打揚要領について
   

○会場を囲んで5カ所から同時に打揚げた。
○競技場の周囲は未だ充分開発されておらず畠の中に筒を並べることができた。
○保安距離の中に一部家居等が含まれてたが、打揚時留守番をおいて退避する処置をとる。
○聖火台の置かれた方向をメーンとしAブロックが置かれ3カ所から打揚げられ、その中央から10号玉32玉が打揚げられた。
○畠の上に畳が敷かれその上に5号以下の筒が設置された。7号・10号はおおむね道路の上に設置され鉄グイに結束された。
○すべて電気点火で行われたが、段打する個所は段導が使用された。段導は全ブロックを1業者が作製し、同じ間隔のものを使用する。
○打揚げる玉はすべて長野県内で作ったものを使用。点火玉も1祉のものに統一した。
○一部の小玉は各ブロック毎に作ったものを使用したが、その他の大玉は業者がそれぞれ得意のものを分担して作った。各ブロックに分配して同じ玉を打揚げるようにした。
○例えば7号の「ひまわり」は同じメーカーの作品が4カ所から打揚げられた。
○各ブロックにそれぞれスイッチ盤を配置しそれぞれに点火専任者が従事した。
○各ブロック間は無線で連絡し、点火者はイヤホーンを用い、予備のために携帯電話の連絡綱も準備した。
○連絡指揮はA−1ブロックから発せられた。
○前日配線を行い、連絡のリハーサルを行ない、点火玉のみの点火を実施テストした。
○当日の点火はおおむね整々と進行した。当初8分間を予定していたが結局8分を多少オーバーした。
○テーマは別表のように春夏秋冬を主題にし、終ってオリンピックを象徴する輪星から最後は錦冠菊により光のスクリーンを構成した。
○別表の終了後、間をおいてA−1ブロックより「止め雷」に当る大スターマイン(含10号4玉)を打揚げしめくくった。誠に効果的なフィナーレであった。
○当日は全ブロックで約110名の作業員が従事した。比較的寒い夜であった。
     
長野オリンピック冬季競技大会閉会式打揚花火内訳
プログラム 号数 筒数 種類 A1 A A2 B C 玉総数
春1 4 15筒 緑トラの尾 緑星入 75
一斉発射 7 2 緑芯紫牡丹   8
 
10 1 緑芯紫牡丹         1
春2 3+2.5 70 緑満星   *450/350
段発 4+2.5 10 緑満星 50
  5+2.5 10 紫芯緑牡丹 50
春3 4 25玉 緑遊星 125
一斉発射 7 3筒 紫千輪   12
  10 3 紫千輪         3
夏1 3+2.5 70筒 青満星+キラキラ *350/350
段発 5 10 ひまわり 50
 
7 5 ひまわり   20
 
10 3 ひまわり         3
夏2 4 25玉 青分砲 125
一斉発射 5 5筒 椰子 25
 
7 3 椰子   12
 
10 2 椰子         2
秋1 3+2.5 40筒 引先二化 *400/200
段発 4+2.5 30 引先二化 150
 
5+2.5 10 芯入引一化 50
 
7 10 芯入変化菊   40
 
10 10 芯入変化菊         10
冬1 4(一斉) 25玉 銀蜂+銀笛 125
冬2 3+2.5 40筒 銀乱菊 *375/200
段発 4+2.5 20 銀乱菊 100
 
5+2.5 15 銀芯銀牡丹+銀乱菊 75
 
7 4 銀芯銀牡丹+銀乱菊   16
 
10 2 銀芯銀牡丹+銀乱菊         2
olympick1 3+2.5 15筒 錦冠 *12/75
一斉発射 4+2.5 5 錦冠 25
 
5+2.5 5 輪星+銀冠 25
 
7 1 エンブレム   4
 
10 1 エンブレム         1
olympick2 4+3 5 輪星+銀万雷 #300/200
段発 5+3 5 エンブレム+銀万雷 100
 
7 5 エンブレム+銀万雷   20
 
10 5 エンブレム+銀万雷         5
olympick3 5+2.5 20玉 芯人錦冠菊+銀号砲 *100/100
一斉発射 7 5筒 芯入錦冠菊   20
 
10 5 芯入錦冠菊         5
打ち上げ玉合計 2.5号…1800
 3号…1475
 4号…975
 5号…475
 7号…152
10号…32
(合計4909)
打ち上げ担当
A  青木・小口 
A1 信州・稲村・山口
A2 田村・堀内
B  武舎・アルプス
C  篠原・関島
*=2.5号
#=3号

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