水芭蕉は通い詰めた尾瀬で撮り慣れた被写体。久しぶりのご対面が嬉しい。しかし湿原地域に分け入っての撮影は最大の御法度であるから、いきおい散策路や木道の上から撮影できる範囲に限られるのである。したがって花の撮影で活躍するマクロレンズなどより望遠レンズが主となる(写真・35ミリカメラで200mmレンズ)。無数に咲く水芭蕉であるがカメラのレンズで寄せられる範囲で被写体となるいい佇まいの株は限られてしまうもの。ネイチャーフォトの撮影では、技術やフレーミングのセンスはもちろん大切だけれど、なによりも良い被写体を見つけだす「眼力」が要求される。この日もイモリ池を一周し近くの群生地一帯をくまなく見回ったが、アップで撮影できそうな株はたった一つだけだった。水芭蕉というだけあって、その根本には水の流れなど“水分”が無いと瑞々しく生き生きとした絵になりにくい。尾瀬でたくさんの水芭蕉を撮影して会得したことだった。ワンカットだけだけれど気に入った株をアップで撮影できてまぁ満足だった(写真)。白いのは花ではなく仏炎苞(ぶつえんほう)と言う部分で、本当の花は中心部の黄色いところについている小さいぽつぽつのところ。白い苞を透過光気味に撮れる光線状態が理想的。![]() |
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| 妙高山と打ち上げ場所(円内) | 打ち上げ場所のアップ。10号筒は3本くらいのようである。 | かやば焼きのアップ |
現場を見て改めて考えると、イモリ池の東側の畔から打ち上げ場所までは直線で1300〜1400メートル。この超長距離でたとえ10号まで打つとしても見かけ上妙高山の頂上の上に盆が出るのか?と半信半疑だった。