花火野郎の観覧日記2015

観覧日記その3 3/14
第10回 夜・梅・祭

  
茨城県・水戸市


大洗漁港・かあちゃんの店

お昼は海のご馳走

紅梅が好き

打上げ筒群

玉を装填

打上げ場所はこの辺

撮影場所から



スターマイン

スターマイン
   
 上越でスキーイベントはしごツアーもいいけど、翌日の下見も兼ねて大洗町経由で水戸偕楽園へ。野村花火工業2連戦を決めこんだ。往きは常磐自動車道土浦北ICまで下道を走って節約。そこから大洗ICまで。
 現着が正午ちょい過ぎだったので、下見は後に回して昼食に大洗港に乗り付ける。テレビで紹介されていた海産物定食が評判の店に行くためだ。イベント前日だから空いているだろうと思いきや、嘗めてたわー。車を入れるところも探すくらいの混雑ぶり。辺りは大洗町産の農産物、海産物市場、回転寿司やカニを食べさせる店が建ち並び、それらを求めての観光客で大盛況だった。ずいぶん遠くに駐車して駆け足で店に向かうがすでに長い行列。思ってもみなかった寒空と寒風の中で40分待ち。
 お目当ての春シラスは、この日は生ものの提供が無く、代わりにふたまわりも大きい生シラウオの丼をチョイス。甘みがあって歯ごたえもあり美味しゅうございました。海なし県人にはたいへんなごちそうです。物産売り場を一巡りした後、翌日の観覧場所になりそうなところを見て回る。イベントのメイン会場になるマリンタワーの広場ではテントの立ち上げなど翌日に備えた準備の真っ最中。隣のまいわい市場で、海産物やら土産を買い込んで下見は終了。偕楽園に向かうが、ルートを検討した結果ひと区間だけ高速を使うとスムースみたいなので、次の水戸南ICから千波湖方面を目指す。
 最初の観覧になった2011年の第6回の夜・梅・祭は忘れられない(観覧記は こちら)。3月5日に同じ場所で行われ、そしてわずか6日後に東日本大震災が起こったというそのことを。水戸偕楽園も大きな損害を受けてしばらく閉園したが、現在はそれまで以上に立派に復旧している。
 梅園と夜・梅・祭のイベント会場は高台の見晴らし広場になり、そこに多数のキャンドルが並べられるのが特徴だ。しかし良い撮影場所を確保するには早くから陣取らなければならないし、カメラの数ももの凄い。キャンドルが点ってからの客の混雑も尋常じゃないことが以前の経験でわかっていた。だから最初から打ち上げ場所を挟んで反対側、田鶴鳴(たづなき)梅林の方からの観覧を決めていた。
 2011年は電車観覧だったが、終了後水戸駅に向かうバスがなかなか来なくて時間がかかり、水戸線経由で安く帰るのを断念、スーパーひたち君を使った上野回りになってしまった経験から今回は車でやってきた(今年はバスを増発してかなりスムースだったらしい)。運良く観覧予定場所に一番近い千波公園の端の駐車場に入れることができた。なんといっても年間最大混雑度の梅祭りの真っ最中。早朝のテレビでも今が見頃などと報道されていたから、現着14時過ぎとそんな時刻にはどの駐車場も満車だった。しかしちょうど帰る客と入れ替わりに入れたのだ。撮影予定場所まで徒歩10分くらい。しかしロケハンに出て寒さに震えた。日中だしフリースの上着で平気と思ったが北からの風が相当冷たくて、のんびり観梅して写真を撮ったりなどやっている寒さじゃなかった。花冷えというやつですか。梅は満開まで行っていないけれど7割は咲いているくらい。震えながら前回の打ち上げ場所に行ってみると花火の設置が無かった。まさか場所が変わったのか?困る。前回同様と考えて観覧場所も構図も考えていたのに。
 こちらから観ると梅園の一角に立つ好文亭が小さく点景で入る。キャンドルの華々しさは無いのだが、前回2度目の打ち上げの時にこちらから撮って少し気に入った構図なのだ。前の写真はデジタルに不慣れな頃で出来はいまいち。今度こそ完成型に持って行きたかった。しかし花火はどこから?田鶴鳴梅林で色とりどりの梅を観賞し撮影しながら歩き回っていると、イベントスタッフらしき人たちが居たので尋ねれば、前と全く違った場所にこれから用意するという。
 スタッフが示した設置予定位置を中心にロケハンし直す。うーむ。前回の撮影位置からだと花火が50メートルほど手前に近づいて来ているか。メイン会場からだと100メートル奥に行ったことになる。こういうとき現地でタブレットで地図を観られるのはありがたい。池の畔をうろうろしてようやく花火と好文亭との位置関係が良さそうで足下もしっかりしている場所を見つける。池の反映もいい案配で手前に入ってくる。前の時の撮影場所よりちょうど50メートル後ろになったので花火との間合いはそう変わらないだろう。
 花火屋さんは15時40分に現地にやってきて準備を始めた。2011年には17時45分と20時30分からの2回打ち上げが行われたが、近年は20時30分からの1回だ。昨年はなにやら予算が付いたらしくワイド打ちだったと聞くが、見たところ一カ所のみ。本日は20時40分からと遅く、花火の準備もゆっくり目か。並べられた筒は最大4号、スターマインが1セットと単発打ちの筒。スターマインは装填済みの筒群を並べたが、単発打ちの方は揚げ薬から玉の装填までを現地でやっていた。正確な筒の位置がわかったので、撮影予定場所で構図などを再確認。間合いは320メートル。
 外は寒いので車で待機しながらも17時頃に三脚をまず運んでおく。次に18時過ぎに機材を運んで外で待機。カメラは1台きりだ。しかし立木の影に身を寄せて風を避けていなければ耐えられない寒さ。出で立ちもスキー場のイベントに行くのと変わりない防寒装備だ。私の横にもう3本ほど三脚が立ち、近くで花火を撮っていたのは他に2名だけ。
 花火は正確に20時40分にスタートし、正味7分間くらいか。風は北から北東の予報だったので、この場所は風下気味の厳しい撮影条件と覚悟していたが、打ち始めて観ると右から左への横流れで、思ったほどの影響は受けないで済んだ。最初に単発打ち20玉ほど、それからスターマイン1セット。好文亭とその下を通過する常磐線の列車の灯りなどを追加露光などしておく。しかし過ぎると背後の夜空がさーっと明るく写っていく。やはり市の中心部に向いていることもあり空がほの明るい。打ち上げ終了後に撤収作業をするため花火屋さんが車のヘッドライトで筒を照らしたので、暗い中に花火筒が浮かび上がり、これも面白いと追加露光。
 帰路は茨城町西ICから宇都宮上三川ICまで高速を使い、そこから4号バイパスを南下して帰宅。それにしても3月半ばだが冷え込んだ一日だった。

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