一般チャレンジコース
  
軽く腕試しが終わったアナタは、少し汗をかいてみましょうか。腕試し編では二者択一のイエス、ノーで済む超ラクチンな出題でしたが、こちらではまぎらわしい三択、四択にグレードアップし問題数も少し多いです。花火用語もどんどん出てきますよ。回答は常識的なものでなく花火界でどう言うか?という点にご注意下さい。
Q1. 菊と牡丹の一般的な違いはどんな点か?
 
1.中に詰める星がそれぞれ専用。
2.星の詰め方(内部構造が)違う。
3.同じ花火でも値段が高い高級品を菊、普及品を牡丹という。さらに高級なものは松、最低価格のものは梅である。
 
Q2. 八重芯変化菊とはどんな内容の菊物花火か?
 
1.無数の芯部をもつ菊物花火のことである。
2.2重の芯部をもつ菊物花火のことである。
3.8重の芯部をもつ菊物花火のことである。
4.8回色が変わる菊物花火のことである。
 
Q3. スターマインとはどういう花火か?
 
1.速射連発で打ち上げる方法の総称。
2.内容より数で勝負の打ち上げ方法の総称。
3.在庫品を一気に消費する効率の良い打ち上げ方法の総称。
 
Q4. 花火の星の色が変わるのはどいういうメカニズム?
  
1.色々な色になる火薬が混ぜ合わさって一つの星になっていて、適当に色変わりするため。
2.特有の色になる火薬が球形の星の内側で層になっていて、外側から順に燃えるため。
3.特有の色になる火薬が円筒形の星の上から順に層になっていて、端から順に燃えるため。
 
Q5. 竜頭とは何のことか?
  
1.とくに花火業者の腕時計のネジを巻く部分。
2.通称ドラゴンヘッドという中国系花火玉密輸入組織。
3.花火を筒に下ろすときにロープを通す花火玉に付いている吊り輪のこと。
   
Q6. 光露とは何のことか?
   
1.ピカピカ光る星のこと。
2.星の消え際がピカッと光る変化のこと。
3.玉露とならぶ花火屋ご用達の超高級茶葉。
  
Q7. 昇り曲導とは何を指すか?
  
1.玉が上昇する時に打揚従事者が一曲歌うこと。
2.玉が上昇する過程で開く花火の外側に付加する花火のこと。
3.玉が上昇する時に大きなカーブを描く花火玉。
  
Q8. 「ぱっくり」とは何か?
  
1.花火の制作方法で二つに割れた玉皮の両方に星を込め、最後に一つに合わせるやり方。
2.パクリの花火屋用語で他の業者の花火と同じ物を見よう見まねで製造し、自社のオリジナル花火だということ。
3.ぱっくり物のことで上空でぱっくり左右に割れる花火。
   
Q9. 導(みち)とは何か?
  
1.フェデリコ・フェリーニ監督による有名な映画。
2.花火屋の人生のこと。
3.花火製造の技を極めるための過程、道のり。
4.親導のことで花火玉に最低一つは付ける導火線のこと。
   
Q10. 「肩の張りがいい」とはどういう様か?
   
1.星が延び(飛び)がいいこと。
2.主に打ち上げ本番で、打揚従事者に気合いが入っている様。
3.乾燥状態が良く、花火玉の玉皮が充分に堅く仕上がっていること。
  
Q11. 「盆が小さい」とは何を指すか?
   
1.花火の開発直径が小さくなってしまった花火。
2.観客収容能力の小さい(観覧場が少ない)小規模な花火大会のこと。
3.小心(肝っ玉が小さいと同義語)なこと。
4.消費のための保安距離(安全距離)が確保できないこと。
       
Q12. 型物・ニコニコマークは-
   
1.花火屋がとくに笑顔をたやさず造った花火玉。
2.空にニッコリ笑顔の顔が拡がる平面的な花火。
3.玉の外側に笑顔が描いてある花火玉。
    
Q13. 裏打ちとはどういうものか?
   
1.弱い玉皮を内側から紙などで補強すること。
2.仕掛け花火に合わせて(主にスターマインを)打ち上げる方法。
3.消費許可無しでこっそり打ち上げる方法。
4.前触れもなく、観覧客の後方で(主にスターマインを)打ち上げる方法。
   
Q14. トラとは何か?
  
1.干支。
2.打ち星やタドンといわれる花火玉を打ち上げる花火。
3.飲んでハイになった打揚従事者の総称。
   
Q15. 水上(水中)花火とはどんな打ち上げか?
  
1.花火を台船(バージ)に並べて打ち上げる方法で、海や湖など下が地面でなく水面である場所で行う花火大会。
2.煙火業者が潜水服を着用し、湖底または海底に筒をセットし水中から打ち上げる方法。火薬類はビニール袋詰めで防水してある。
3.玉を水上にトロ箱に入れて浮かべる、あるいは走行中のボートから投げ入れるなどの方法で打ち上げる花火。
   
Q16. 競技花火大会が納涼花火大会とちがう点は?
   
1.年に一度の煙火業者だけのスポーツの祭典のこと、夏以外には運動不足になりがちな煙火業者従業員の健康促進と親睦のために開かれる。特定の地方だけのものもあれば、全国選抜の選手による全国大会もあり、文部大臣賞をかけて競う。
2.おもに陸上競技などの運動イベントと花火大会が合体した大会。出場選手と観客は昼は競技、夜は花火大会を楽しむ。
3.年に一度、煙火業者が自慢の花火を出品して出来映えや技術を競う、花火玉のコンクールのこと。
    
正解
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