスタンドよりかなり低く遠い位置にあるということ。つまり見下げる格好。そして後に実際の花火を見るとやはりメイン側からは高さが出ていなかった。ラストなど流石に幅はすごいので、16mmの横位置でやっと入るくらいだったが、10号も20号もその横位置の画角の天井まで達さない高さまでしか上がってないのだ。
 初めての場所なので開始前に最初画角の予想がつかなかったが、こうしたロケーションを経験則で考えると大玉ほど筒が遠く低いから見上げるほどの高さまで昇らないだろうと予想したがその通りだったわけで。待ち時間の日中は風が強く吹きさらしの場所で、この日は全国的にかなり暑い日だったのだが風を浴びていると冷えてしまって上着を着込んだ。
 こんな偶然があるのか、と驚いたのは、夕刻、チケットとリストバンドを交換してカメラ席に戻ろうとしたその途中で、なんと見物に来た野村花火工業の野村社長と出会い、久しぶりの再会にご挨拶する。
 開始は、事前のレーシングカーのドリフトイベントがやや押して、最初のカット、撮り初めが18時33分。改善されて18時30分スタートになったがやはりこの時期、それでも空が明るい。しかし一昨年のことを考えれば上出来か。風は向かって左流れだから南西くらいか。
 途中のスペシャルコンテンツのデコトラパレードは車の電飾が美しくて好きなのだけど、登場した全デコトラをグランドスタンド前に整列させて、1台ずつトラックの「愛称」とともに出場車を長々とご紹介をするとかでデコトラが入場してから次の第三章が始まるまでおよそ15分で、それに合わせる花火が少々寂しかった。
 第三章のオープニングはでは、なんとメッセージ花火!このパートの担当が新潟の片貝煙火工業ということで、片貝まつりよろしくメッセージ付きにしたのかどうか。しかし片貝のメッセージは簡潔だし、読み手のテンポも早い。けれどここではそのメッセージがほとんど手紙ですかというくらい長文な上に、実況アナウンスが丁寧に言葉を噛みしめて朗読のようにゆっくり喋るものだからたった1発の花火が上がるまでの長いこと。片貝煙火のワイドが始まるまで10分間あまりこのメッセージ花火が続いた。
 そんなこんなで花火の無い毎回の次の章の導入部やスペシャルコンテンツで相当時間が経過し、片貝煙火のワイドが始まった時点でほぼ3つのプログラムを残して19時20分過ぎ。「あ。こりゃ1時間じゃとても終わらないな」と腹を決める。
 これだけ広大な施設だからしかたないかもしれないが、結局場内アナウンスはグランドスタンドに着席した上客にだけにしかよく聴こえない設置なんだろうな。今回はそのグランドスタンドすぐ脇のカメラ席なのに、明瞭には聞き取れなかった。その分、実況FMがあるので、スマホやFMラジオがあれば離れた場所や車の中で見る人とかには困らないけれど。
 丸玉屋小勝煙火、片貝煙火、野村花火のそれぞれのパートは物量も多く、打ち上げ時間も長くて満足できた。ここは前回観た時より打ち上げ幅も物量も充実したか。イケブンは第一章、デコトラ、終章と3つのプログラムを掛け持っているから仕方ないと思うが、なんか薄くなった印象。
 例えば野村花火のパートでは約30カット撮影しているが、終幕のイケブンのワイドでは10カットと少ない。ワイドな分花火量も多いとはいえ時間的にはあっという間。
 ワイド錦冠が放たれた後、フィナーレとして片貝煙火の二尺玉(錦冠小割浮模様)が一際高く開花して終了となった。
 このイベントの花火的に惜しい点は、ホームストレートだけでも1キロメートルある広大なサーキットで、10号を打てる場所が(当然20号も)1箇所しか無い、ということだろう。おそらく地形やコースレイアウト、有料席の配置などから安全距離を確保すると花火の設置は限られた場所になるのだろう。実際の最大ワイドの打ち上げを見ても設置は一直線ではなく複雑に折れ曲がっている。煙火業者も設置には苦労したと思われる。出演業者のうち丸玉屋小勝煙火、片貝煙火、野村花火はほぼ同じ場所に設置していると思われる。3社は最大で5箇所打ちの設置ながら10号は1箇所のみ。
 最終カットは19時48分。前回2024年の時より30分あまり長引いたわけだ。
 撤収後、場外に出るのに渋滞で30分ほどかかり、そこから御殿場IC経由で帰宅は23時チョイ過ぎ。久しぶりの花火は十分楽しめた。だが時間伸ばしの進行はなんだかなぁ、10号をワイドに打てる花火大会やイベントは他にいくらでもある中で10号1箇所打ちは惜しい。デコトラ花火とやたら長いメッセージ花火は一考の余地あり。そもそも表題の「富士山花火vsスピードウェイ」からして、花火とサーキット的なイベントの対抗なのだから出し物全部が花火じゃない、とも取れる趣旨なわけで、そう考えると自費で行くのなら3回目以降の観覧はおそらく無いだろうと考える。
 

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