玉殻 |
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玉皮、花火のパーツを収める容器です。昔は新聞紙や和紙を貼り重ねて花火業者自身が制作しました。現在では量産する玉はボール紙をプレスしたものを使います。 |
星 |
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開いたときに光の花弁となる花火の主要な構成部品です。出来上がったときの玉の大きさによって、入れる星の直径も変わってきます。上図のような「芯もの」と呼ばれる複数の同心球に開く割物では、一つの玉に込める星の大きさも各層毎に違っています。この場合、内側の星は外側のものより直径が小さい場合が普通です。 |
導 |
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「みち」または親導(おやみち)と呼び、導火線のことです。打ち上がった瞬間に着火し、一定時間燃焼後に花火玉の中心の割火薬に火を伝達します。上空で玉がちょうど良い位置で開くまでのタイムスイッチの役目になるわけです。これも玉の大きさによって長さと燃焼時間が違います。 |
割薬 |
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(わりやく)。割火薬(わりかやく)、破弾薬(はだんやく)ともいいます。玉皮を壊し、星に点火して四方に飛ばす役割をします。 |
上貼紙 |
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装填を終えた花火玉はまだ完成品ではありません。玉皮の外側にさらに幾重にも上貼り(玉貼り)をして強度を出します。花火が十分に大きく開くためには、この玉皮の強度と割薬の爆発力のバランスも大切で、玉貼りと乾燥も重要な作業です。 |
間断紙 |
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(はさみがみ)。星と割火薬が直接接しないように遮断します。古来より和紙が最良のパーツとして使用され、現在でも競技用の玉や、出来上がりにこだわる花火師の間では和紙や雁皮紙(がんぴし)を超える紙はないとして支持されています。 |
竜頭 |
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(りゅうず)吊り環。ここにロープを通して吊り下げ、筒に装填します。 |